最近プロトが構ってくれない。他のサーヴァントと連れ立ってシミュレーションに行ったり、帰ってきてもああして楽しげに話し込んでいる。
「またアイツらと話してる
……」
「おい、そんなに見てやるなよ、過保護だぞ」
「うるせーランサー、可愛いものは自然と目に入るんだよ」
「じゃあオレを見とけよ」
「お前は可愛くない」
「おい」
食堂のテーブルをいくつか挟んだ先の席。談笑しているプロトをキャスターは眺めていた。
眺めていた、という表現は生温い。穴が空くほど見つめていた。プロトと話していたサーヴァントがキャスターとプロトを交互に見やりおろおろしだすほどガン見していた。
がたん、と椅子を鳴らせてプロトが立ち上がる。
お、怒ったか? キャスターはプロトがやってくるのを胸を高鳴らせて待った。
「よぉ、プロト」
プロトはキャスターのケープを掴んで引き寄せると、キャスターにだけ聞こえるよう耳元で囁いた。
「部屋に戻って待っててくれ、後から行くから」
顔が離れるときに互いの視線が交差する。
怒りでも呆れでもない、プロトの瞳に滲んだ色をキャスターは正確に受け取った。
「わかっ、た。
……あ、ランサーオレ先に部屋戻るわ」
ひらひら手を振り、どことなくふわふわした足取りで食堂を出ていく背を見送り、ランサーはプロトを振り返る。
にやりと笑うプロトに全てを察したランサーは、ひゅう、と口笛を一吹きして冷やかした。お前キャスターの扱いが上手くなったな。
了
タイトルはお題配布サイト(
https://nanos.jp/iwantfly/ )より