小説自体は2022年の年末には一通り書いてたのですが、色々と細かいところが気になったりそもそもこれを公開するかどうかで悩みまくった結果、一年以上も温まりました。
いい加減この当社比長編と化した呪物をなんとか表に出さないと、俺はモルテへの感情をこじらせたままドロドロした日々を過ごすことになるぞ、と自分に言い聞かせて、ようやくこれを表に出せました。
2020年ごろ、リズム天国の二次創作小説をよく書いていた時期に『蛇足解説で聞きたいこと』のアンケートをとっていました。
そのアンケート設置して以来二次創作小説書きから離れてしまい蛇足解説を書く機会もめっきり減りましたが、今回これを書くにあたって、アンケートを参考に書きたいと思います。(ジャンル変わってしまったけど許してくれ
……)
なお現在のアンケート票はこんな感じ。
……三項目全部書くかァ!!!!!!!!!
***
・キャラの設定
凶街モルテ
人喰い亡霊というダークな設定と、公式非公式問わずギャグキャラとして扱われがちなギャップが魅力のUTAU音源キャラクターです。
この小説内では何気に能力とか性格面で坂本脳内幻覚二次設定が満載なので、覚えてるやつはここに書いときますね
……
・『凶街モルテは人喰いの亡霊』なので、モルテが人間を食べないでいると自我が崩壊する。これには抗えないし、少なくとも『フォアグラの飛翔』のモルテは抗うつもりもない。
・人間を食べると亡霊パワーが溜まって空中浮遊や壁抜けなどのおばけっぽいことができるようにもなる。
・モルテが人間と普通に話したりするのに骨腕などで騒ぎにならないのも、モルテの亡霊の力の影響。
・知らない人、悪人はまぁ喰えるが、知り合いや善人を食べるのは嫌がる。モルテのお気持ちの問題。
・灼熱の太陽と御神酒で成仏しかける。日本酒も少し危険。
・喧嘩は特別強くないが、人間への種族差マウントと死なないことによる粘り強さでなんとかするタイプ。
・モルテ(死神)と云いつつ悪霊扱いされがち。
あと他に細かく決まってきた気がしますけどこの辺にしときます。合成音声キャラに設定盛りすぎ常習犯。
個人的な感覚で、モルテは『青年』とか『男性』の前に『亡霊』が来てます。だから夢主も作中で『人間』呼ばわりでした。
凶街モルテは基本フレンドリーで人間好きですが、不意に殺人に慣れた人外として振る舞う瞬間があると坂本が喜びます。
モルテはメンタルが強いしポジティブで難しいことを考えなさそう(失礼)ですが、その反面強すぎるストレスにはボッキリ折れて戻れなくなったり、自分や他人の傷に気付きにくかったりするのかもしれません。
精神系リョナ適性ありそう
友達が死んだ悲しみからは数ヶ月で立ち直れても、「もしかして俺あいつのこと好きだったのかな〜」と気づくのは何年かかっても難しかったりしてな!
人間(夢主)
人間よびはちょっとややこしくなるのでここでは夢主って呼びますね。
名前もねぇ!性別不明!年齢不明!過去も不明!わかってんのは死にたがってることと勤めてる会社がクソなことのみ!
まぁここまで不明尽くしなのも一応は意図があり、私信を込めるには夢主のパーソナティが隠されてた方が都合がいいなぁと思ったからです。一応坂本年齢性別身分不明でやらせていただいてるんで
……。
とはいえ夢主と俺は切り離した別個の人格でありイコールの存在ではないです。代理とかアバターでもない。人間さんには人間さんの人生と自我がある。
モルテの恐怖の人喰い亡霊ムーブを間に受けた結果「モルテに殺されるために生きる」という人生の目標をモルテに黙って決めてしまった奴です。
自分の生き方を自分で決められるようになった
……と言えば聞こえはいいですが、まぁ勝手に決めるな案件ではある。せめて態度だけは低く
……いやでも結構辛辣なツッコミしてたような。
でも、思いを寄せる相手を支えにしつつ身の回りのことをキチンとやろうと努力し始めたところはえらいよ夢主
……(マッチポンプ褒め)
描写し忘れたけど、モルテと一旦別れた後、夏〜秋ごろの夢主の部屋はわりと綺麗になってインテリアも少し増えてました。
裏設定!夢主は学生時代に父親が蒸発して、独り立ちするまでは母親と暮らしていました。母親はちょっと味音痴だったけれど、ちゃんと夢主を愛してくれるいい母親でした。多分夢主は母方の家の墓に入ってると思います。罪深ぇ。
父親との思い出もないわけではないんですが、食事どきに飯の文句や愚痴を延々喋るタイプだったので、食事にいい思い出がありませんでした。
とはいえ一人暮らししてからはコンビニのご飯や醤油舐める食生活をしていたので、食への関心がマイナスからゼロにはなっていたと思います。それを差し引いても、トラウマを拭ったモルテはよくやったよ
……。本編じゃ出てこない話だけどな
……。
・出来事の解説
執筆途中から「これモルテが先に惚れてて全然自覚ないままだとウケるな〜」と思いついてしまい、最終的には夢小説という名のモルテ曇らせ小説になってました。坂本を檻から出さない方がいい。
モルテの目的は一貫して『夢主(人間)に心から生きたいと思わせる』でしたが、喰われたがる夢主にはストレートなやり方が通じないことを察して、『いつかお前を食べるからそれまでちゃんと飯を食え』なんて回りくどい約束をしてしまいました。約束の重さを軽んじていたのも敗因ですね。
おそらく、火事さえなければ夢主は人並みの寿命で生きていられたかも
……ですが、夢主の覚悟も生半可じゃないので、肉体が若いうちににモルテに黙って自殺しようとしたかもしれません。夢主のメンタルが安定してるときにモルテが本当の目的をカミングアウトできればあるいは(終わったことに言ってもどうしようもない定期)
少し意地悪な話になりますが、モルテが人間を気に入っていたのは、『自分の手で救った優越感』もありました。
一旦は自分の介入で自殺を止めて、その後は自分の好きなもの食べさせたら美味しい美味しいと言ってくれて
……坂本がモルテの立場だったらこんなに愛らしい人間手放したくないですね。
モルテが手を結んで開いてしていたのは、『ヒトの命が自分の手のひらの上にあることに優越感を抱いてる』描写です。それが殺すつもりでも救うつもりでも、根本的には傲慢ではありました。
それを踏まえて、人間亡き後モルテが思い通りにいかなかったことにキレるシーンを見るとまぁまぁグロいな。まぁこれでも今回のモルテは反省はしてるので
……うん
…………
名誉のために明言すると、純粋に友情を感じてはいましたよ!!!!
