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ななき
2024-05-10 20:41:36
784文字
Public
吸死
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ロナルド君の彼シャツチャレンジ
(ドラロナ)
かなり前に書いたものですが、pixivにだけ載せてプライベッターへの格納を忘れていたようなので…
彼シャツ。男同士のそーいう話で割と人気のあるシチュエーション。俺だって知っている。
ただまあその、あれは基本的に華奢な女の子がやるからイイのだ。肩幅とか腕の長さの違いが強調されて。うん、だから身長も肩幅も対して変わらない男がやっても効果が薄いだろうことは想像に難くない。
いやべつに?喜ぶかなーなんて思ってはないが?
風呂上がり、ふと横をみたら洗濯待ちのカゴの一番上にあったから試しただけで。それだけだ。
脱衣所の鏡に映る間抜けな格好の俺を眺める。
肌触りだけで上等だとわかる白いシャツ。腕は辛うじて通ったものの、パツパツで曲げたら破きそうだ。肩の幅だけは足りていたが引っ掛けるのが精一杯、布が引っ張られていて羽織っているとさえいえるのかいえないのか。
向こうは超のつくガリ、こっちは体が資本の退治人だ。あいつオーダーメイドとかしてそうだし、こうなるのは考えてみれば当たり前だったか。
とにかく彼シャツチャレンジ失敗ということで。と、袖を抜こうとしたところで、脱衣所のドアが開く。畳んだタオルを片付けに来たドラ公と目があった。
「
……
」
「
……
」
殺した。
「なに、なにやってるんだ!それ!私の!シャツ!」
砂がゾワゾワしながら大声をあげる。
「うるせぇ!ちょっと借りただけだ!」
今度こそ脱いで投げつけておく。
バフッと砂が巻き上がるのを横目に、本来の着替えであるボーダーTシャツに袖を通す。
……
あれ、砂が砂のままだ。
「おい、なんで戻んねぇの」
無言。
「なあってば。具合悪い?」
不安になって砂山を触ると、ゾゾゾゾっと飛び退いて吸血鬼の形をとった。
顔を背けているが、そのせいで耳の端がいつもより赤いのがよく見える。
ふーん。
ふーん、そっか。
「ニヤニヤすんなゴリラ」
悔しげに罵倒してくるが見逃してやろう。彼シャツに効果があったようなので。
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