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えにけりおあ
2024-05-09 20:24:32
5617文字
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近木くんの #妄想乙女ゲー攻略対象化計画プロフ 紹介SS
トレアさんの作られたテンプレートをお借りして、トレア君によるインタビューSSができました。
お借りしたテンプレートはこちら(ふせったー)
https://fusetter.com/tw/GbgCZGUj#all
名前変更を使いたいがためにプライベッター+を利用しています。
↓近木くんの人となりを知るにはこちらも併せてどうぞ
近木 阡の情報集積ハブページ(もくじ)
https://fusetter.com/tw/U5M7hJzQ
キャラ設定(ふせったー)
https://fusetter.com/tw/Q7KKRHy7
近木阡ボイスドラマシナリオ『>近木くんについて話して』
https://fusetter.com/tw/DUXtBkDH
広川
広川
広川
広川
広川
【フルネームと所属する部活】
いつものように図書室で本を読んでいると、廊下からぱたぱたと軽快な足音が聞こえてきた。図書室の扉がガラリと音を立てて開いたタイミングで扉を開けたのが誰なのか、不自然でないくらいにそっと、盗み見る。
「あ、トレア君」
「やっほー」
見知った友人の姿を認めて、僅かに指先に込めていた緊張の力が緩む。
「こんにちは、今日はいかがされたんですか?」
「新聞部の取材に来たんだ」
「取材?」
「うん。色んな人に聞いて回っててさ」
「それは精が出ますね」
「それで、近木くんにも聞こうと思って」
「自分ですか
……
?」
まさか自分が取材の対象だとは思っておらず、少し面食らってしまう。
「お願い!」
「良いですけど、どんな内容なんですか?」
「やった! えっとね。まずはフルネームと学年・所属する部活などを教えてほしいな」
トレア君がメモを取り出して、流れるように質疑応答が開始される。手慣れた様子に、思わず感心してしまった。
「近木阡、と申します。阡はこざとへんに千と書いて、みちと読みます」
「うんうん」
「今年入学したばかりの一年生です。部活は何にも所属しておりません」
「なにか入りたい部活とかなかったの?」
「そうですね。どの部も魅力的ではあるのですが、いかんせん人付き合いがあまり
……
。なので、無所属が一番気楽で良いかな、と」
「なるほどねー」
トレア君がメモに何かを書き付ける。何を書いているかはこちらから盗み見ることはできないが、トレア君が自分の言葉をどう要約して書き留めているのかは、興味がある。後で見せてもらうのも良いかもしれない。
【身長・血液型・誕生日】
「では次に、身長・血液型・誕生日を教えてほしいな」
「身長は、今年の春にあった身体測定で178cmでしたね」
「近木くんって結構身長高いよね」
「そうですね。友人の中では高い方かと存じます」
「まだ伸びたいとか思ってる?」
「どうでしょう。身長が高いのも一長一短なので、自分にとってはこのくらいが丁度いいのだと思いますよ」
「そっか。じゃあ血液型は?」
「A型です」
「あ、ぽいなー。近木くんって丁寧だもんね」
「ふふ。恐れ入ります」
「誕生日は?」
「4月の18日です」
「え! じゃあもう過ぎてるんだ?」
「そうですね。新学期が始まってすぐのことなので、いつも知られる頃には終わっていることが多いです」
「そうなんだ」
【家族構成・実家?ひとり暮らし?】
「次は家族構成を教えてもらってもいいかな?」
「家族構成ですか
……
?」
「うん。あ、でも、答えたくなかったら無理には聞かないけど」
「いえ。えーっと、両親と弟、あと祖母
……
くらいですかね」
「あ、弟が居るの?」
「はい。とは言っても最近は全く会ってないんですけど」
「え
……
? そうなんだ」
「えっと
……
」
つい口が滑ってしまって、どこまで話すべきか決めかねて逡巡する。別に秘密にしているわけでは無いのだが、これが新聞部の取材なら、あまりプライベートな内容を口にしても扱いに困るだろう。
「無理に話さなくてもいいよ」
「記事のネタに使わないなら話しますよ?」
「えっ! いいの!?」
「特段秘匿すべき事情でも無いので。この春から祖母の家に厄介になっておりまして、その関係で実家暮らしの弟とは春以降顔を合わせていないんです」
「そうなんだ。じゃあ今はお祖母さんと二人暮らし?」
「いえ、祖母は施設の方にご厄介になっているので、家には居なくて。ほぼ一人暮らしですかね」
「へー、そうだったんだ」
【仲の良いキャラは?】
「じゃあ次に、仲の良い人を紹介してください」
「え。そうだな
……
生徒会と新聞部を兼任していて、人当たりも良く、いつも精力的に活動している
