エリーアスはその家から少し離れたところで馬を下りた。
日暮れも迫り急いでいたが、馬上から呼びかけて表へ出してよい相手ではない。もう休みたがっている旅の相棒の轡を引いて、妙に慎重な足取りで小さな家に近づいていく。
扉を叩く直前には、彼の所作は慎重を通り越して錆びた歯車の絡繰りのようにぎこちなくなっていた。家から上がっている炊煙を見上げ、先に扉を叩くか、声をかけてから叩くか迷うことしばし。
どっちでもいいのではないだろうかと気づいてようやく、エリーアスは薄い板を叩いた。
「キルル、いるか。俺だ、エリーアス」
ちょっと力みすぎて扉が痛そうな音を立てる。ごめん、よしよしと自分が叩いたところをさすりながら名乗ると、その手がふと空を撫でた。思っていたよりずっと早く開けられた扉の先では家主が目をまん丸にして立っていた。
「よ、久しぶり」
「なにが久しぶりよ、ついふた月前に来たばっかりじゃない」
「ふた月って久しぶりだろ」
「ぜんぜんよ。あんた、ほんとに落ち着きなくフラフラ歩き回っているのね」
二ヶ月といえば、その間キルルの顔を見られなかったエリーアスにとっては十分に長かったのだが、おたまを持って呆れ顔をしているキルルにとってはそうでもなかったらしい。
エリーアスの仕事は教会内の伝令網を支える大事なものであって、決して自分の意思であっちへフラフラ、こっちへフラフラやっているわけではない。
ただ、王都へ向かったその脚でもう少し方々を歩くことになるだろうと思っていたのが、ビーレ領邦へとんぼ返りだったことは、エリーアスにとってもちと予想外ではあった。
キルルの髪が二ヶ月分伸びているということが分かるくらいしっかりと、しかしさりげなく彼女の姿を目に収めると、エリーアスは一番出しやすいようにしてあった手紙を丈夫な鞄の中から取り出した。
「はい、アヒムから」
キルルは愛しの幼馴染みの名を最後まで聞かぬうちにそれをかっさらっていった。上質な紙の封筒に書かれた自分の名前と、差出人の名前を見ただけで目を輝かせる。
「ありがと。アヒムは元気?」
「元気だよ」
二ヶ月前にも同じことを聞かれ、同じことを答えたので、エリーアスの返事はかなりぞんざいだ。
「王都で会ってきたんでしょ? もう少し何かないわけ?」
「元気かってしか訊かなかっただろ」
「どう元気かくらい気を利かせて言いなさいよ。風邪引いたりしてない? 勉強は難しそう?」
「風邪は引いてない。勉強は難しいんじゃねーの。王家の学院なくらいだし」
追加の問いも、もう何度となく訊かれて答えてきたことだった。キルルもそろそろ質問を変えてくれればいいのにと思う。だが、王都にいるアヒムの生活を手紙に書かれたことでしか知らない彼女には、何を訊いたらいいのか分からないのだろう。
それを酌んでなんでも説明してあげられるほど、エリーアスは大人ではなかった。
好きな娘が、ほかの男の話を聞いて喜ぶ姿をわざわざ見ねばならない理由がどこにある。
むしろ「アヒムに気のある女が何人かいるようだ」とか「王妃様と仲良しだ」とか言ってやりたい。昔からアヒムを家族として独占していたキルルの心を激しく掻き乱せる情報だろう。
が、そんなことを言って好きな娘を嫉妬させたり悲しませたりできるほど、エリーアスは意地悪でもなかった。
アヒム以外のことが眼中にないキルルにどうにかこちらを見て欲しいと思うが、優しくするでもなく、意地悪をするでもなしにそれを成し遂げるよい方法は、今のところエリーアスにはなかった。今回は策を一つ用意してみたが、アヒムからの手紙を前にしたキルルに対して効果は皆無であるように思われる。
エリーアスは眉根を寄せるキルルから目を逸らして、ふらりと彼女に背を向けた。
