sew_tatibana
2020-02-26 10:49:51
3363文字
Public
 

アレクサンダーくんのショーと彼の立ち振る舞いについての、アレカヅの女で、ストリートの女の世迷言。(死ぬほど長い)

SSS第三章公開当時に書き殴った、ふせったーからの転載です

何度もアレクサンダーくんのショーについて反芻してるんですが、自分が想像していた以上に一途で、用意周到な男だなと思いました。

彼の言う「ストリートこそ絶対」は、言わずもがな黒川冷所以のものだけど、その背中を追いかけていく中で自然発生的に自分自身で「全力でぶつかりたい相手」だと思える相手に出会えたと言えているのが、もう、アレクサンダーくんの伸びしろを物語ってると思うんですよね。

喘息持ちの体の弱かった子だけど、憧れの人に会いたい一心で横須賀から40キロ弱もの道のりを、自転車(しかも小径車)で走破してしまうくらい、幼い頃から信念はものすごく強い。
その信念で鍛え上げられた身体を引っさげて、ネストオブドラゴンで「ストリートのカリスマ」を名乗る奴を探し続けていたのは、おそらく失踪した黒川冷を探すためであり、冷の称号を守るためだったんだろうな。
その過程で仁科カヅキに行き着いて、オバレの仁科カヅキのあり方が許せなくて粛清のために高架下まで出向いた。
プリズムストーンに辿り着いたのは、二人のどちらを追いかけてのことだったんだろう。どっちもかな。

ところでどうやって大黒ふ頭に黒川冷を呼び出したんだろう。それこそドラチのちから?マスコットのちからで、モモにテレパシー送ったとか?ラブリンたちのプリズムライブ機能みたいに、プリズムラッシュ機能の発動条件なのかな?
「セイントスプラッシュは刀狩」みたいに意味のある演出しかしない監督のことだから、なにかしらドラチの存在意義があるはずですよね。

話がそれました。
いやー、アレクサンダーくんの計画性および実行力、すごくないですか???
「大黒のレイ」の名前から大黒ふ頭を割り出して赴いたり、仁科カヅキ行きつけの高架下の場所のリサーチおよび仁科カヅキの得意なジャンプの攻略法を考えて勝負を挑んでるんですよ?
シュワルツローズのスカウトに対して出した交換条件(「ストリートのカリスマ」を名乗る奴を全て探し出す)にしても、目的達成の為の有力な手段として利用してる。

そういう意味では仁様とも似てる部分がある気がするんですよね。
表現方法こそアカデミーとストリートだけど、相手を知るために情報収集したり、最良のパフォーマンスを見せるために日々の研鑽を怠らない。聖に対する執念がそうさせているのかもしれないけれど、自分の目的完遂のためのものが、自分自身を強くしてる。このあたりは対仁科カヅキの考え方と文脈が似てる気がする。

カヅキとは、プリではドローという苦い結果に終わって(真っ向勝負してもらえなかった悔しさもあると思う)、更に筋トレに励むようになって、プラでは「力で粛清」しようとして失敗したし、仁科カヅキからは圧倒的に自由なショーを見せつけられて、しかもそのショー自体には惹かれるものがあった。

それらの経験をふまえて、今回のショー。
最初見たときは正直に言って少し物足りなさを感じたりもしてた。それこそ、ヒール役を貫くのかなとか思ってたからかもしれない。
相変わらず「チャラチャラ」の基準が曖昧だけど、タイガの言ってたあの時のチャラチャラは破壊行為の対義語の意味だったのかなと思った。そういう意味ではタイガとちょっと同じ感覚だったのかもしれない。ここで既にアレクサンダーくんの思う壺なんですよね。

だけど、あの、事前準備を徹底する男・大和アレクサンダーですよ。SSS3章観劇2回目以降、全ての見え方が変わった。
アレクサンダーくんが見せてくれたのは、ストリートでの存在意義の提示方法としてのプリズムバトルを、エンターテイメントと呼べるものに昇華させるために、綿密に計画された『ショー』だった。
バトルをするには相手が必要→香賀美タイガはバトルをする相手として不足無し(弱すぎても強すぎてもダメで、ほぼ対等に闘えることに意味がありそう)&煽ればノッてくる→タイガを煽るには仁科カヅキを使うのが効果的っていうのを、プリプラで学んでて、だから開始直前カヅキに視線を投げたのは、きっと隣のタイガを煽るためでもあって、あの時からショーは始まってたような気さえして、しびれました。

