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tumiki1225
2024-06-01 19:03:04
7589文字
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2人だけの世界
Dom/Subユニバースのアベ穹
Domアベ×Sub穹
2人の距離が縮まったり遠くなったりして、最終的には結ばれる話。
⚠モブ出てきます。
誤字脱字ありましたらすみません。
「星核くん、君はSubだよね?」
まだ出会ってからそんなに日が経ってないこの男に、穹の最大の秘密は呆気なく見破られた。
▫▫▫
「ねぇマイフレンド〜おーい、聞いてる〜?」
もちろん聞こえているが、無視をする。ここ最近、というか穹がSubだとバレてから毎日、アベンチュリンは穹に絡んでいる。
「ああもう、うるさい!これから依頼があるから離れろ!」
「いいよ〜。君が僕に興味を持ってくれたらね〜」
もう何回こんな会話をしただろうか。そろそろ本気で面倒くさくなってきたので、全力疾走でアベンチュリンとの距離を引き離す。こうすると、アベンチュリンは諦めてどっかに行ってくれる。
「は〜
…
こんなことになるからSubってバレたくなかったんだけど」
この世界には、Dom、Subと言った男女の性とは異なる性がある。先程言ったように、穹のダイナミクスはSub。で、毎日話しかけてくるうざいやつ
――
アベンチュリンはDom。出会ったばかりの時、聞いてもいないのに勝手に喋りだしたことを今でも覚えている。
「さすがに毎日はめんどくさい
…
対策を考えないと。でも何も思いつかないし
…
う〜〜」
道端で頭を抱えてうんうんと唸る穹。このままだと変人として通報されそうなので、一旦列車に戻ることにした。
▫▫▫
「うーーーーん
……
」
対策を考え始めてはや1週間が経ったが、未だにいい案は思い浮かんでいない。
「
…
そういえば、最近あいつ見ないな」
確かに、アベンチュリンの噂を聞くことはあっても、本人に会うことはなかった。
いや、それはいい事なのだけれど
…
1度気になってしまったから、どうにもソワソワして、作業が手につかない。もしや、穹のことを諦めたのだろうか。毎日うるさい、うざいと思っていたが、いなくなると寂しかったり
…
は、断じてないはずだ。これは気になっただけだからな。うん。
「アベンチュリン?いるか?」
穹は、ピノコニーにある、アベンチュリンの隠れ家へ向かった。この場所は、アベンチュリンから渡されたメモに電話番号と共に書いてあった。あまりに静かで、人がいる気配すらないため、合っているのか不安になる。
「ゔぅ〜ん
…
?なに、こんな朝から
…
」
部屋の奥からアベンチュリンが出てきた。良かった、いなかったらぶん殴るところだった。
どうやら、アベンチュリンは寝起きのようだ。普段の彼からは想像ができないほどゆったりとした雰囲気に、ぼさぼさの髪。こういうところを見ると、こいつも人間なんだなぁ
…
と実感する。当たり前だけど。
「えっ?マイフレンド!?なんでここに!?」
ようやく目の前にいる人が穹だと気づいたアベンチュリンは、慌てて後ろへと引っ込み、 服や髪を直してまた現れた。
「ごめんごめん、休みの日だから気抜いてたんだ。で、どうして来てくれたのかな?僕としては嬉しいことこの上ないけど」
「いや、大した用はない。ただ、最近お前を見ないからどうしてるのかなって気になって」
そこまで言って穹はハッとし、 手で口を覆った。
「
…
え?それってつまり、僕のために来てくれ」
「ううううるさい!別に!お前のことなんて興味無いけど!?なんか体調崩してたりするのかなって思っただけだから!」
「あはは、そんなに照れなくてもいいじゃん。でも
…
ありがとね。心配してくれて」
