花屋という仕事はこのルビコンにおいて最も不要な仕事である。
食料を生産するわけでもなく、戦地に赴くでもない。生きることすら危ういこの惑星に於いて、花を織ることはただの徒消でしかない。
それでも花織りの文化が消えず今尚生き残り続けるのは、ルビコンがあまりにも孤独な惑星であるからだ。
荒涼とした岩山とストラクチャーだけの世界で
人々は寂しさの中、人との繋がりだけを縁にして生きる。
花は人との縁を残す為の依代だ。
花を形作る模様、その一つ一つに送る人間の想いが宿る。
孤独の惑星の中で寂しさに凍えぬように、愛という燈火を紡ぐ。
それが私の仕事である。
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