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はるれに
2024-06-02 23:51:02
788文字
Public
#SS(1〜30)
四人部屋
クー・フーリンとして現界したのは俺を含めて四人。同じオレだからとまとめて一部屋にされたのはまあいい。ベッドは四床、大部屋にしても隙間なく並べないと他のスペースを圧迫する。誰がどのベッドを使うかは特に決まっていない。ようは早いもの勝ちだ。
へとへとになってレイシフトから戻りブリーフィングやら他のサーヴァントと話し合っていたら夜も更けていた。サーヴァントは眠らなくても支障はないが生きていた頃の名残で眠ることができる。今、生きている者達の時間に合わせる必要もあり、魔力の節約にもなる。ひとり暗い廊下を歩き、クー・フーリンのネームプレートの付いた部屋に入る。
室内は酒臭かった。
他のオレ達はどうやら酒盛りをしていたらしい。床に転がる酒瓶を足で探り避けベッドまで来て、オレは唸った。
「場所が無ぇ
……
」
オルタが嵩張るのはいつものことだ。それに加え他の奴らも酔っ払って好き勝手に寝入っている。あとから来たやつの場所を空けておく、なんて気の利いた配慮は空のつまみ共々捨ててしまったらしい。
ランサーを蹴落として
……
オルタをこうどかして
……
いやオレがやるとオルタ怒るんだよな〜
……
。場所確保パズルを脳内で組み立てていると、ベッドの真ん中あたりで人影が動いた。
「キャスター
……
?」
眠たげな声はプロトだ。
「あー
……
まだ夜じゃねぇか
……
オルタちょっとそっち寄ってな
…
よっと。キャス、ここ空いたぞ」
プロトは寝転ぶと隣の空いたスペースを示した。
オレはオルタの尻尾を跨ぎ、そこに収まる。プロトはなんだか嬉しそうにすり寄ってきた。酒のせいで触れる体温が高い。口調もとろんとしていて
……
あー、酔っぱらいはこれだから。
「おやすみキャス」
「おやすみプロト」
眠れなくなりそうな気がしたが、握られた手が存外心地よくて意識が落ちていった。
了
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