すぐに穹に感謝を伝えるアベンチュリン。穹は、アベンチュリンに惚れる人の気持ちが少し分かった気がした。
「だから心配なんてしてないって!お前が大丈夫って分かったからもう帰るからな!じゃあな!」
だが、穹はやはり素直になれなかった。適当に誤魔化して、また走って帰った。
▫▫▫
「明らかに絆されてる
…
!」
ある日、穹はラウンジでパムのぬいぐるみをもちもちしながら考えていた。
「ていうか、アベンチュリン、顔はいいんだよな
…
」
俺の方が美少女だけど。と心の中で付け足す。
その時、ピロン!とスマホの通知がなった。話をすればなんとやら
…
それは、アベンチュリンからのメールだった。
『大事な話があるんだけど、今から会える?時間はあまり取らないから』
大事な話
…
もしかして、自分がなにかやらかしたのだろうか。穹は不安になったが、アベンチュリンは大体メールで済ませるタイプなので、違うだろう。と考え直す。そうなると、思い当たることが全くない
…
とりあえず、メールに返信をする。
『分かった。すぐ行く、どこだ?』
『返事が早くて助かるよ、マイフレンド!僕が今から星穹列車に行くから、君はラウンジで待っていてくれ』
『了解。俺の時間は高いから早く来いよ』
素っ気ない返事になってしまっただろうかとドキドキしたが、送信取り消しはもう出来ない。仕方なく、そのままラウンジでアベンチュリンを待つことにした。
メールが来てから15分後。アベンチュリンがラウンジに現れた。たったの15分だったが、穹にとっては永遠とも感じられる時間だった。
「は〜、やっぱりここは涼しいね」
ここまで走ってきたのか、アベンチュリンは息切れをしているし汗もかいている。
「空調がしっかりしてるからな。で、話ってなんだ?」
「あ〜、うん。ちょっとね
…
」
アベンチュリンは穹の前に立って、手を取り、戸惑いが隠せていないその瞳を見つめて、
「ねえ、穹。僕のSubになってくれない?」
そして、穹の手の甲にキスをした。
「っ
……
!」
あぁ、大事な話ってそういうことか。とか、こういうことはメールでは話せないな。とかが頭に浮かんでは消える。混乱しすぎると逆に冷静になるっていうのをやっと理解出来た。
「え、えっと
…
なんでだ?」
絞り出した声は、自分でも笑ってしまうくらい弱気だった。
「なんでって、え、僕あんなにアプローチしてたよね!?」
「アプローチ
…
だったのか?」
面倒くさいっていう気持ちがありすぎてその行動の理由なんて、考えてもいなかった。
「うわぁ〜
…
そうか
…
今の僕、すっごい間抜けじゃない?教授が居たら殴られそう
…
」
穹は、今この場にいない人のことを出され、何故かモヤッとした。
「俺は
…
別に、いいけど」
「え?」
「っ、お前のSubになっても、いい
…
これから何が起こるか分からないし、安心出来るdomが近くにいた方が俺も、助かるし」
雰囲気に流されて言っている気もするが、前から、心のどこかでアベンチュリンに対してこう思っていた気もする。
「ほ、本当に?僕でいいの?」
「いいって言ってるだろ
…
!」
だんだん恥ずかしくなってきて、近くにあったクッションをアベンチュリンに投げつける。ふかふかのクッションだから、痛くは無いはずだ。
「っ、あれ
…
?」
「おっととと
…
危ないよ」
不意に、目眩がした。よろける穹をアベンチュリンが抱きとめ、ソファに座らせる。
体が暑い。思考がまとまらない。
「
…
!穹、それ、Subの症状じゃ」
誰かの声が聞こえるけど、周りは暗くなっていく。耐えきれず、穹は意識を手放した。
▫▫▫
「うぅ〜ん
…
?」
目が覚めると、穹はベッドの上にいた。
「あ、起きた?マイフレンド。車掌さんに、空いてる部屋を借りたんだ。君が倒れたと言ったらすぐに貸してくれたよ」
あぁ、だから雰囲気は知ってるのに見た事のない天井だったのか。