……
友人の蒼樹恋斗くんです」
「えっ、あ、ありがとう
……
?」
仲のいい相手、と言われてぱっと思い浮かんだのは、いま目の前に居るトレア君だった。
「えっと、他には誰かいる?」
「そうだな。生徒会の通君とも親しくさせていただいております。最近よくお声がけを頂戴して、頼ってくださることも増えて。自分も普段は携われない生徒会の仕事の一端にご助力できて、大変楽しく存じておりますよ」
「そうなんだ、近木くんが生徒会の仕事手伝ってくれて俺も助かるよ」
「ふふ、そうですね。あとは、他校生ですが猫柳くんにもよく頼っていただいておりますね。あちらは仕事を任されるというよりも、トラブルに巻き込まれているような状況が多いのですが、なかなか体験できるものでは無いのでそれもまた楽しくて。貴重な機会を頂戴しております」
「そう、なんだ
……
?」
「仲良しというと、手芸部の弓ノ川君とも仲良くさせていただいています。一緒に居ると本当に楽しくて。学校の帰りに姿を見かけた際にはつい声を掛けてしまいますね」
「そっか、時々みゆ君と一緒に帰ってるよね」
「そうなんです。あとは2年生の
広川
さんとも最近少しお話しさせていただく機会が増えました」
「あ、そうなんだ。近木くんが女の子と仲良いの珍しい気がする。良い子だよね、
広川
さん」
「ふふ
……
」
なんと答えれば良いのか答えが出ずに笑って誤魔化したら、トレア君は気にせず話を次に進めてくれた。
こういう察しが良くて他人の心の境界を侵さないところは、とても自分が見よう見まねで再現しようと思って出来るものではなくて、純粋にすごいなと思ってならない。尊敬の意を禁じ得ない。
【趣味】
「じゃあ、次。近木くんの趣味が知りたいな」
「趣味、ですか」
趣味。自分でもかなり多趣味な自覚があるので、どこからどう紹介して良いやら少し悩む。
「趣味と一口に言っても沢山ありますが、読書とかはかなり好きですよ」
「いいね。何読むの?」
「小説や漫画、辞書に図鑑、教科書に参考書。説明書や契約書、論文、雑誌、なんでも読みます」
「うわすごいね、論文とかも読むんだ。面白いの?」
「面白いですよ。専門的な知識もそうですが、仮説の立て方や検証実験の流れ、情報の整理の仕方、構成や体裁、参考資料や論文の著者の他の研究まで一度に沢山の学びを得られるので。暇な時に読むのも良いですし、調べ物をする際の情報収集にも便利です」
「そうなんだ
……
? すごいなぁ」
「スマホで簡単に閲覧できるのも手軽で良いんですよ。結構簡単に検索できますし、無料で読めるんです」
「へー」
【好きな食べ物】
「じゃあ好きな食べ物はなんですか」
「そうですね、料理ならもやし炒めが好きです」
「もやし炒めかー。どんなところが好きなの?」
「味と食感でしょうか。家では専ら塩胡椒で味付けをして食べているのですが、出先で食べるもやし炒めもお店によって味付けや具材が異なっていて興味深いんですよ。醤油ベースだったり中華ベースだったりどのお店でも違うおいしさが楽しめて。あと、やはり家で作る時とは火力が違うのか、もやしの水分が抜けずにシャキッとした歯応えがしっかり残っていて、そこも魅力的ですね。自分が最近食べたのはもやしの巣篭もりという一品で、もやしを鳥の巣に見立てて、中央に半熟卵が乗っているというもので、ソースベースの味付けと相まってとても美味しかったです」
「そうなんだ、美味しそうでいいなー」
【よく居る場所は?】(どこに行けば会えるか)
「近木くんはいつもどこに居るの? やっぱりここ?」
「そうですね。休み時間と放課後はほとんど図書室に滞在しておりますよ」
「そういえばなんで図書室なの? やっぱり本が読み放題だからとか?」
「実は、図書室の本はあまり好んで読んではいなくて。時々興味を惹かれてお借りすることはありますが、いつも読んでいる本はだいたい自分の私物ですね」
「へー、そうなんだ! じゃあなんで図書室なの?」
「なんとなく
……
集中できるからでしょうか。密閉された空間の雰囲気というか、無音の密度が他の場所より高くて、落ち着くので」
「へー! なるほどね」
【休日の過ごし方】
「じゃあ近木くんは休みの日とかも本読んでるの?」
「いえ、休みの日は外に出ていることが多いですね」
「そうなんだ。何してるの?」
「特に目的なく歩いて、街の景色などを見るのが主な目的でしょうか。あと、最近は友人と遊んだりもするようになりました」
「最近
……
ってことは、今まではずっと一人で?」
「はい。無作為に好きな道を歩いてみたり、電車に乗って知らない街まで行ってみたり
……
時々街中に買い物に行くこともありますが、だいたいは住宅街や路地裏などを歩くことが多いです」
「へー」
【好きな異性のタイプ】
「じゃあ、近木くんはどんな女の子がタイプなのか教えてくれない?」
「えっ?」
