きなこ湯
2024-02-07 23:56:43
2259文字
Public 雑記
 

1/28新刊の感想お返事と、原稿中の覚え書きメモ

 1/28新刊『残夜|ゆきゆきて』および『きみと歩く星の海を』に素敵な感想をいただき、とっても嬉しかったので、そのお返事を書きました。と言っても、内容はほぼ執筆時のメモと覚え書きなので、新刊とあわせて目を通していただけたら面白いかもしれない、程度の内容です。お暇なときにどうぞ。

 ご丁寧な感想、本当にありがとうございました! 再録本は一年分の量があるわけですし、魔法使いパロの新刊もそれなりにボリュームがあったと思うのですが、どちらも読んでくださって嬉しいです。本当にありがとうございました。
 お返事をご希望していただいたので、思いつく限りですが、裏話みたいなメモを添えてみようと思います。


>ネモフィラの花言葉
 昨今、花言葉関連や花モチーフを使うことに懐疑的な意見もちらほら見ますが、意図したものが正しく刺さったみたいで笑顔になりました。
 ネモフィラ自体は過去に取り上げたモチーフだったので、その意味を込めたりもしていました。(「ネモフィラの約束」)
 書き下ろしマクマスの「ゆきゆきて」はマークスから候補生、候補生からマークス、そして二人の末路を見届けたライク・ツーからの「許し」の話でもあったと思うので、その文脈にピッタリだなと自分でも思ったりしています。

>「エスプレッソ一杯」以下、再録ベネマス作品
 2023年に書いた台詞の中で一番のお気に入りを選べと言われたら、「俺は優しい男だよ」を挙げます。お気に入りです。その影響もあってか、イタリア遠征イベントを下敷きにした「エスプレッソ一杯」の派生のようなベネマスばかり書いていたような気がします。初めて書いたベネマスが緊迫感ある話だったので、余計に記念日ストーリーを前提とした短篇「我が心臓に宿るあなたへ」や、「休まらぬ安息日」が穏やかな話になっているのかもしれません。でも「休まらぬ安息日」については1から100までまだ幻覚なので、早く答え合わせ(?)がしたい気持ちもあります。

>「引き金を引く」
 台詞のお気に入りが「エスプレッソ一杯」なら、構成のお気に入りは「引き金を引く」になります。
 最初は八九視点を書いていない状態で投稿したのですが、後になって八九視点を書き加えて、ようやく自分が書きたかったものを形にできたな、と思った記憶があります。加筆し始めた段階ではそういうつもりじゃなかったはずなのですが、最初の文と最後の文が時間を巻き戻って同じになる構成、結局結末が明かされないという逃げ腰の展開のわりには結構気に入っています。

>忠道合理、どちらも番犬。
 あまりにも良すぎるキャッチコピーで、天を仰ぎました。マクマスライに対するわたしの「好き」がこの言葉に全部凝縮されています。ライ、3章の打ち明け話があるより前からすでにだいぶ「盾」的な発言があるの、ずるいなって思っています。(ロドストドイツ編Ⅰとか、親愛度セリフの後半あたりとか)

>マークスからの高濃度の幸せになってほしいという想い
 これは魔法使いパロ本のご感想かと思うのですが、パロ本でマークスを書くのに多少苦労しており、その中でもここは変えちゃならんなとした軸の部分を読み取っていただけて嬉しいです。
 魔法使いネタに限らず、パロディ題材にした作品の旨味は「本編ではあり得ない台詞やシチュエーションを書くこと」であり「本編と違う世界においてなお変わらないものを書くこと」だと思います。魔法使いパロ本で言えば、貴銃士たちが銃ではなく魔法使いであること、よってマークスと主人公の関係性が「所有者と所有物/今まで大事にしてもらったからそれに報いたいという恩義がある関係」ではなくなるわけで、それを魔法使いパロ世界にどう落とし込むか考えた時、マークスの「あなたを守りたい、あなたに幸せになってほしいと切に願う存在」という部分を軸に選んだ記憶があります。
 魔法使いパロ本におけるマークスが、なぜ主人公に高濃度の幸せになれという願いを持っているかという根拠の部分はほとんど独自の拡大解釈に近く、もはや元の設定(恩義)の見る影もないのですが、限りなく無償の愛であると同時にその根拠を疑わずに受け取れる信頼関係を目指した結果、あんな感じなりました。
 あと、原稿中にTLに流れてきた短歌があ、これはものすごくマークスだ、と思ったので、「夜闇に紛れて」で書いたマークス視点での結論については、この影響が大きいかなと思います。(そのときは捨てられようと決めている。犬みたいに、像になるまで/千種創一)
 魔法使いパロは魔法使いパロで好きなものをたくさん詰め込んで書いたので、何かの機会で同じ世界の話を書けたらなと思っています。あと、ライク・ツーに思いっきり「マークスじゃなくて俺を見ろ!」と言わせられるのも、パロディ作品の醍醐味ですからね!(ライク・ツーに「俺を見ろ」と言わせる場面と、マークスに「どんな出会い方をしても俺はあなたを好きになる」と言わせる場面だけは絶対書く、と最初に決めていました。満足です)

 イメソンを載せてくださったのが嬉しかったので、ダラダラ書き連ねた締めの代わりとしてわたしも載せます(?)

・ゆきゆきて及びマクマスイメソン:たった1つの想い(KOKIA)、瞬き(back number)
・「きみと歩く星の海を」イメソン:Wonderful World(juice=juice)、foe(やなぎなぎ)

 執筆時BGMはこれに加えてロズバの個別パートとクロエモ楽曲をリピートしてました。再読か何かのお供になればと思います。
 お返事として正しい内容になったか不安は残りますが、本編含め少しでも楽しんでいただけたなら、書き手としては感無量です。改めまして、このたびは当作品をお手に取っていただき、本当にありがとうございました。