「いきなり倒れるんだからびっくりしたよ
…
今は落ち着いてるかもしれないけど、さっきのは明らかにSubの症状だ。早めに欲求を満たした方がいいと思うんだけど、君は大丈夫?」
「うん、大丈夫」
欲求を満たすというのはコマンドのことだろうか。正直理解せずに承諾したが、多分大丈夫だろう。
「そういえば、マイフレンドは今まで誰にコマンド出してもらってたの?」
「誰って、誰にも出されてないけど」
「え?」
これは事実だ。列車のメンバーにすら伝えていない。少なくとも、なのかは穹がSubだってことを知らないはずだ。丹恒は何となく勘づいてそうだったが。
「じゃあ、今までどうしてたの?Subってそういう欲求あるよね?」
「いや、そんなのはなかった。というか、体が抑えてたんだろうな」
「えぇ
…
そんなことできるの?」
「いや、普通はできない。と思う。」
確かに、今までそんなこと気にしていなかったが、よくよく考えればおかしな話である。
「まぁ、星核宿してるくらいだし常識は通用しないか
…
」
アベンチュリンは1人で納得したようだ。穹も細かいことは分からないため、アベンチュリンがすぐ引き下がってくれて助かった。
「ああ、コマンドを出す前に確認することがいくつかあるんだ。セーフワードはどうする?」
「
…
なくて、いい」
穹にしては、勇気を出して言った。けれど、
「駄目だよ。僕は君を傷つけるかもしれない。そんなこと望んでないから」
一瞬で断られた。
「でも
…
」
「でもじゃない。別に言わなくたっていいんだ。念の為、保険ってやつだから」
穹のことを子供だと思っていそうなその言い方に、少しイラッときた。だから、こっちも行かせてもらうことにした。
「カカワーシャ」
「
…
マイフレンド?」
「セーフワード。だって何でもいいんだろ?俺はこれがいい」
こうやって、アベンチュリンの過去を知った気になっているだけの、エゴでもあるけど。
「はぁ
…
いいよ、それにしよう。僕も、
セーフワードが言われないように手加減はするから」
「うん。別に手加減なんてしなくていいけど
…
」
「だめだって
…
あ、そうだ。君、出されたくないコマンドとかある?一応知っておか
…
うわっ」
アベンチュリンが何か話してる途中だった気がするが、穹は彼の服の襟を掴んでグイッと引き寄せ、耳元で呟いた。
「なぁ
…
もうそんな事いいから、はやく
…
ッ」
はやく、目の前のDomにコマンドを言って欲しい。さっきからおあずけばっかりで辛い。これがSubの本能なのだろうか。今まで知らなかった感覚に怯えもあるが、それよりこれから起こることへの期待が勝っている。
「
…
マイフレンド、落ち着いて。こういうのはゆっくりやらないと、お互いに傷ついてしまう」
その一言は、アベンチュリンにとっては穹を想った結果のことだっただろうが、穹にとっては、これ以上ないほどの残酷な言葉だった。
「っ、もういい!お前が相手してくんないなら、他のやつに頼むから!」
「は?えっマイフレンド!?どこに行くんだ!?」
アベンチュリンを突き飛ばして家を出る。この涙が見られていないことを願おう。
▫▫▫
「は〜
…
無理やり家出てきちゃったから、戻りにくいなぁ
…
」
列車を飛び出て、ピノコニーをぶらぶらして30分程経っただろうか。いや、もしかしたら1時間、またはそれ以上かもしれない。
「でもあれはアベンチュリンにも非がある
…
なんなら俺悪くないし
…
」
などと、言い訳を考えながら黄金の刻を歩いていたら、
「っ!?」
路地裏からにゅっと出てきた手に引き寄せられ、暗いその場所に連れ込まれた。
「へぇ〜、いいじゃんこの子。男だけど顔可愛いし、いけんじゃね?」
「あんま見えるとこに跡は付けるなよ」
そこには、理解し難い言葉を発する男が2人。何がなんだかわからないが、とにかくここから離れなければ。そんな予感がした。
