【能楽鑑賞】#127 第27回 称名寺薪能

狂言「鐘の音」 能「巴」

第27回 称名寺薪能

称名寺境内 特設能舞台
2024年5月3日(金) 憲法記念日 17時開演

解説
(狂言)野村萬斎
(能) 櫻間右陣

連吟「六浦」
子供連吟参加者

連吟「放下僧」
金沢八景教室受講生

火入式

仕舞「千手」
櫻間金記

一調「六浦」
櫻間右陣
太鼓:金春惣右衛門

狂言「鐘の音」
太郎冠者:野村萬斎
   主:飯田豪
  後見:月崎晴夫

能「巴」
里女/巴:櫻間右陣
  旅僧:宝生常三
 所の者:野村裕基

 笛:松田弘之
小鼓:大倉源次郎
大鼓:亀井広忠

附祝言

※休憩無し(ノンストップ)

*・*・*

今年も行ってきました、称名寺薪能。

時期的に気温が丁度良く(と言っても、夜は上着要るが)、緑🌳に囲まれた自然溢れる場所に特設能舞台を設置するので、関東圏内の薪能の中でも、まさに能楽と自然のコラボレーションが楽しめる催しだと思ってます。癒やしの空間🤗✨

昨年も言いましたが、雑草の上にパイプ椅子なので、めちゃくちゃ草の匂いがするんですよw
コンクリートジャングルと化した都会で暮らしてると嗅げない、どこか懐かしい匂いでもあります。

ちなみにこの日は脇正面後方からの鑑賞でした。
前の座席が空いてたので観やすかったです😅ラッキー


●解説

まずはシテ自ら行う解説から。

時間的にまだ日も高かったので、萬斎さんは「こんにちは」と挨拶し、いつもの調子で、この辺りの者の説明から、時折分かりやすい例え英語も交えて、観客の笑いを取りつつ、ユーモアのある解説をしてくださいました。

狂言を初めて観る人&狂言を観たことがある人の挙手を求めたところ、観たことがある人の方が若干多いですね、と言ってたので、4:6くらいの割合なんですかね。

実際の演目での観客の反応を見ていると、狂言の楽しみ方はしっかり伝わっていたと思います☺️

今回の演目は鎌倉の寺院巡りの話なので、その寺を実際に知ってると、より楽しめるよ、というお話をされてました。なんせ寺の鐘の音にランク付けする話ですからね😂
そこから当時の人々の各寺に対する印象が伺い知れるかもしれないと。

その話を聞いて狂言に登場する場所を聖地巡礼しても面白いかもなと、ちと思いました🤔


次は櫻間右陣さんによる、狂言以外の演目について解説。

「狂言は笑える演目なので、解説も笑って頂いて良いんですけど、お能は笑えないので、笑えない解説を目指します」

観客「(笑)」😂😂😂

右陣さんも負けてない😂
チャーミングで、ほっこり🤭👍✨

木曽義仲に仕えていた女武者・巴御前は、女であることを理由に逃され、共に死ぬことを許されなかったことで、遺恨を抱えてしまった人物。

現代の考えだと、逃げて良いの?ラッキーって思うかもしれませんが、当時の平安時代というのは、一緒に死ぬことで、それが御縁となり、来世でも再び一緒になれると信じられてた時代なんだとか。

そういえば昨年の「清経」の解説でも同じことを言ってたなァと思い出し、時代背景を知ることで、当時の人々の気持ちも理解できるなァと改めて思いました。巴さんもさぞかし無念だったことでしょう🥺

古典を知る、というのは、当時の人々の暮らしを知る、ということなのだな、と改めて感じました。

あと巴が桶に座って語る所は、実は格好良く見せるために中腰になってるのでツライんですよ、と話されてましたが、実際の舞台を観た時は、横から見てもそんなふうには感じず、プロは凄いなと思いました🧐



●一調「六浦」

昨年は、シテの声に反応してるのか、太鼓に反応してるのか、鶯の「ケッキョ、ケッキョ、ケッキョ、ケッキョ!」という主張が激しかったのですが(笑)今年はイイ感じに「ホーホケキョ!」という合いの手が入ってました。これぞ、まさに自然とのコラボレーション✨