「行くわ。暗くなってきたし」
「村に泊まっていくんでしょ? また二、三日いるのよね」
「うん、まぁ
……」
滞在先は村の導師の家。すなわちアヒムの実家で、ずっと昔はキルルの家でもあったという。アヒムの実父であり、赤子の頃に親を亡くしたキルルも一時引き取り育てていたのが、今のブレイ村の導師だった。
明日の昼食と夕食は作りに行ってやるから、昼間はしっかり導師様の家のお手伝いをするように、とキルルに厳命されてから、エリーアスは馬を引いて教会堂へ向かった。
一緒に育ったキルルのことを、アヒムは一瞬たりとも異性と思ったことはなさそうだった。キルルはアヒムにとって歳の離れた妹にすぎず、庇護すべき対象でしかない。
そしてアヒムは、自分と対等に付き合える相手がどういう人間か、都で暮らすうちに漠然と掴んだように思う。
そうでなければ、相手が自分より上か下かという環境で育った従兄に、あんなおおらかさが備わるはずがないのだから。
対等の友人がたくさん出来たことで
――特に王妃様の影響力が大きい
――彼は他者に対して上下関係を決める緊張から解放されたのだ。
(妹としか思われてないのに、なんで気づかないかな)
キルルがその〝対等〟に這い上がれることはないだろう。キルルやアヒムに問題があるわけではない。ただ、キルルは妹の立場でアヒムの人格を作り上げることに関わってしまっているから。
その根深いものが、王都と辺境の村に隔てられていて、覆るはずがないのだ。
だが、十六歳のキルルが見るたびに女らしくなっているのを目の当たりにしていたら、アヒムの気持ちも変わっていったかもしれなかった。
その事態に至らなかったことだけはエリーアスにとって有利だった、多分。
少なくとも、二ヶ月前より可愛くなって見えるキルルを眺めていられるのは、エリーアスだけである。
「このところ忙しかったのか?」
「このところ? 見て分からないの、忙しいわよ」
今朝、教会堂を訪ねてきたキルルは、アヒムのお父上の前では掃除をします、洗濯をしますとしおらしく微笑んでいたのに、彼が出掛けていったとたんこれだ。エリーアスを顎で使っている。
キルルはじゃぶじゃぶとすすいでいた洗濯物を軽く絞り、エリーアスの前にあったたらいに放り込んできた。力が必要な水切りはエリーアスの仕事であるとのこと。しかし乱暴にねじるだけではいけないというのでちょっと困る。
水気をやさしく、かつよく絞った洗濯物をロープに引っかけながら、エリーアスは次の洗い物に取りかかっているキルルを見下ろした。
まとめた髪の縁からうなじが見え、火傷の痕があってもそのほっそりした線は十分魅力的だった。
触れたら傷をつけてしまいそう。いや、折れそう? そういうか弱そうな印象とは裏腹に、ぼんやり思案にふけっていたエリーアスを見上げたつり気味の目は力強い生命力に溢れている。
「手を止めないで」
「はい」
洗って貰った自分の肌着をばさばさ振り裁いて諸事をごまかし、エリーアスは話を戻した。
「今じゃなくてさ、この夏忙しかったのかって話なんだけど」
「そうね、結構お金になる仕事を貰えたから。貴族のお姫さまのドレスを縫うのは気が張るのよ。しかも、丹精こめて縫ってあげたのに途中の寸法調整の時に腰回りがきつくなってるの。こっちのせいにされたのよ。でも違うわ、あれはあのお姫さまが太っただけ。それでやり直し」
「あー、なるほど」
「でも、なんで?」
問われ、エリーアスは息を呑んだ。キルルがいつもさっぱり短く整えている前髪を切る暇もなかったようだから、と言っても大丈夫だろうか。そんな微細な変化に気づかれるのはちょっと気持ち悪くないか?