「おおっと、逃げないでね」
男は、バレないようにじりじりと後退していた穹の腰を掴んで抱き寄せた。
「
…
俺のDomは他にいる。お前なんかのコマンドは聞かない」
「って言ってもなぁ、所詮Subなんだから。逆らえないでしょ」
確かにその通りだ。Subである以上、domにコマンドを出されたら、よっぽどSubが強くない限り、逆らえない。それが、Subが嫌がるコマンドであったとしても。実際に、そういう事件のニュースは後を絶たない。
もういっそ、さっきアベンチュリンにしたようにこいつらを突き飛ばしてでも逃げようか。この状況ならば正当防衛だろう。などと考えていた時、
「Kneel
跪け
」
「ぁっ
…
」
穹はその場に両膝をついてぺたん、と座った。最悪だ、コマンドを出されてしまった。
「随分大人しくなったなぁ〜?」
ニヤニヤと笑いながら穹を見下ろす男たち。穹は、こいつらを手にかけようかと思うほど酷く不快感を抱いた。
「お前ら、これが犯罪って分かってるのか?」
「俺たちの界隈では良くあることさ。ま〜諦めて俺たちに攫われとけ。従順でいたらご主人様に優しくしてもらえるだろうよ」
「っ
…
!」
1人の男が近づいてくる。結局、SubはDomに抗えないのか。こんなことになるなら、やっぱり
…
「そこの人たち、僕のSubを離してくれないかな」
「あぁ?」
それは、Domの声だった。穹が不快感を抱かない、唯一のDom。
「ここは引いた方がいいよ、君たち」
「何言ってんだ。このSubは美形で高く売れそうなんだよ。なんならお前も楽しむか?」
男の1人がアベンチュリンの方に近寄る。もう1人は穹のことを見張っている。そこら辺はしっかりしているようだ。
「あぁ
…
僕としたことが、名乗っていなかったね。僕はアベンチュリンって言うんだ。以後お見知り置きを」
「アベンチュリン〜?はっ、聞いたことないね。でも、墓に刻むくらいはしてやるよ
…
っ!」
男が素早くポケットからナイフを取りだし、アベンチュリンに切りかかる。だが
…
「そんな攻撃が当たると思っているのかい?」
アベンチュリンは余裕の表情でそれを避け、向かってきた男に手刀をお見舞いした。
「かはっ
…
」
「おいおい、嘘だろ?あいつはやばい、逃げろ!」
「お仲間を置いて逃げるなんて、情の欠片もない奴らだね」
良かった。これで助かると思ったのもつかの間、
「アベンチュリン、後ろ!」
そこにはゆらりと立ち、ナイフを手に持ってアベンチュリンの首元を狙っている男の姿があった。さっき気絶したはずなのに、思っているよりしぶといみたいだ。
「大丈夫、分かってるよ」
さすがアベンチュリンだ。背後の殺気も分かるなん、
「うぐっ
…
」
しくった。アベンチュリンが避けたから、その前にいた穹に倒れ込んだのだ。幸い、ナイフの刃は当たらなかったが、男が倒れ込んだ場所に丁度傷があって、痛い。
「っ、穹!!」
咄嗟にアベンチュリンが男を睨む。
あ、あれは、Glare
…
「ひっ
…
」
アベンチュリンが怒ってる、どうしよう、どうしよう。それしか考えられなくなる。ごめん、ごめんなさい、もうわがまま言わないから、ゆるして
…
色んな言葉が口から出ていく。
Sub dropの症状だ。
「ああ、くそっ
…
そこの人、今度また挨拶しに行くからね
…
ッ!」
男は、倒れ込んだまま地面に顔を伏せてるから表情が見えないが、きっとその声は聞こえていたはずだ。
「あべんちゅりん、ごめん、」
「ごめんは僕の方だよ、穹。さっきのは君を睨んだ訳じゃないんだ」
「でも、でもっ」
「大丈夫。ゆっくり息を吸って
…
深呼吸をするんだ」
▫▫▫
「はあ、はあっ
…
」
ようやく息が整ってきた頃、穹は知らない場所に居た。どうやら、ここで列車に帰すのは良くないと判断して、アベンチュリンが自分の隠れ家に連れてきてくれたみたいだ。
「落ち着いてきた?
