観世九皐会 4月定例会
矢来能楽堂
2024年4月14日(日)
【第一部】12時半開演
狂言『棒縛』
太郎冠者:三宅右矩
主:前田晃一
次郎冠者:三宅近成
後見:金田弘明
能『櫻川』
桜子の母:小島英明
桜子:小島史織(子方)
磯辺寺の住僧:宝生常三
人商人:舘田善博
従僧:梅村昌功、野口琢弘
笛:平野史夏
小鼓:森澤勇司
大鼓:柿原孝則
【第二部】15時半開演
仕舞『嵐山』 長山耕三
仕舞『羽衣』 観世喜之
仕舞『善知鳥』遠藤和久
能『邯鄲』藁屋
盧生:坂真太郎
舞童:坂 賀子(子方)
勅使:大日方寛
大臣:野口琢弘、宝生朝哉
輿舁:吉田祐一、渡部 葵
宿の女主人:高澤祐介
笛:藤田次郎
小鼓:飯田清一
大鼓:國川 純
太鼓:三島元太郎
*・*・*
今月は狂言の会の方が多めで、お能は夜桜能から次のお能の会まで少し間が空いてたので、やだ〜禁断症状出ちゃう〜!と思って(笑)矢来能楽堂に行ってきました。
定例会は2部制ですが、どちらの演目も初見で面白そうだったので、通しで観てきました。
狂言『棒縛』
推しの家では2度程観た演目で、他家で観るのは今回が初めてだったのですが、初っ端からご立腹で存在感を発揮してる主に、「何で俺も縛られてんの??」と理解不能な顔してる次郎冠者、そして、どんな状況になってもポジティブでめげない太郎冠者、御三方ともハマり役で素晴らしく、めっちゃ笑いました!🤣🤣🤣
てか、3人共、表情豊かでキャラクターが活き活きとしてました。声もデカくて響くし、これぞ、狂言役者!ってものを観せてもらいました😆✨
中でも右矩さんの太郎冠者は、絶妙な動きと間の使い方で笑いを誘ってて素晴らしかったです。動きもキレと美しさを感じられて、魅入ってしまいました(でもやってる事は悪い事🤣)
ここ最近は現実世界の理不尽さにゲンナリしてたけど、太郎冠者のどこまでもポジティブな生き様を観てたら、なんとなく励まされてスッキリしました(でもやってる事は悪い事🤣笑)
いやぁ~、棒縛って面白い演目だな!
と改めて思いましたね🤣🤣🤣👍
能『櫻川』
貧しい母子家庭に育った桜子(子方)は、母親(シテ)が苦労してることに心を痛め、自ら人商人(前ワキツレ)に身を売ってしまうが、数年後、物狂いとなった母親と、寺の住職(ワキ)に弟子入りしてた桜子が、花見の季節に花の名所である桜川で再会を果たす、というお話。
小島さんのシテを拝むのは、1月のなかのZERO以来ですかね。
能面も美人さんで、とてもとても美しい狂女でした✨
背景に舞い散る桜を想像しながら観てましたが、使用された扇の絵柄も「桜の花」と「水色のライン」が入ったもので、まさにその景色を彷彿とさせるもので良きでした。
能『邯鄲』藁屋
現世に迷い、悟りを求めて旅に出た盧生(シテ)は、途中泊まった宿にて、女主人(アイ)からご飯が出来るまでの間、仙術使いから貰った不思議な枕「邯鄲の枕」があるので、それを使って休むよう勧められて、一眠りすることにする。
盧生が寝ていると皇帝の勅使(ワキ)がやってきて起こされる。彼は盧生に帝位を譲るために遣わされたというのだ。思いがけない申し出に戸惑いつつも盧生は受け入れ、玉の輿に乗り宮殿へ。皇帝となったは盧生は、それから50年ものあいだ栄華を誇るが、絶頂の最中、宿の女主人に起こされ夢から覚める。全ては「邯鄲の枕」が見せた夢だったのだ。
ご飯の支度ができたと言って去る女主人。暫し呆然としていた盧生だったが、50年の栄華もご飯が炊けるまでの一炊(一睡)の夢であったことから、人が栄華を極めても短い夢であると、この世の儚さを悟ると、この枕こそ自分を導いてくれる師であったと、満足して故郷へ帰っていくのでした。
中国の故事を元にしたお話なんですが、新作狂言「鮎」っぽさもありますね。まぁ、
あちらの主人公は悟りを全く開かないので、そこら辺が狂言っぽいなとも思うんですが(笑)
能の世界では、夢と現実の切替をどう描くのか、その辺りに興味があって観たのですが、そもそも内容そのものが普通のお能とは一味違って面白かったです。
皇帝の勅使が扇で枕元を2回叩いてシテを起こすと夢の世界へ、逆に女主人がやってきて同じように扇で叩くと現実へ戻る仕組み。その時、謡もお囃子も一度ピタッと止まるので、空気の流れも変わって、とても分かりやすい。能ならではのシンプル・イズ・ベストでお見事な演出でした。
また、シテも能面で視界の悪い中、一畳分のサイズの台座の上、しかも四隅には藁の屋根を支える竹製の柱が付いてる中で舞を舞わねばならず、これはかなり技術力が要るなと感じました。
またこの台座は現実世界ではベッド(というか布団か)の役割もありますので、シテは最初と最後はそこで寝転がるのですが、特に夢から現実へ戻る時には、道成寺の鐘入りが如く、瞬時にその位置に着かねばならないので、やはりこれも技術力が要るなと。
足を踏み込む位置を間違えたら、枕と頭の位置がズレてしまいますからね💦
てか、能面を着けたシテが寝転がってる姿そのものが珍しい気がしました。狂言方は、いろんな演目でよく寝転がってますがね(笑)
他にも、通常、シテが生きてる青年を演じる時は直面が多い中、「邯鄲」専用の能面があったり、アイも女主人だけど、美男鬘ではなく普通の鬘だったり(足袋が黄色いから、あ、コレ狂言方なんだ😳って気付いたわ💦)色々と変わってて面白かったです。
ちなみにチラシでは黒頭の写真が使われてますが、実際の舞台では頭巾を被ったバージョンでした。演目そのものはメジャーな曲らしいので、ググると写真や動画が色々と出てきますので、ご興味があったら見てみると良いでしょう。
*・*・*
ということで、能狂言3曲ともアタリで満足度の高い公演となりました🥰
また、気になる公演を見つけたら、お財布と相談しながらにはなりますが、色々と観に行きたいと思います。
てかね、最推しが居なくても、シテ、ワキ、お囃子にも好きな人が出来たのでだいぶ選択肢は増えましたよ😆✨
だからいくら💴があっても足りませんよ💦
あぁ、石油王になりてぇなァ〜(←何も悟りを開いてない人🤣)
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