enoki181
2024-04-06 22:07:20
4570文字
Public リプレイ
 

レコードユアレポート(おじさん)ログ

ソロジャーナル「レコードユアレポート」
https://booth.pm/ja/items/5497772

=諸注意=


・PC=禁酒法時代のアメリカ(1920~1930年)を舞台にドンパチしてた裏社会の人間

・男同士(成人男性×未成年男子)の恋愛、メインPCの死、人種差別、暴力描写、治安の悪い表現、などが含まれます。

・本編終了後の設定、ネタバレを含みます。物語はこちらから。(相方さんのログ投稿ページに飛びます)

【ストリテラ】クロッシングルートゼロ ーCase:GUY & BOYー
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21794077

【ストリテラ】ルートイレヴンは眠らない ーCase:GUY & BOYー
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=21871363



レコードユアレポート

■タイプライターからの挨拶
ではあらためて。ワタシは記録とお喋りが好きなしがないタイプライターだが、しばしよろしくお願いするよ。
あなたのことを記録させて欲しい。


おじさん : 「ハイハイ。よろしくお願いしますよ」
「しっかし、ここが天国?いや、あの子がいないから地獄かい?」
……ははは、それを教えてはくれないのね。わかったよ」


■あなたの『名前』
最初の質問だ。
まずはあなたの『名前』を教えてもらえるだろうか?


おじさん : 「名前ね……あんまり好きじゃないんだ。おじさんとでも呼んでよ」
……ダメ?まあ、君の方が年上なのかもしれないしね。仕方ないか」
……ダイ。ダイ・イーストだ」


■あなたの『世界』について
ここには様々な世界からやってくるようでね。これを記録しておかないと。
あなたの言葉で『あなたの住む世界』がどんな場所なのか説明してくれるかい?


おじさん : 「やめておきなよ。クソったれな世界のことなんて、知らなくていいんじゃない?」
(初出はストリテラ「クロッシングルートゼロ」。1930年代の選民思考が激しかったアメリカで、マフィアの下っ端やってた有色人種。)


■簡単な自己紹介
次は、あなたの基本的なことについて教えて欲しい。つまり『簡単な自己紹介』をというやつだ。
年齢や立場や種族や姿形……。あなたが思う、自分を構成する当たり前のことについて、好きなように記録して欲しい。
後々それについて詳しく尋ねることもあるかもしれないけれども。


おじさん : 「ふぅん……

「歳は28だったかな、もう随分なおじさんだろ?」
「種族は黄色い肌のイエローモンキー。顔も知らない親が日本人らしい。この顔は大陸の方じゃないんだってさ。日本人の奴に教えてもらった」

「立場を転々とした人生だったけど、死ぬ間際は運び屋のドライバーをやってた。『エデンの東』っていうチームを組んでいてね」
「そうだ、相棒を知らないかな?先にこっちに来てるはずだ」
……教えられない?そう」


■説明
ではここからは、質問をランダムにしていこう。
ワタシのキーから、好きなアルファベットを選んで欲しい。それに基づく質問をしよう。
とはいえ急に言われても困るだろうから……おすすめの方法としては、先ほど教えてもらったあなたの名前を、アルファベットを順に押していくのはどうだろう。
もちろんそこにあるサイコロを振るのも良いね。
いくつか質問を終えたら、記録を完了させよう。


■D ディ。日常。あなたの日々について。
あなたの日常において、大部分を占めているのはどんなことだろうか?

おじさん : 「仕事じゃないか?働かないと食っていけないからな。生きるのには食わなきゃならないんだ。君にはわからないだろう、少し羨ましいよ」

「あとは……相棒と一緒だった。寝ても起きても、仕事でもオフでも」
「一緒に暮らしてたからね。夫婦を偽造するのに、別々に暮らすのは変な話だろ?」

……怒られるな。悪い、偽造じゃないよ。きちんと愛し合ってた。ほら」
(左手の薬指を見せると、銀色の指輪が光っている)


では、その大部分を占める予定がない日、要はオフの日にはどう過ごしている?


おじさん : 「はは、言ったろ?オフもあの子といたんだって」
「そういうことじゃないね。ええとね……

……あの子といない日って、何してたかな。思い出せない」


ところでDということだから、そこに置いてあるダイスを振ってみないかい? 出目はどうだったかな。……まぁ、次に行こうか


おじさん : 「なんだ、待ってくれよ、振るって。別に何もなくたって」

おじさん : 1D100 (1D100) > 80

おじさん : 「……何もないの?そう」


■A エイジ、年齢。あなたの年月について。
あなたの『年齢』を教えて欲しい。発生してから今までの経過年数はわかるかい?


おじさん : 「発生。はは、いいね、君らしい」
「28年だ。もう増えやしないよ。死んだからね」


あなたの過ごした今までの年数を二つに分けるとしたら、どこが区切りになるだろうか? その理由は?


おじさん : 「……27じゃないか。あの子と再会した歳なんだ」

「僕の生き様ってのは、笑っちまうぐらい酷くてさ。いつ死んでもいいやって生きてたんだよ。悪運ばっか強くて死ねなくて、死んだように生きてた」
「そんななのに、久しぶりに会ったあの子がだよ、僕を好きだって言うんだ。残りの人生寄越せってさ」
「熱烈な告白だろ。ハートを撃ち抜かれちまって、そこで僕は死んだ」
……それからさ、あの子の隣でなら生きてもいいか、って思うようになったんだ」


時や記憶を重ねていくというのは、得がたく奇跡的なことだとワタシは思うよ。今このときもね。では、次の時間へ進もうか。


おじさん : 「ははは……ここも重なる時間としてカウントするのか?ジョークが上手いね、君」


■I アイ。あなたを示す言葉。一人称。
あなたは自分のことを示す時、どんな表現をする?


