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はとこ
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幸せ計画
翔藍。次のお出かけの話をしているだけ。#翔藍春待ちチャレンジ
「北海道もいいな。ほら、この時期ラベンダーが見頃だって」
ローテーブルに広げていた横浜中華街ガイドブックの上に、ショウが『北海道・富良野』と書かれたパンフレットを置いた。表紙を飾るのは、紺碧の空と優しい色合いの紫のラベンダーのショットだ。
「前に仕事で行ったことはあるけど、プライベートでは行ったことがなかったね、そういえば」
「だろ? オレは富良野までは行ったことねえから、見てみたいな。すっげえ癒されそう」
「うん、確かに視覚的にも嗅覚的にも癒し効果のあるところだったよ。売店やレストランも充実していたし。北海道なら他にも観光名所があるし、ナツキの実家の牧場もあるから、選択肢がたくさんあって計画のし甲斐がありそうだね」
「だな! オレ、北海道行くなら寿司食いてえ、寿司! この前の嶺二先輩とのラジオの収録からずっと、口が寿司モードなんだよなあ。あ、でも、海鮮丼とかジンギスカンもいいな〜」
「確かに美味しいものが多いところだけど、食べ過ぎはダメだからね。あれもこれもって欲張るんじゃなくて、ある程度絞っておいた方が計画もしやすいし」
「分かってるよ。じゃ、ひとまず北海道にしとくか。二泊三日くらいで」
うん、とボクが頷くと、パンフレットを眺めていたショウがふは、と笑い声をあげた。
「何?」
「いや、今回に限らずなんだけどさ、こうやってお前と出かける計画立てるのって、すっげえ楽しくて幸せだなって改めて思っただけ。ダチや家族と行くのも好きだし、張り切って計画するけど、お前と二人きりの場合はより張り切っちまうっていうか、あれもしたいこれもしたいってついつい欲張っちまうっていうか
……
そういうのがすっげえ嬉しい」
ちら、と視線を向ければ、満面の笑みのショウの横顔。
まだ旅は始まったどころか、日程すら決まっていない。だけど、その旅の中、ボクはショウのこの横顔を何度も目にすることになるんだろうな、その度に幸せでいっぱいになって、「この旅が終わらなければいい」とそんなことを願ってしまうんだろうな。そう思うと、ボクの口元もついつい緩んでしまう。
「ボクもそうだよ。早く、行きたいな。ショウと二人で」
「ああ。今回もぜってえ楽しい旅になるぜ! いっぱい思い出作ろうな」
「うん」
顔を見合わせたボクたちは、どちらかともなく目を閉じて、唇を寄せた。
瞼の向こうに、ラベンダー畑ではしゃいでいるショウの姿を思い浮かべながら。
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