【能楽鑑賞】#128 第26回 加藤眞悟 明之會

狂言「素袍落」 能「定家」

第二十六回 加藤眞悟 明之會

国立能楽堂
2024年5月5日(日・祝) 13:30開演

御挨拶 加藤眞悟
 解説 表きよし

仕舞「邯鄲」
観世喜正

狂言「素袍落」
太郎冠者:野村萬斎
   主:野村裕基
  伯父:深田博治
  後見:高野和憲

能「定家」
里女/式子内親王:加藤眞悟
 旅僧:安田登
所の者:野村太一郎
  笛:松田弘之
 小鼓:幸信吾
 大鼓:亀井広忠


*・*・*


加藤先生の会『明之會』を拝見するのも、
今年で三度目となりました。

一昨年は「求塚」、昨年は「芭蕉」、そして今年は「定家」。

能「定家」は、藤原定家と式子内親王の愛欲を内親王の視点から描いた演目で、過去に2度鑑賞済ですが、動き的には大人しい演目故に、初見時は意識飛び過ぎて覚えておらず(完敗😱💦)、二度目は前シテのターンは睡魔との戦いだったものの、後シテでは覚醒できたので引き分けと言ったところでしょうか😅

なので、今回も寝てしまうのではないかという不安もあったのですが、加藤先生が魅せてくれた「定家」は、睡魔を寄せ付けないほど、すんばらしいものだったので、今回初めて終始しっかりと見届けることが出来ました🥹✨ウレシイ


今回、加藤先生がお使いになった面は、比較的、年上っぽさを感じさせるキレイな顔をした女性の面。通常、この演目は「瘦女」や「泥眼」が使われるのですが、観世流では、解釈次第では、もう少しキレイな女性の面を使っても良いということで、気品ある式子内親王の姿が再現されておりました。

私が前回観た「定家」は、金春流で「瘦女」が使われていた為、定家葛となった定家本人の執念の強さが、どれほど内親王を苦しめているのかと、年下彼氏のストーカー気質みたいなものを感じたのですが😱、今回は内親王の在りし日の姿を再現することで、定家がどうしてそこまで独占したがるのか、愛してしまう、その気持ちが伝わってくるような気がして、凄い印象が変わりました😳

そして、束縛から救われた筈の内親王が再び定家葛の中に戻ってしまうのは、他の一般的な解説だと自分の変わり果てた醜さに恥じてとあるのですが、今回は年上である自分が美しさを保てるのは、そこに定家の愛があるからなんだと気付いたから、と解釈しました。

恋する女は綺麗さ〜♪じゃないですけどね😅
でもあの内親王からは、恥じる要素は感じられなかったですからね。とても美しい舞でした✨


切っても切れない縁。
切りたくても切れない縁。

今までは、愛することの重さと苦しみを描いてる印象がありましたが、今回は年上彼女と年下彼氏の何とも言えない恋愛模様を感じました。ドラマティックでした✨

そして、内親王の描き方ひとつで、タイトルになってるのに全く出てこない定家の印象が変わるなんて、なんて面白い演目なんだろうか、と思いました。


また、今回はお囃子も地謡も良かったです!😁✨
聴き惚れました🥰✨

そして、安田先生のワキは久しぶりに観たので、
それも新鮮味がありました。

あ、あとアイの太一郎さん、
装束の色がシックな組み合わせでカッコ良かった😆✨

こうして、色んな要素が合わさって、
今回は最高の「定家」でした!

上質なお能が観れた時は、とても気分が良き🥰✨

ということで、これからも観能を続けて見る目を養いつつ、来年の『明之會』も楽しみにしたいと思います😌✨


*・*・*


順番前後してしまいましたが、狂言「素袍落」の感想。

急に伊勢参宮を思い立った主人は、伯父を誘おうと太郎冠者を使いに出す。しかし伯父は急すぎるので無理だと断り、来てくれた太郎冠者に門出の酒をふるまい、更に餞別にと素袍を渡すのだがというお話。

以前、配信してたやつを観ましたが、生で拝見するのは初めて。

べろんべろんに酔っ払ってしまう太郎冠者(萬斎さん)が、可愛いこと!可愛いこと!!😆💕✨

以前「悪太郎」を観た時に、萬斎さん、酔っぱらいの演技上手いなッ!😳と思ったケド、それを太郎冠者の姿でやられると、めちゃくちゃ可愛さ増しますな🤭🤭🤭💕✨

途中、ちょっと髪が乱れてるの良きでしたし💕
上機嫌で歌う小歌は美声だし💕
萬斎さんの技が光る、魅力マンサイな演目でした!
またどこかで観たい!😆✨

ちなみに最後、貰った素袍を落として主人に取られちゃうの可哀想だな、と思ったけど、ムスッ😡とした顔で酔っぱらいと対峙する主人役の裕基くんも凄く良かったし、萬斎さんと深田さんのベテラン組のやり取りは太郎冠者と伯父さんの関係性がよく表れてて、安定感あって良かったし、良い配役だな、と思いました☺️


にしても、狂言を演ってる時の萬斎さんを一番よく観てるし好きだから、その後にドラマに出てる萬斎さんを観ると不思議な感じがするね(てか伊達原検事正が怖いんだよ😂そのドラマの主人公もなかなかのホラーだけど🤣)。

萬斎沼に落ちたキッカケは「俳優・野村萬斎」だったのに、今では、そこが逆転しちゃったなーと最近感じます🙄



■第25回 加藤眞悟 明之會の感想はコチラ↓
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/26890

■過去の観劇日記はコチラから↓
https://privatter.me/user/mijuppa
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