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ぎんちき
2024-05-26 08:36:16
2033文字
Public
ブン木手
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ヤバい写真
https://shindanmaker.com/134159
で出たお題で概ねワンライ
中3の2月くらいのお話。
お題の内容がネタバレ(?)になるので最後に載せています!
『コレ、ヤバくないっスか?!』
スマホの通知欄にそんな文字列が並ぶ。送り主は確認しないでもわかる。赤也だ。何がヤバいんだよ、と思ってたらトーク画面を開く前に写真が送られてきたことが通知された。
つまり、まだ何かはよくわかんねぇけど今まさに俺の元へヤバい写真が送られてきたってことだよな。ヤバい写真。ヤバい写真ねぇ
……
。そう聞くとパッと思いつくのは怖い系だけど、「ヤバい」って言葉には色んな意味があるもんだ。特に言ってるのが赤也ってことを考えると、良い意味でヤバい、ってことなんかも十分考えられる。
っつーか、二年って今が学年末テストのテスト前期間じゃなかったっけか? そんな時期にこんな明らかに勉強してませんって感じのことしてて大丈夫なのか? まー、気持ちはわかるけどな。俺もテスト前にはいつも以上にお菓子作りに精を出してたし
……
。
さてさて。赤也から追加の情報はもう特に来てないみたいだし、問題のものでも見てみるとするか。
……
ん? なんだこりゃ。何がヤバいんだ?
送られて写真には赤也と青学の海堂が肩を組んで写ってる。仲良く
……
ってよりは赤也の方が無理矢理やったのかな。海堂の方は迷惑そうな表情をしてるもん。
その状況と背景の感じから考えると11月の合宿の時に撮ったものだろうな。この二人同室だったし。
……
で、それで? って感じなんだよな。うーん
……
赤也のヤツ、俺のことおちょくってんのか? でもなー、それだったらもっとわかりやすいことをしてくる気もするし
……
。
『見たけど。何もヤバいところなくね?』
ここはストレートに聞いてみることにした。と、すぐに返事が来る。
『ちゃんと見てくださいよ、俺の後ろ!!』
赤也の
……
後ろ? ピントが合ってないヤツが何人かいるみたいだけど
……
これ、甲斐と田仁志かな? って、あ。あ~! マジだ。コレは確かにヤバい
……
かも!
「
――
ってことがあったからさ、お前にかけたんだよ。比嘉のヤツらも写ってる訳だしさ」
電話の向こうででっかいため息をつかれる。そんなことで私の時間を使わせないでください~とか言うつもりか? でも俺はちゃんと「ちょっと話したいことがあるんだけど、今時間ある?」って聞いて、それにお前がOKを出したからかけてるんだぜ。
『で? その写真とやらは見せずに終わるつもりなんですか?』
「え? あー、ああ。悪ぃ。もう送ったつもりになってたわ。今送
……
った! 見てみて。赤也の後ろにさ、何かぼや~って黒い影があんじゃん? 不自然だよな。でも赤也が言うには加工とかもしてないらしいぜ」
そう。赤也の送ってきた写真は所謂心霊写真ってやつなんじゃねぇかって話だ。そういうのって合宿所とかだとありがちな話な気きもするし、本当に心霊か? と俺でもちょっと思ってる。まあ心霊写真にしちゃあその影がハッキリと見えすぎているような気もしないでもないんだけど。
『
……
』
「キテレツ? 見た?」
『見ました』
写真を送ってから黙ったままだから何かあったのかと思ったじゃん。別に赤也の言い分を完全に信じたとかじゃないけど、心霊云々のことを考えてたあとだったからちょっと
……
ほんのちょっとだけ焦ったような気もするけどな。まぁそれはどうでもいいか。今はキテレツの見立てを聞いてみたい。
『丸井くん。これは心霊写真ではありません、私です」
「
……
はい? ワタシデス?」
まさか。聞き間違いか? だって、この影の感じはどう見たって人間じゃねぇもん。
『ええ。正確には覚えていませんが、恐らく甲斐クンと田仁志クンがオイタをした時の写真なんでしょうねぇ』
――
あ。そっか。キテレツ
……
っていうか、比嘉のヤツらははそういう人間離れしたことができるんだった
……
。
「えーっと、じゃあこれはもしかして、お前が縮地法でこのふたりに接近中を収めたもの
……
ってことか?」
そうでしょうねぇ、なんて、何てこともなさそうな声が聞こえてくる。言われてみればそんな風に見えてくるような、こないような
……
。
『切原クンに伝えておいてください。余計なことを考えてないで、テストに集中しなさいよと』
「お、おう
……
」
何か狐につままれた気分というか
……
。わかっちまえばどうってこともないし、考えればわかりそうなもんだった
……
よな? 急に拍子抜けした。っつーかむしろ、何をあんなにドキドキしたんだっていう面白さすらこみ上げてきてる。
しかし、そうか
……
キテレツを怒らせると縮地法で迫られるんだな
……
。コート上で見てもあんなに一瞬なのに、マジの目の前で来られる、となると
……
。いくら俺のかわいい恋人って言っても怖いもんは怖いな。
――
よし、決めた。俺はこれから人生、絶対にキテレツをキレさせないぞ! うんうん。俺にそれを知らせてくれた赤也にも感謝しないとだな! サンキュ、赤也!
お題「心霊写真じゃありません、私です」
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