【能楽鑑賞】#125 響の会 第六十四回公演

能「大原御幸」「猩々乱」 狂言「川上」

響の会 第六十四回公演

宝生能楽堂
2024年4月27日(土)
午後2時30分開演

能「大原御幸」
   建礼門院:西村高夫
  後白河法皇:清水寛二
  阿波の内侍:北浪貴裕
  大納言の局:青木健一
万里小路中納言:宝生欣哉
     臣下:則久英志
     輿舁:小林克都
     輿舁:宝生尚哉
     従者:野村裕基

 笛:八反田智子
小鼓:飯田清一
大鼓:国川純


狂言「川上」
 夫:野村万作
 妻:野村萬斎
後見:飯田豪


能「猩々乱」双之舞・置壺
猩々:清水寛二、観世淳夫
高風:殿田謙吉

 笛:松田弘之
小鼓:鵜澤洋太郎
大鼓:亀井広忠
太鼓:小寺真佐人

*・*・*

能「大原御幸」

初見。平氏滅亡後に大原に出家・隠棲した建礼門院を後白河法皇が秘かに訪問したとされる故事を元にした能。謡(語り)がメインで、唯一シテの舞が無いとされる演目らしい。

ここ連日、残業続きで、この日も朝4時に起きて会社に行き、午前中になんとか仕事を終わらせて能楽堂に駆けつけたので、、、

疲れた身体に謡の心地良さが“しみる”こと、“しみる”こと!

何度も意識飛びそうになりました😂
でもワキが大好きな欣哉さんだったので踏ん張った!笑

お能の内容自体もなかなか興味深くてですね、登場人物も多くて、場面転換も想像力働きやすくて、よく絵巻物に例えられるようですけど、ホントに絵巻物を観てるかのような演目でしたね。

今度は心身ともに万全な時に、ちゃんと観たい😅

あと久しぶりに宝生能楽堂に来ましたけど、小鼓と大鼓の音の響きが凄く良くて、鏡板から音が跳ね返ってるのがよく分かるといいますか、凄く音響が良いなと思いました。お囃子の音も心地良かったですね😌



狂言「川上」

野村万作といえば「川上」
 「川上」といえば野村万作

と言っても過言では無いくらい、御本人が大切にされてる曲。

だから万作さんの「川上」は、だいぶ昔のものをDVDで観たきりだったので、いつか生で拝みたいと思っていたのだが、ついにその日がやってきた。

しかも、アドは萬斎さん。期待しかない😌✨

ちなみに萬斎さんがシテの「川上」は、過去に2度程拝見した。萬斎さんの持ち味的に、妻役のたかのんこと高野さんとの相性がよく、それはそれで素晴らしいものだった。

※その時の感想は、コチラ↓
https://chaosnokanoke.xxxx.jp/archives/27217


まず万作さんが出てきた時、盲目の夫の姿がいつも以上に老け込んで見えた💦でも目が開いた後は、いつもの元気な万作さんの姿勢に戻ったので演技だったのかと、ほっとすると共に、オーラの切替スゲェよ!と思った😳✨💦

あと道中、躓いて転ぶシーンがあるが、年齢的にハラハラしちゃうんだけど、とてもキレイにナチュラルに転んで、その後スッと立ち上がるのだから、足腰の強さを改めて思い知る。

と、同時に萬斎さんの時は転び方に大胆さがあったことを思い出して、この親子の芸風のギャップにちょっとニヤリとしてしまう🤭ドッチモスキ🩷

冒頭は、盲目を治してくれる地蔵があると嬉しそうに話す姿が印象的だった。ホントに嬉しそうに話すので、見ているコチラも釣られてニコニコしてしまうほど🤭

だけど夫の喜びは束の間で、お告げの約束を破って再び視力を失ってしまう。だけど、別れたくないという妻を受け入れた姿は愛情に満ちていて、観ているものをほっこりさせる、まさに夫婦愛を描いた奥深い作品になっていたと思う。

また妻を演じた萬斎さんも、普段の演じ方と比べると、かなり万作さんの世界観に寄せており、怒り方も品良く、沸々とした怒りを静かに、またその余白の部分には、安易に離縁を決めてしまう夫への悲しみもあるように感じられて、凄く良い美人妻だったと思う。

この夫にこの妻あり、みたいな。
良い組み合わせ、いや、最高の組み合わせだった😌✨

万作さんの演目に対する深い考察や愛情、そして、萬斎さんのアドとしての功績もあって、狂言「川上」ではなく、芸術作品としての「川上」が観れた気がしました。

てか、遅咲きのファンなので、万作さんの時代に間に合って良かったー!と改めて思いました😌


あと、父であり、師であり、人間国宝でもある万作さんと対峙してる時の萬斎さんって、狂言師としての本領をめっちゃ発揮してる気がします。

普段のチャーミングな芸風の萬斎さんも好きなんですけど、万作さんの相手役してる萬斎さんも凄く惹かれるんですよね😌💕

また6月に、この組み合わせで「川上」が観れると思うと嬉しいですね。またその時も目に焼き付けようと思います😊



能「猩々乱」双之舞・置壺

「大原御幸」と違って、こちらは舞がメインの演目。

「猩々」はとても好きな演目ですが、双之舞で観るのは初めてでした。しかも立派な酒壺付き🏺🤭

昨年末に歌舞伎座で観た、歌舞伎の「猩々」を思い出しました。こちらも二人で松緑さんと勘九郎さんだったかな。

酒好きの精霊ということで、真っ赤な能装束に身を包んだ猩々が可愛い。それが二人になると、双子みたいでもっと可愛い。
でも、同じ格好でも面の表情は微妙に違うし、体格の違いも結構分かるものですね。

あと先程、音響が良かった話をしましたが、広忠さんの大鼓はやはり格別でした😳💦
もぅ耳を貫くようなスコーン!とした音が凄かったです💦
流石、お囃子界の推し😅💦

ところで広忠さんの袴の色がココア色(赤系)だったのは、猩々に合わせて?🤔いや、関係ないか😅💦



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