牙のあと

Xくんで喋ったのを長くしたものを、練習がてら投稿。
ロナ君目線で。
同じのをくるっぷくんにも入れておきますわ。

ロナドラ

ちく。とされたのが三回目の夜中で。
「吸うなよ」
「吸ってないよ」
「じゃあ何で噛むんだよ、そんなとこ」
「ここなら目立たないしいいでしょ?」
「よ、かねぇよ」
「んふふ」
何とも楽しそうな笑い声と、再開された愛撫で誤魔化された。


「口でしてやろう」
そういう度に、ちくりと刺さる牙。
深くもなく。
吸われることもなく。
瘡蓋になって数日で治る、小さな穴。

上の牙でなく、下の牙で刺してることに気付いたのは、初めて噛まれてから数回目のことで。
理由を聞いたら、
「上のだと、たぶん萎えるぐらい痛いよ?いいの?」
きょとん顔で言われたから、下の牙で頼むとお願いしといた。

それ以来。
大口を開けて笑うあいつを見ていて、上の牙より下の牙に目がいくようになったのは内緒だ。



ちゅぱ、と離れた血色が良くなった唇を、真っ赤な舌でペロリと舐めて。
「君の歯は丸くてかわいいね」
口の中を縦横無尽に舌で遊んでくれた礼に、するりと服を脱がし。

「今日は俺が口でしてやるよ」

人間様の犬歯を思い知れ。