最初は歌唱力だけで会場を惹きつけて、客席がのりやすい動きで盛り上げて、「ノレる」下地を作っておく。明らかにプラの時の、前回のPKCのアレクサンダーのショーとは違う。『もう、あの頃の俺とは違う』をはっきり提示してるから、仁様も「黙って見ていろ!」だったのかな~!?「黒川冷に見せる」のは第一目標だったわけだけど、あの会場で三強の食い付き凄かったじゃないですか。もう、この辺りもアレクサンダーの狙い通りな気がしてくるから末恐ろしい子

最初に飛んだのってT2FBかな?と思うんだけどどうだろう。それにしても一度会場破壊の現場に立ち会ってる当事者たちの怯え方はやはり違う。私には紫のレーザービームにしか見えなくて、わ〜アガる〜!って感じだったけど、エデロ生全員「やばい!また壊される!」ってビビり散らかしてたじゃないですか。そういう仲間の動揺も目の当たりにしてるし、背後にカヅキが居るしで、もうタイガが飛び出すのは必然だった。「あいつが何かして来たら今度こそ俺が守る」ってカケルくんにも宣言してたし、タイガの決意も相当なものだった。だからこそダシに使われたんだけど、あの場で「シュワルツローズの大和アレクサンダー」と闘えるべき相手は「エーデルローズの香賀美タイガ」しかあり得なかったはず。本人も、エデロ生もそれには気付けてなさそうだったけど。(カヅキはもしかしたら見切ってた?かもと思ったら、この人にはまだ勝てねぇと思った)

タイガをおびき出してしまえばもう、ステージはアレクサンダーの独壇場。
でも、そうは見せない。スピードスケートみたいにラッシュしてる間もタイガの様子を伺って、不敵に笑いかけて、最後の最後で先行を譲る。あれ、譲ってると思いませんか?
タイガが先行なら、その後の展開を作りやすい。前回の爆発が会場全面に広がったのは『修羅場うちわ』による影響があるってことを知ってるから、最終的にタイガが修羅場うちわを出すように『上から』の攻撃を選んでる。プリズムショーを組み立ててる……ヤバイ。本当にすごい。策士!!!!!

最後を見れば『打倒・仁科カヅキ』の信念が変わらないことは明らかなんですが、その目的のためにタイガをも履修してるんですよね、アレクサンダーくん。PKCで香賀美タイガと闘った彼だからこそ分かる。PRISM1のタイガのショーを、袖で静かに見ていたのはそういうことか~!ってね。行動原理に合点がいく。

しかし、プリズムラッシュっていう『新機能』……機能
PRISM1で採用されてる十王院グループが関係しているプリズムシステム。なのに、カケルくんもよく分かって無さそうなのは、真田常務が海外企業に流して開発させたものかな。仁様の「真田か」がどっちの意味にも取れるようになってるのがニクイ。

弱い者いじめでも、下衆でもない、『ストリート系』のプリズムショーを見せてもらった気持ちです。
同じ人をリスペクトしているけれど、カヅキもアレクサンダーも、自分らしい答えを体現してみせた。
ここでやっと二人はほぼ同じスタートラインに立てたのかもしれない。
でも、PKCとかPRISM1みたいな採点方式のステージでは、結局決着は付けられないんじゃないかな。
え、待って、もしかしてだから仁科カヅキはあの時「参ったな~」顔だったの!?
「こりゃ長い付き合いになりそうだなぁ~タハハ~(悪い気はしない)」ってことか!?!?!(荒ぶる腐女子の絵文字)
だとしたら1枚も2枚も上手だよ、仁科カヅキどこまで人を魅了し続ければ気が済むの世界が魅了されてしまう……

カヅキくんとアレクサンダーくんには決着のつかないバトルを永遠にしていて欲しいです。
サバイバルダンス。

【20190414追記】
タイガが飛び出して行ったときのカヅキ、一応止めには入ったけど、「バトル相手が居ない」=「アレクサンダーのバトルショーは成立しなくなる」ってのを悟って、強く止めなかったのだとしたら……