あまりに自然に話題が飛躍したから、聞き間違いなのかと思って戸惑ってしまった。
「好きな
……
女の子の、タイプ、ですか?」
「うん。答えるの嫌だったりする?」
「いえ
……
そんなことは無いのですが。そう、だなぁ」
いかんせん、これまで誰かに恋情を抱いた覚えがさっぱり無いため、どんな相手がタイプかと聞かれてもとっかかりが皆無で困ってしまう。
「うーん、例えば笑顔の可愛い子とかは?」
「笑顔は、多いに越したことは無いと思いますが
……
」
「優しい子とか?」
「優しいからというだけで相手に惹かれるものなのでしょうか
……
?」
「あとはー、料理が上手とか?」
「そうですね
……
」
トレア君が助け舟を出してくれるが、どれもピンと来ずに唸るしかない。
好きなタイプ。好き、ねえ
……
。
「よく話しかけてくれる人、とかでしょうか?」
「お! いいんじゃない?」
恋をしたことは無いが、それ以外でも好ましく思う相手は大体、自分に関心を向けてくれる人ばかりだ。それに相手がもしも天真爛漫だろうと、慈愛に満ちていようと、家庭的だろうと
……
そうでなかろうと。もしも相手から話しかけられることがなかったらきっと、自然と疎遠になってしまうんだろうなとは、容易に想像することができたから。
たぶん、きっとだけど、タイプ如何というよりも「よく話しかけてくれる人」でないと恋愛対象にもならなそうだな、と。口には出さないが、ひとつこっそりそう思った。
【ヒロインちゃんに対してどう思っているか】(知り合ってすぐ位を想定)
「じゃあ、
広川
さんについてどう思ってる?」
「え、
広川
さんですか? 先ほども申し上げた通り、最近お話しさせていただく機会が
……
増えて、えっと
……
」
舌先で転がした言葉に、話題の誘導を感じて、ゆっくりと口を閉じる。
そっとトレア君の顔を伺い見れば、何ひとつ悪びれた様子は無くて。たぶんきっと意図してやってることでは無いのだろうが、それはそれとして話題の連続性がとても不都合な方向に作用している。
「これも新聞部の取材の一環なのでしょうか?」
「えへへ、バレた? これはただの俺の興味本位だよ」
「左様でしたか
……
」
「もしかして、答えたくなかったりする? もし嫌だったら無理には聞かないけど」
「いえ」
できることなら応えたいし答えたいが、いかんせん如何様な言葉選びをすれば誤解を生まずに説明できるのか判断に困る。すこし黙って考えて、話す内容を整理する。
「最近図書室でお会いするようになりまして、毎度自分の話を興味深そうに聞いてくださいます」
「そっかそっか、友達って感じ?」
「そうですね。自分は友人の一人だと認識しておりますよ」
「なるほどねー、ありがとう! じゃあまたね!」
「はい。また
……
」
トレア君は来た時と同じようにぱたぱたと軽快に去って行った。
忙しそうな背中を見送って、先ほど読んでいた本のページを開く。内容に目を落とそうとして、ふと気付いた。
「あ、メモの内容見せてもらうの忘れた」
まあ、いいか。結局すぐに去って行ってしまったし、言ったところで引き留められなかったかもしれない。
あのメモに、自分の言った言葉がどう要約されどう書き留められたのか、気にならないと言えば嘘になるけど。
本の文章に目を落として、内容が滑り落ちていく感覚に小さな目眩を覚えて眉間に軽く力がこもる。ふとしたきっかけでひとつ気になる始めると、ぐるぐると思考がシナプスの整列を占拠して、本を読むどころではなくなってしまった。
机に伏せてあったスマホを取り上げて、SNSアプリを立ち上げ、脊髄の奥から滲む液体に混ぜて溢すように、指先から言葉を吐き出すように、思うままの内容を打ち込んでいく。
『会話の途中で思いついたことって、話している間に忘れちゃって、話し終わってから思い出すの、なんなんだろうね。不思議だな』
「そういえば、新聞部の取材って言ってたけど、どんな記事の取材だったんだろう?」
さて、私の答えた内容はトレア君が書く記事の一助になるのだろうか。一体どんな記事になるのだろう。完成が楽しみだ。
_____
フルネーム:近木阡(ちかぎ みち)
所属する部活:無所属
身長:178cm
血液型:A
誕生日:4/18
家族構成:父 母 弟 祖母
実家?ひとり暮らし?:祖母の家で一人暮らし
仲の良いキャラは?:トレア君・通君・猫柳君・
広川
さん
趣味:読書・散歩・勉強・読書・雑貨集め・実験・メモ・仕組みについて学ぶことなど、他色々。
好きな食べ物:料理ならもやし炒め
よく居る場所は?:図書室
休日の過ごし方:散歩
好きな異性のタイプ:よく話しかけてくれる人
ヒロインちゃんに対してどう思っているか(知り合ってすぐ位を想定)
:最近図書室で話すようになった。自分の話を興味深そうに聞いてくれる。
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