ちなみに夕暮れになると、ここにカラスも参戦してきます(笑)



●狂言「鐘の音」

主人に鎌倉に行って「金の値」を訊いて来いと言われたのに、勘違いをした太郎冠者は、寿福寺、円覚寺、極楽寺、建長寺の順に巡って「鐘の音」を聴いてきて怒られる、という話。

過去に萬斎さんのシテと遼太さんのシテで拝見済。
太郎冠者が鐘の音を言葉で表現するという一人芸が見せ所の狂言なのですが、、、

今回は太郎冠者が鎌倉に到着したタイミングと、1つ目の鐘を鳴らすタイミングで、称名寺の暮れ六つのリアル鐘がゴーンと鳴り響くという😂😂😂

そういえば昨年も鐘が鳴ってたことを思い出し、あまりのタイミングの良さに、一瞬、演出で狙ったのかと思いましたが、そんなわけないよな??😂😂😂

その後も何度か鳴るリアル鐘太郎冠者の鐘の音と張り合ってるみたいで可笑しかったです😂

リアル鐘の音に笑いを持っていかれて、役者本人はやり辛かったかもしれませんが(笑)、この日しか観れない貴重な狂言「鐘の音」となりました😂オモシロカッター

昨年に引き続き、飯田さんのアドも貫禄あって良かったです。この演目の太郎冠者と主人のやり取りは漫才チックで面白いです😂



●能「巴」

「巴」も過去に何度か観ており、せっかくだから詞章の現代語訳を事前に読み直したりして、詞章を聴き取れたらな、もっと演目の深いところに寄り添えたらな、とか色々と考えてたんだけど、、、

この時間になると薄暗くなってきて、後シテが出てくる頃には、すっかり日も落ちて、なにより役者と観客の間にある篝火から放たれる火の粉や煙、陽炎が幻想的で、まさに目の前に幽玄の世界が広がっており、、、

細かいことは、どーでも良くなりましたッ!(爆)

地謡の詞章とか内容までは分からなくても、聴いてて気持ち良かったから、それでええねん(笑)

ライトアップされた巴さんが、脇正面から観てると陰影ハッキリして、そのコントラストが芸術的で美しかった✨

これぞ、舞台芸術

今まで観た「巴」の中で、一番素敵な「巴」だったと思う🥹✨
ワキの目の前じゃなくて、今まさに自分の目の前に巴御前の霊が現れたかのような感覚になりました。現代に蘇った巴の霊というか。

裕基くんのアイも発声が良く素晴らしかった。その凛々しいお声に集中したいから、そっと目を閉じて(寝てないよ!w)、その情景を思い浮かべながら聴いてたら凄く良かった✨(普段だったら、目を閉じたら寝ちゃうケド苦笑、この日は興奮してお目々パッチリでした笑)


てか、お囃子が豪華過ぎてだなッ!!🥹✨

“松田弘之”、“大倉源次郎”、“亀井広忠”、こんな御三方が揃ってたら素晴らしいに決まっておるじゃろ~!!😭✨

松田さんのしっとりした笛の音からは、巴さんの悲しみと無念さが伝わって来るようで🥲

森の中で聴く、源次郎さんと広忠さんの鼓部隊の音色はどこまでも気持ちよく(あとお姿も良く観えて🥹💕)

てか、人の声はマイクを通すと、マイクを通した声だなって感じになるけど、お囃子の音はキレイに拾ってたような気がします。てか、生音が響いてるのか、スピーカーから聴こえてるのか、判別つかないくらい違和感なかった😳💦


帰りはずっと余韻に浸りながら、
電車に揺られてました。
良い休日の過ごし方が出来て大満足です☺️✨

やはり、お能は、
頭で考えるのではなく、感じないと!

改めてそう思いました😌



■昨年の称名寺薪能の感想はコチラ↓
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/26841

■過去の観劇日記はコチラから↓
https://privatter.me/user/mijuppa

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