「か、髪、伸びたんじゃないかな~と、思ったから」
「そういえば。仕事中に鬱陶しいと思ってたら、そのせいね」
恐る恐る言ってみると、キルルは濡れた手で己の前髪を掻き上げる。水気を吸ったせいで髪は元のように額に落ちてこなかった。
気持ち悪がられなかったことにほっとしながら、エリーアスは再び考え込んだ。
アヒムはこういう、見た目に飾りっ気がない女の方が好きそう。結った髪が崩れることを恐れてじっとしている令嬢よりも、こうやって動き回ってほつれた髪を無造作に掻き上げるような。ちなみにエリーアスも、そういう女性の方が好みである。
「
……」
そんな感じの元姫君に心当たりがあったので、ふと彼女の顔を思い出す。キルルと並べて、あっちも悪くはないが自分が異性として惚れることはなさそうだ、というかもう人妻だし、俺は断然キルルの方が好き、ということをエリーアスは再確認した。
「エリー、またすぐ王都に戻るの?」
「いや、もう少し西の方までまわって、折り返していったんペシラに帰る予定だけど。そこから先の指令はまだない」
「ふーん、そう」
石けん水の中で手拭いをもみ洗いしているキルルは、〝断然〟な好意を向けられているとも知らずに声を沈ませた。
難しい話ではない。エリーアスに、アヒムへの手紙を届けて貰いたかったのだ。
エリーアスに頼まなくても、アヒムに手紙を届けることは出来る。アヒムの父に預けておけば、彼が息子にあてた手紙にキルルの分も紛れ込ませておいてくれるだろう。そのうち、西からまわってきて北の王都へ向かう伝師が現れるはずだ。教会の連絡網は大変密だから、今月のうちにもう一人くらいはブレイ村を通るだろう。
だが、キルルは自分の手紙はエリーアスに預けた方が安心するらしい。頼られて嬉しいが、運ぶのがアヒムへの手紙というのは複雑である。
「昨日あんたが届けてくれた手紙にね、今年の大霊祭のことが書いてあったわよ。王都でも卵のケーキを作るのね。いつもたくさん作るけど全部なくなるんだって」
「ああ、あれな。施療院の患者達に食べさせてるからだよ」
「アヒムも好物なのに。みんなにあげるだけじゃなくて自分でもちゃんと食べてるかしら」
「今年は見てないけど、去年はちゃんと貰ってたぜ。というかアヒムが好きだからいっぱい作ろうって話が始まりらしいし
――」
あいつが自分の分を忘れていたとしても、王妃様が親友の分を取り分けてあるだろう。
それを言いかけてエリーアスはぐっと息を呑んだ。まずいまずい、王妃様の話はしない方がいい。
キルルが急に言葉の途切れたエリーアスを怪訝そうに見つめてくるのを感じたが、気づかないふりをする。
「でも、あんたが〝元気だ〟って言ってたのはよく分かったわ。楽しそうでよかった
――」
キルルの声が、波立つ石けん水の音に隠れそうになる。
彼女が、そんなことを言っておきながらひとつも「よかった」と思っていないことをエリーアスは知っていた。
アヒムはちゃんと故郷や家族のことを想い愛しているが、王都にあるもののまばゆさは、この辺鄙な村にあるものの多くを圧倒する。
天秤はつり合わない。キルルが求めるものと、アヒムが数枚の便箋にしたためる文字とでは。
なんとなくキルルの口数が減ったまま、二人は洗濯を終えて家の中に入った。キルルはこれから夕食のシチューを仕込んでから帰ると言う。もちろんそれも手伝うように言われたが、その前に一休みの許可をいただけた。
彼女がお茶を淹れてくれている間に、エリーアスは昨日道中で買ったお菓子を取ってくるという名目で部屋に戻った。
キルルは多分、目の前にアヒムがいたって不満を言わない。自分だけを見て欲しいとは言わない。彼女は、言ったところでアヒムが振り返るはずがないということを察しているのだと思う。だから恐くて言えやしないのだ。
