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りっつぁ
2024-03-01 23:18:21
2153文字
Public
ホーデュ
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デュくんが頭ぽやぽやになってるホーデュの事後
事後が好きすぎる事後の話。デュくんがいつになくぽやーっとしちゃってるので変なテンションになっちゃうホちゃんがいます。可愛いと思ったら負けだと思ってるらしい。
あ、結構すぐ起きた。
薄く目を開いたデュランに、かすかすの声で名前を呼ばれた。第一声がオレの名前だなんて、希少な可愛げをこんなときに発揮されちゃうのは少し残念。だってさすがに、お互いもう打ち止めだろう。これ以上のちょっかいは一旦あきらめて、渋々体を起こした。同時に、ずるりと彼の中に入っていたモノを引き抜く。
「う、
……
」
「大丈夫?」
「
……
寝てた、か?」
「ううん、落ちてただけ。十秒くらいかな」
「ああ
……
イったときに、なんか、
……
ぶわーってきた
……
」
「うん?」
デュランはぼんやり天井を見上げていて、「ぶわー」の詳細を聞くのは無理そうだった。いや本当につっこみたいのはそっちじゃなくて。何そのふにゃふにゃした喋り方。キミそんな感じだったっけ? 額にかかる前髪をかき分けてやっても、ゆっくり瞬きをしただけで特に反応しない。いつもだったら鬱陶しいとか気色悪いとかそういう強めの暴言、つまりは照れ隠しが飛んでくるのに。彼は肘を突いて上体を起こしかけ、すぐにぱたりとベッドに沈み込んだ。
「あ゛ー
……
腰痛ってぇ
……
」
「じゃあ寝てなよ」
「でも、
……
」
「ん、なーに?」
「なんか
……
下半身が、
……
感覚が無いというか
……
」
「心配になっちゃった? 大丈夫、なんともないよ。盛大にイっちゃったってだけでしょ」
「あー
……
」
こんなことを言っても怒られない。ってことは、シラフじゃとても言わないようなことも話してもらえるかも。そう思うと後ろめたいような、この機を逃してたまるかという盗賊稼業の意地のような、なんだか変な気分になった。口に溜まったつばを飲み込み、デュランの頬に指を伸ばす。
「
……
ん、」
「真っ赤。いかにもシた後って感じ」
「お前も人のこと言えねーぞ」
す、と目線がこっちにきて、不覚にもちょっとドキッとした。
「その顔。ヤってきたってすぐわかる」
「えー、そんな顔に出ないと思うんだけどなぁ」
「目つきがやばい」
「やだなぁそんなやらしい目してる? もっと早く言っといてよ」
「やらしい
……
ってより、ギラギラしてるっつーか。あんだけヤったのにまだ足りてねぇのかよ、エロい顔しやがって」
キミこそ、どの面さげてそういうこと言うの。じーっと、唇の動きがスローで見えるくらい凝視してしまった。エロいのはどっちだって。もう少しだけ、ぼけっとしててほしい。彼の頭がはっきり冴えてしまうような地雷を踏まないように願いつつ、慎重に口を開く。
「あのさ、
……
そっちだけでイくのってどんな感じ?」
「そっち
……
あー、ケツでってことか」
「そ、うだね」
うわぁ、どストレート。彼の口がこういう生々しいことを喋ったというだけで、なんか、こう。聞いてはいけないものを聞いたような。
デュランは考えていたのか寝かけていたのか、こっちが少し焦れるくらいの間を置いて、のんびり話し始めた。
「なんだ、
……
よくわかんねぇ」
「
……
そっかぁ」
「や、なんつーか
……
イイんだけど、度を越してるっつーか
……
」
「それはゴメン」
「最後まで聞けよ。えーっと
……
出そうで出ねぇのがずっと続くっつーか
……
すげぇ気持ちいいのが終わんなくて、気づいたら寝てたみてーな
……
」
全体的には悪くない、なんて、非常に冷静かつ無難な評価をいただきました。じゃなくて。もう、やばい。こんなに無防備なところをずっと見てたら、オレの頭がおかしくなりそう。おもむろにベッドから下りようとしたら、はしっと腕を掴まれた。
「どこ行くんだよ」
「え、っと、その、後始末した方がいいだろ」
「
……
いい」
「でもさ、」
「いいから。
……
ここにいろよ」
恥じらうとか拗ねるとか、彼の辞書にのってる言葉だとは思わなかった。何この反応、ずるい。腹立つ。悔しい。伏せた睫毛が意外と長いとか、掴んだはいいけどどうすればいいのかわかんなくて腕離しかけちゃってるとか、抱かれたばっかの体を隠しもしないとか。えっちだし可愛いし、うわコイツ相手に可愛いって思うとかホント無いんだけど、でももう止まんない。こんな衝動が自分の中に眠っていたかと驚くような勢いで、彼をベッドに押し倒した。
「ぉわ、」
「ねぇどうしたの今日。ぼやっとしてるの可愛いし、何でも喋っちゃうのも甘えてくんのも可愛いし、あ゛ーーーーキミのことこんなに可愛いって思うなんて世も末だよ絶対言いたくないから我慢してたのに」
「しなきゃいいんじゃねーの」
「だって言われて嬉しいもんじゃないだろ、キミとしては」
「んなこと、言ったことあったか?」
なかったっけ。一応思い出そうとしたけどどうでもよくなって、彼の頬を包むように両手を添えた。キョトンとするのもやめてくんないかな、これ以上可愛いの記録を更新されると、今後に支障が出そう。
「もー
……
かっわいいなぁ。食べちゃいたい。食べていい?」
「いいぜ、食え食え」
「わー潔すぎる」
「だって、そういう意味で言ってんだろ?」
デュランは顔の片側だけを歪めて笑う。こんな挑発にまんまと乗せられる自分にも腹が立つけど、もらえるもんはもらっとかないと。まさかの延長戦、ありがたくいただきます。
明日の朝は、二人そろって頭を抱えることになりそうだ。
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