人間がモルテのために生きることを決意したのは「また会う」という約束をしたときですが、モルテのために生きたいと思い始めた(モルテに惹かれ始めた)のは自宅でカレーを食べた出来事の後ぐらいです。
人間が自炊を始めたのは、「健康的な食事をとってより美味しくなるため」「生活力を上げてモルテの前で胸を張れる人間になるため」「モルテに自分の手料理を美味しいと思ってもらうため」などだったりします。いろんな思いがこもっていたんですね〜まぁその自炊の不注意によって死に一歩近付くんですが
……
この小説、ボツにしたシーンが当社比で多いです。具体的には
…….
・モルテが人間の家に行くと、人間は玄関先で事切れていた。死因は心臓発作?
・モルテが人間の部屋を漁って日記を読み、真意を知る展開だった。
・人間の出張先が南の方で、モルテがついてきてラーメンを食べたり川沿いの屋台に行ったりしていた。
・鞄は人間が自分で無くして橋で途方に暮れてるところモルテが鞄を持ってきてくれた。
・モルテが作中で食べた人間がヤクザもんで、食べようとした直後もっとやばいのが来てモルテが逃げ出す。
辺りがボツ展開でした。ありえたかもしれない未来
……。
大筋は決まっていたものの、モルテと人間の関係性にどういう決着をつけるかは最近まで悩んでました。それにより伏線の内容も変わるのでボツシーンが増える増える
……。
坂本が九州に行ったときのことを反映させようと、夢主を九州に出張させる展開だったんですが、なぜか東北の方に変わってしまった
……なぜ
……。
・書くにあたって意識したこと
ある日、私はモルテに「自分が死ぬときは、モルテは自分を食べてくれますか?」と訊きました。
そうしたらモルテは「それは今じゃダメなのか?
……なーんてな!それより焼肉食おうぜ焼肉」と笑って言いました。
それ以来モルテがずっと隣で楽しそうに笑うので、この時のことをモデルに夢小説を書くことにしました。
俺は正気だ。
モルテが人間を食べるのを先延ばしにする方法として『いろんな料理を食べさせる』にしたのは、モルテならいろんな美味しいものを知ってるんじゃないかという希望的観測。食事を重ねるごとに段階踏んで関係が変化したり、オチに向けての伏線も入れられてストーリーの組み立てがしやすそうという目論見もありました。(でも最終的には食事してないシーン増えた気がする)
しかし先伸ばす上で、いざ「終わりの日」が来たらモルテはどうするだろう
……という疑問も無視できませんでした。その答えは小説やモルテの設定次第ではありますが、フォアグラの飛翔ではその一つを書きました。
なので、夢主が死ぬことは最初から確定していました(慈悲なし)。自炊シーンでは事故死の説得力を持たせるために、出火につながりそうな要素を盛るだけ盛るというカスのパワープレイをしています。
食レポの文章は、美味しいという感覚を忘れかけていた人間がそれを取り戻していくことに重きを置きました。欲を言えばもう一回くらい人間の食事シーン入れたかった
……。
一年以上かけてちまちま書いてるうちに、過去一で長い小説になってました。文体とか言い回しの統一感とか描写の矛盾が出まくる。
文章としてのこだわりで、今回は三人称を採用しています。モルテも夢主もお互いの思惑がすれ違うので、フラットな視点で書ける三人称は合っていたんじゃないかと思います。(でもところどころわざと一人称になってたりする)
程よく行を開けた方が読みやすくなるんじゃないかと、ところどころ空白の行を挟んだり***みたいなのを挟んだりしてますね。pixivという掲載媒体での見え方は研究の余地があります。
ダラダラと時間をかけて書いてしまったので、次はもっとサクッと書けるようになりたい。
***
蛇足解説はこんなもんです。もしかしたらしれっと加筆するかも。
何か思いついたらまた夢小説(夢じゃないものも)書くかもしれない
……。凶街モルテ
……に限らず、好きなキャラは長く安定して好きでいたいですね。安定を望むあまり萎縮していないか?(自問自答)
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