夕山橙希
2024-03-21 17:45:31
661文字
Public クリルネ(創作企画)
 

チーム

マテューがギルドに来てから少し経ち、[光組(チームルーチェ)]に入る前の頃。とある先輩とマテューの会話。

「おっ、マテュー! ちょっとこっち来いよ!」

「はい」

「聞いたぞ、お前支援魔法が得意なんだってな」

「そうみたいですね」

「なぁ、良かったらうちのチームに入らないか?」

「チーム、ですか?」

「あぁ。ギルド内ではダチ同士や相性の良い仲間同士でチームを組む場合がある。チームを組めば依頼を受けやすいし、他にもメリットが色々とあるぞ」

「そうなんですか」

「お前がいい奴だってのは傍から見ててわかるし、他のチームメイトの奴らだってお前が入ることに反対はしないだろう。寧ろ大歓迎だと思うぞ。どうだ? うちのチームに入らないか?」

……えっと」

「はは、別に今すぐ答えてほしいわけじゃない。まぁじっくり考えてみてくれ。いい返事を期待してるぜ♪」

「はい、わかりました」

「(チームか……考えたことなかったな)」

「(……どうしよう)」



『マテューはもう俺ら光組(チームルーチェ)の仲間や!』



「!」

「(……そっか。そうだったんだ)」



数日後。

「よう、来たな。それで答えは?」

……ごめんなさい。俺はあなた達のチームには入れません」

……

「なぜなら俺は、[光組(チームルーチェ)]の仲間だから……です」

……おう。そっかそっか、そういやお前らって仲良いもんな。そいつは仕方がない」

「はい。……誘ってもらえて嬉しかったです。ありがとうございました」

「おうよ! これからも頑張れよ!」

「はい!」



※『』内の台詞はよその子の台詞の引用です。