…
本当にごめんね。君を守るために来たのに、むしろ君を傷つけてしまった」
「ふぅっ
…
大丈夫、だ。そもそも、俺が1人で彷徨いたのが悪いんだ」
「それもそうだけど、やっぱり一番悪いのは僕だよ。自分のSubの安全も守れないなんて
…
」
「ずっと言ってたらキリがないぞ
…
じゃあさ、コマンド出してよ。俺、あいつに出されたままなんだ。ねぇ、助けて。アベンチュリン」
それはアベンチュリンにとってどれだけ魅力的で、妖艶な願いだっただろうか。
「
…
ああ、仰せのままに」
▫▫▫
場所を移動して、2人は寝室にやってきた。直接的なことはしないだろうけど、緊張する。アベンチュリンが穹の震えている手に気づき、安心させるように握ってくれた。
「初めは簡単なものからしよっか。穹、Come
おいで
」
そのコマンドは、先程無理やり聞かされたものとは比べ物にならないくらい、心地よかった。そして、穹は言われた通りにアベンチュリンの膝の上に乗る。
「
…
これで、いい?」
「うん、よく出来ました。Good boy
いい子
」
たった一言だけなのに、体がゾクゾクして、多幸感に包まれる。今までこれを知らずに生きてきたのかと思うと、勿体なく感じる。
「
…
ふふ、これだけでそんなにとろんとしちゃって
…
本当にコマンドを出されたことがないのかい?」
「うん
…
アベンチュリンが初めて
…
」
アベンチュリンに寄りかかり、そう呟くと、ピタッと穹の頭を撫でる手が止まった。不思議に思って見上げると、アベンチュリンは酷く驚いた顔でこちらを見ていた。それを見て意識が少し覚醒した穹が、
「あ、いや、違っ、違わないけど」
などと慌てて言葉を発する。
「穹、Look
僕の目を見て
」
「はぇ
…
」
コマンドにそんな力はないはずなのに、アベンチュリンから目が離せなくなる。
「僕のこと、どう思ってるの?Say
言ってごらん
」
「あ
…
アベンチュリンのことは、頼りになるし俺のこと考えてくれるから、大好き
…
さっき助けに来てくれた時、ほんとにかっこよかった、って、こんなこと言わせるな!」
あまりに恥ずかしいことを言わされたため、グーで殴ろうとしたが、簡単に止められた。そして、アベンチュリンは穹の両手を掴み、その両手を穹の頭の上にやる。穹は壁に押し付けられている体勢になった。
「っ、離せっ
…
!」
必死にアベンチュリンを睨み、離そうとするが、彼の手はビクともしない。
「僕が本気になれば君を無力化することなんて、すぐに出来るんだ。やっぱり、君は危なっかしい
…
」
「なら、アベンチュリンが守ってくれよ」
「
…
!それもそう、だね
…
」
たまに、アベンチュリンは簡単な答えを見つけられない時がある。
「僕は君のDomなのだから」
俺も、Subとしてアベンチュリンの助けになりたい。言葉には出さないけど。
「じゃあ穹、Kiss
キスして
」
アベンチュリンがいきなりいつものにこにこした笑顔になったから、穹も気が抜けてしまう。
「それもコマンドなのか!?」
「ほらほら、早くやってよ。嫌な時はセーフワードだからね」
この男、穹がセーフワードを言わないことを知っていて、わざと言っている
…
!
「うぅ〜
…
」
穹は、いやいやと渋りながらアベンチュリンの頬にキスをした。
2人の間には幸せで愛に溢れた空気が流れ、その後もセーフワードが言われることはなかった。
翌日、列車に連絡をし忘れて、メールの通知が大変なことになっていた別の話
…
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