(俺も一緒なんだけど
……)
キルルが心変わりするはずがないと分かっているから、例えアヒムが不在の場所でも彼女に言い寄ることができない。
せめて時々可愛らしいものを買ってきて、束の間キルルの視線を独占するのに満足するだけだ。
花の形の焼き菓子が入った袋を手に食堂へ戻ると、キルルは先に席についてお茶をすすっていた。お茶といっても貴族が嗜むような茶葉で淹れたものではなく、森で摘んだり庭先で育てたりした薬草のお茶だ。
カミツレがたっぷり入った薬草茶の香りが、気もそぞろに窓の外を眺めているキルルを包んでいた。
ところが、キルルはエリーアスの気配に気づくなりどこか切なげな表情をさっとしまい込み、無遠慮に片手を差し出してきた。
「お菓子は?」
「はいはい」
お花サブレを渡してやると、キルルはその形も、ざらめ砂糖がたっぷりついているのもお気に召したようで、途端にニコニコしながら食べ始めた。
「これだけ甘いものって、やっぱりベナークあたりまで行かないと買えないのよね。久しぶりだわ」
「貴族のうちに出入りしてたなら、そこそこでかい街に行ってたんじゃないのか?」
「行ったところで、仕事をしてたんだもの。そんなに自由に買いものに出歩けるわけじゃないのよ。マクダは惜しまず差し入れしてくれるから美味しいものはいろいろ食べたけど」
「ふーん」
エリーアスもサブレを摘まみながら、「これならもう一つの土産も喜んでくれそうだ」と思った。勝算があることを確認したので、ようやくもう一つの包みを渡す気になる。
「あー、じゃあ、これは俺からの差し入れ」
キルルの表情は気になるが直視する勇気はなかった。おかげで不自然に顔を逸らしながら、大きさの割に重いそれを差し出す。その重さがふっと消えて、キルルが受け取ってくれたのだと分かれば、いっそう大きく心臓が跳ねた。
「なにこれ」
「えっと、鋏」
「それは見れば分かるけど」
キルルの声が低くなったので、エリーアスは恐る恐る彼女の表情を確かめた。包み布を半分だけ解き、真鍮の柄が覗いた鋏を持っているキルルは、なぜか眉を寄せていた。
「あんた、あたしと縁を切りたいの?」
「はっ? いや、違うって! 金物屋の親父がめちゃくちゃよく切れるって自慢してたからキルルの仕事に役立つんじゃないかと思って買っただけだよ!」
加えて、その鋏は柄にも刃にも撫子の意匠が彫ってあり、ほかの飾り気がない鋏に比べて何倍もしゃれていた。仕事道具がこんなだったらキルルもさぞ気分がいいだろう
――キルルは案外、こういういかにも可愛いものが大好きだから。
そう思ってついつい買ったのだ。
「別に鋏には困ってないんだけど」
「まぁ、そうかなとは思ったけど
……」
針仕事を生業としているキルルが鋏を持っていないわけもないのだが、エリーアスが買ってくれた可愛い方を使う、と言ってくれることなどを大いに期待していた。だが、期待とはこっちが勝手にするもので、必ずしもその通りになることはないのである。
分かっていたが、期待が膨らむ時はよい方にしか妄想できないものである。いざ現実を突きつけられたエリーアスはあっさりと打ちのめされ、しおしおと肩を落とした。
ところが、そんなエリーアスを見たキルルは小さく吹き出した。
「冗談よ。ありがと。刃にも模様が入っててきれいね。小さめで軽いし。今の鋏、マクダが買ってくれたからいいやつなんだけど、ちょっと大きすぎて重いのよね。細かい形で布を切りたい時はもっと小さい鋏があればいいのになって思ってたのよ」
そして鋏の柄に指を通し、空で切る真似をする。
「ね、もう一日くらい出発を延ばしても大丈夫でしょ」