おじさん : 「僕。おじさん。そういう風に呼ぶ」
「あとは……死にぞこないの死神?」
「その名前はついさっき降ろしてきたとこだけどな。死んじゃったから」


どうしてそれを選んだか、覚えているだろうか?


おじさん : 「さあ?どうしてだろう。孤児院のガキ共におじさんおじさんって引っ付かれたのが最初じゃないか?」
「死にぞこない、とか、死神、っていうのはね。僕の顔が死に際最期の景色になった奴らからの褒め言葉さ」


ワタシがワタシとしたのは、カタカナだとよりマシーンっぽいとおもってね、そういうキャラ付けなのさ。では、次に行こうか


おじさん : 「個性とか気にするんだね、君って。オシャレじゃないか」


■E エモート。感情表現。
あなたの喜怒哀楽には、どのような強弱があるだろうか? 例えば、一番強い感情の種類はどれだと思う?


おじさん : 「ふむ……
「哀、だったんじゃないか。僕はずっとずっと死にたいと思ってたわけだし。一番長く付き合ってきたのはコイツだろう」
「哀しかったんだ、いつまでも人間扱いされないことが。怒りでもあったが、疲れちまって止めた」

「喜びと楽しみは、あの子と一緒にいてからは活発だった。復活したと言ってもいいくらいだ。僕より先に死んでたんだろう」
「だってね、あの子、隣にいるなら楽しそうにしてろって言うからさ。オレの横で湿気た面してんなよ、って」
……いいけどね。あんまり湿気てると、もっと早く見つかって殺されてただろうから」


あなたの感情は、どのように発露されることが多い?


おじさん : 「あまり表に出さず、振り回されない方だと思うよ。おじさんになると疲れることが多くてね、自分の感情は後回しなのさ」


あなたの様々な表情が見れたらいいのだけど、ワタシには笑わせたり怒らせたりする機能がなくてね。ディスプレイという別の方法があると聞いたからそちらで頼むとするよ。では、次に行こう


おじさん : 「そう悲しいことを言うなよ。楽しませてはもらってるさ」


■S セーブ。維持するもの、守りたいもの。
あなた自身を賭してでも、あなたには守りたいもの、守るべきものはあるかい?


おじさん : 「…………なあ、君は残酷なことを聞くね」
……………ある…………と、言っていいのかな」


どんなものか、詳しく教えてもらえるだろうか?


おじさん : 「…………僕が貰ったあの子の人生だ」
「僕自身、あの子自身、なにを賭してでも、譲れなかった……守ったと言えないかもしれない。悪い、嘘をついたかも」


ちなみにこの記録はいつセーブして中断しても構わなかったりするよ。あなたのペースで進めて欲しい。では、次に行けるなら行こう


おじさん : 「……早く会いたいから、先へ進もう。君との別れは惜しいけれど」


■T トラベル。旅。非日常へ出向くこと。
日常活動範囲とは違う場所へ出向くことはあるかい? あなたにとってそれは良いこと?悪いこと?


おじさん : 「ああ、よく出かけた」
「まずあの子との最初が逃避行だ。仕事でもあちこち行った。最後はね、日本に行けなかったけど」
……どれも良いことだったよ。行けなくても夢を見られた。それだけで価値がある」


あなたが今までにした旅で、印象深い出来事や出会いなどがあれば、教えてくれないだろうか。


おじさん : 「……シアトルに辿り着いたとき、かな。逃避行の目的地だったんだ」
「やっと到着した、って安心した。日本行きの船が出てるからさ。乗って、日本に行くつもりでね」
「そしたらだよ、チケットが高すぎてびっくりしたさ。二人分なんかとても買えやしなくて、金を貯めなきゃいけないって話になってね。必死に働いたよね」
……悪くない毎日だったよ」


あなたにとって、これも旅なのだろうか? 少なくとも非日常ではありそうだ。では、次の地へ行こうか。


おじさん : 「はは、旅の終着点のつもりだったんだけど」


■最後の質問
ここまで質問に答えてくれてありがとう。
最後の質問だ。

質問に答えて記録を残したこと、こうやって過ごした時間を、今のあなたはどう思う?


おじさん : 「人生の精算のようだった。死んだ僕に相応しいと思ったよ」
「記録に残すなんて、僕の話を見たい奴がいるのか?それが不思議なんだけどね……まあいいか。ちょっと慣れないけど」


■記録の終わり
最後に、ワタシにできないことをあなたに頼みたい。
写真を撮ってくれないだろうか?


おじさん : 「はい、これでいい?」


ここまで本当にありがとう。あなたの記録が残せて、ワタシはとても嬉しい
それでは、記録はここまでだ。お疲れ様。


おじさん : 「こちらこそ、ありがとう。悪い時間じゃなかった」
……さて。じゃあ、地獄に行きますか」

あの子が来ないってことは、ここは地獄なんだろうさ。
そう思って振り向く。

……!」
「ああ、そっか――


 「レコード ユア レポート」 fin