情熱のサイゴ

診断メーカーより
情熱的に滅びる
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彼女のヒールが地殻を踏み抜いた。吹き出したマグマがドレスの裾を焦がす。
この地球上に立っていられる場所なんてほとんど残っていない。僕と彼女の足場ダンスホールは、僕らのステップに合わせてボロボロと崩れていく。
ロックターン、
フォーステップ、
オーバースウェイ、
プロムナードターン、
コントラチェック、
僕たちが踊れば踊るほど、地球は滅んでいく。
「もっと!もっと激しく踊りましょ!」
彼女は高らかに笑う。僕の顔も、きっと笑っているだろう。
マグマの高温にさらされ、汗だくになって、メイクなんてほとんど落ちている。それでもなお彼女は美しかった。生命そのものの顔で、彼女は笑う。
ダンスホールはもはやテーブルくらいの面積しかない。僕たちが踊るのがワルツであったならば、もっと緩やかに終わったのかもしれない。でも、僕たちはタンゴを選んだ。激しく燃え尽きる最期を選んだ。
「ねえ!死後の世界ってあると思う?」
彼女が問うた。
どうだろう。天国も地獄も人間の頭の中にしかないのであれば、人間が滅びる時にそれらも滅びるのかもしれない。
「あははは!私たち、地獄でも、踊りましょうね!」
地獄。なるほど、地球を滅ぼすほどに踊り続ける僕たちは、確かに地獄行きかもしれない。
「いいとも!」
僕の叫びに呼応するように、最後の大地が崩れた。
マグマに沈む彼女も僕も、最後まで、燃え尽きるまで、踊り続けた。