「え? うん、まぁ、別にいいけど」
恐らくキルルは喜んでくれた。だから自分も喜んでいいはず。とはいえまだ感情が追いついてこないので、エリーアスはきょとんとしながら身を乗り出したキルルに頷き返した。
「じゃ、鋏のお礼に新しい肌着を縫ってあげる。これも使ってみたいしね」
これは多分、悶絶するほど喜んでいいやつだ。
買ってきてよかった。キルルに会いに来てよかった。
顔が赤くなるのを自覚しながら、エリーアスは一生懸命首を縦に振るのだった。
「それはだいぶ気に入って貰えたってことじゃないかな。キルルって、何かあげてもすぐにしまっちゃって、ぜんぜん使おうとしてくれなかったから」
あれからまた二月後。
王都で再会したアヒムが、ほこほこした顔で笑いながら言うのが非常に気に障った。
「それ、お前から貰ったものはもったいなくて使えないくらい大事だってことじゃないの」
「私は使って貰った方が嬉しかったんだけど。やっぱりお下がりより新しいのを上げるべきだったかな」
「
……ちなみになにをやったわけ?」
「鉄ペンとか、書き取りの練習用の詩集。新しいのをあげたいのはやまやまだったんだけど、そうそう買える値段のものでもなかったからね
……」
アヒムや彼の父のおかげもあり、キルルはずいぶん難しい言葉も読み書きできる。だが、彼女がアヒムからおさがりで貰った勉強道具を〝使う〟わけがないとエリーアスは思った。
そんなもの、キルルにとっては祭壇に供えておきたいほどの代物だったはずだ。使って消耗したり汚したりしてよいもののわけがない。だからしまったのだ。アヒムが「これで勉強してね」と言ったとしても。
エリーアスがあげた鋏を、キルルはさっそく使ってくれた。目の前でちょきちょきと木綿を切っていく様子は大変楽しそうだったので、エリーアスも気分がよかった。
しかし、彼女は手元にあった木綿を使って肌着を四枚縫い上げると、当然のように「二枚はアヒムに届けてね」と言ったのだった。
許しがたい。「お礼に」と言っていたのに、なんでアヒムの分があるのだ。
全部俺のにしてやりたかったが、届けなければいずれバレてしまうことは必定だった。そんなつまらないことでキルルに嫌われたくはなかったので、エリーアスは大人しくアヒムのところを尋ねた。
そして、あの少女にとってこの従兄がまったく別格の存在で敵わないことを思い知らされるのだった。
「俺、いっそお前のことなんか嫌いになりたいってよく思う」
「それは嫌だなぁ。私はエリーのことが好きだよ。兄弟みたいなものだし、大事な友人でもあると思ってる」
「俺もそう思う。だから困ってる」
「キルルだってエリーのことが好きだと思う。あの子は人から簡単にものを貰う子じゃない。そういうのは、相手に借りを作ることだと思ってる。だけどエリーならそういうことにはならないとか、まぁ借りを作ってもいいかなとか、そういうふうに思うんじゃないかな」
「
――なんだよソレ」
「エリーは甘えてもいい相手ってこと」
キルル本人から言われたわけではない。だがしかし、たとえそれを言ったのが恋敵だろうと悪い気はしなかった。しかも、キルルのことをよく知っているアヒムが言うわけだから。
「ふーん」
だからといって、ここで思いっきり緩んだ顔になるのは癪だった。せめて頬杖をつき、興味を失ったような振りをしておく。
いつか格別な相手を押しのけて、彼女の中で大きな意味のある存在になれる望みはなきにしもあらずかもしれない。そのちょこっとした希望を手に、自分はまたキルルを尋ねるんだろうなと、エリーアスは思う。
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