よつもり
2024-05-03 07:48:40
1008文字
Public 映画・本のはなし
 

映画『マトリックス』

2024年4月16日に観たマトリックスの感想です。

『マトリックス』を観たのでその感想をちょこっと。

お酒を飲みながらざっくり観れる映画をプライムでだらーっと探していたところ、マトリックスがありこれいいじゃん!と。だいぶ昔に観たことがあり、なんとなく物語の流れは分かっていて、でもいい感じに忘れている。
というわけで岩手産白ワインを飲みつつ、だらーっと観ていたら、なんか面白かったんですよ。マトリックス。

何が面白かったかと言うと、まず、予算が少ない感じがする。背景とか、小物とか、そういうものにあんまりお金がかかっていない。でもそのお金のかかっていなさ、安っぽさみたいなものが、この映画ではいい感じに無機質感に通じているようで、それがすごく効いている感じがしました。画面全体がずっと暗緑色のフィルターを通しているみたいなんですよね。そのフィルターを通した無機質な物たちの存在がこの映画の世界観そのものに通じている感じがして、それらがうまく噛み合っているのがすごくいい。

他に面白かったのが、アクション。主人公ネオがデータを体にダウンロードすることで、ほぼ一日くらいで様々な体術を習得して、仮想現実内でそのアクションを披露するんですが、その体術がどうもモダモダしている。格好いいんですけれども、决まりすぎてなくて、なんか絶妙に泥臭いんですよね。それが何か妙に親近感を醸し出している気がします。
有名な、ネオが正面からの銃弾を膝を折って後ろに倒れ込むスローモーションのシーン。あれも、あのスローモーションの後にネオってそのままバタンと後ろに倒れ込むんですよね。あっ、とりあえずそこで倒れ込んじゃうんだ!っていうところが决まりすぎて無くてすごくいいなと思いました。

この映画ってどう面白いかって言うと、一貫して「これ格好いいよね!!!」という美学・哲学が一貫しているところだと思います。シーンの端々にその「格好良さ」が迸っている。世界観も、アクションも、台詞回しも、一貫した「格好良さ」に貫かれていて、この映画が公開された当時(1999年)は、きっとこの映画の美学に撃ち抜かれたひとはきっと大勢いただろうなと思わされました。

昔観た時はあんまりピンとこなかったのですが、今観たら相当に面白くって、私の変化が一つの映画の観方をかなり変えているなと思いました。自分の中に蓄積が重なっていくと、昔分からなかった映画でも、面白がれるようになるんだなあと思います。