有川真美
2024-05-22 00:45:24
778文字
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ブシュリュlog(n+2)

『ちょいエロシチュで140字お題メーカー』の名の通りちょいエロくなる……筈だったんですよお!(※元お題:同じ布団の中で)

 絆を誓い合ってからそう日も経っていないある夜、彼のひとから一緒に眠りませんかと共寝に誘われた。純粋な眼差しに応えて差し上げたかったし、他ならぬ自分自身が彼のひととパートナーらしい事をしてみたいと少なからず思っていたのも確かだった。
「こんばんは、ブシュロン。」
 来るや否や出迎えた姿に日中程の朗らかさは無く、とろんとした双眸は今にも重たげな瞼に閉ざされてしまいそうだ。
「こんばんは、リュール様。迷わず来られるようになったという自負はあったのですが、どうにも……お待たせしてしまいましたね。」
「いえ、ちゃんとあなたが来てくれたのが何よりも嬉しいんですよ。」
 真心が飾らぬ言葉となって直に染み渡り、思わず目頭を熱くする。手を引かれ祭壇へ辿り着くまでの短い間にもこみ上げそうになる物を抑えつつ、いそいそと寝台に潜り込み華奢な身体の傍へ出来るだけ身を寄せ向き合った。
「あ……ふふ、あったかい。」
 ぽつりと呟き、左胸へ愛おしそうに頬擦りしては何だか安心しますと言って鼓動を確かめている。普段よりもずっと近い距離を意識して幾分煩くなっている筈だが、構わず耳を当てて聞き入っていた。
「いきていますね、あなたも、わたしも。」
……そうですね。何気ない事をこうして確かめ合えるのも幸せだと、実感していますよ。」
「ええ……わたしも、おなじきもちです。」
 花開いた満面の笑みが頭上を仰ぎこちらを見据えてくる。想い合う二人が共に眠る。その意味する所を知らないわけではなかったが、混じり気の無い想いの前では僅かに胸の内に生じていた疚しい心もすっかり霧散してしまったらしい。
「おやすみなさい、ブシュロン……
「お休み、リュール様。」
ぴたりと寄り添ってそのまま眠りに就いた愛しいひとを目を細めて見つめ、やがて自らもまた追う様にして夢の世界へと旅立った。