きよし
2024-03-18 19:59:15
5675文字
Public オリジナル
 

オリジナル

没落ミュージシャンのやつ プロットみたいなん④

数日後 コールからローズに電話

ローズ「え?」
コール「あいつ家に帰ってこないんだ どっか飲み歩いてんのかと思ったけど 電話繋がらねえし行きそうな場所いってもいねえし 誰も見てねえんだ どっか行ってたとしても多分今ごろ金が尽きてるはずだし
ローズ「そんな じゃあ、行方不明、ってことなの?ああチャールズなにしてるの

外を歩きながら電話してるコール
コール「何も言わず出て行ったのかもな」
ローズ「出ていくにしても あの人が黙ってる消えるわけないじゃない かまってちゃんよあの人 追ってきて欲しがるタイプなんだから絶対なにか残していくわよ メッセージみたいなやつ」
コール「そうか そうだったかな」

コールの様子に心配するローズ
ローズ「コール 落ち込まないで 大丈夫よチャールズは戻ってくるわ 私からも探してみる 警察にも行ってみましょ」
コール「………おう 悪いなローズ」


コール帰宅 チャールズが帰ってきてないか家の中探す
いなかったためまた外に出る

別の店からチャールズの曲が聞こえてくる
コール「…… この曲 まさかチャールズ!」
慌てて店の中に入るコール

飲み仲間「あらコール!珍しいじゃない自分の店放っておいてコッチに来るなんて。チャールズ?
チャールズなら来てないわよ そういえば最近見ないけどどうしたの?ちゃんとコッチにも来るよう言っておいてよね」
「ほらコール!あの子いいだろ? チャーリーのファンだってよ!なんか昔のアイツ見てるみたいでよ〜」
チャーリーの曲を演奏していたのは無事退院したマックスだった
コール「……マックス?ああそうだったな 退院したら演奏やるのどうのって話してたか
「あら 帰っちゃうの〜?コール」



ローズからチャールズが見つかった連絡来る
留置所 捕まってるチャールズ

チャールズ「…………よう」
気まずそうなチャールズ

ローズ「あきれた 信じられない 何してるのよチャールズ 酔っ払ったあげくに喧嘩騒ぎを起こして捕まるってイイ大人が何考えてるの」
静かに怒るローズ 黙ってるコール

チャールズ「……いいから出してくれよ」
ローズ「どうするコール?」
コール「こんなやつ放っておけ」
チャールズ「はあ!?コールぅ!!!!ローズはともかくお前まで俺を見捨てんのかよ!!?」

本気で帰ろうとするコールに驚いて慌てて駆け寄るローズ
ローズ「コール どうしたの コール!」
いつものコールなら何だかんだチャールズを助けるのに、

コール「どうもしねえ あいつが馬鹿なだけだ」
ローズ「コール

コール「アホみたいに心配した こんなに姿消したのは初めてだったし 前みたいにどっかで死にそうにしてるとか いろいろ考え巡って 今回ばかりはさすがに死んだかと思った お前たちにも迷惑かけてまで なのにアイツ 何の反省もなく、こんな馬鹿げてる 何なんだよあいつ あいつ、あんな ハア……
震える声で静かに怒るコール

ローズ「……私のせいね 私がまた あなたたちの前に現れたから また 壊してしまったのね」

コール「ちがう ローズ 俺たちはもともと壊れてる まともな暮らしなんか 一度もしたことねえし 人間扱いされてきたことだってない 俺たちは たまたま同じ街で生まれて たまたま近所に住んでて たまたま遊んだだけの クソ同士だったんだ だから別にどうでもいいんだ あいつが女に構ってようが酒に逃げようがなんだろうが 俺には、生きてさえいれば、どうでもよかったんだ」

コール「ただ俺は、 俺は……
怒りで本音が漏れ出すコール

コール「あいつのそばにいたのは 俺なんだ 俺がずっと、そばにいたのに なのにあいつ、俺のことなんか気づきもしねえ!腹が立つよ 本当に……誰が今まで赤の他人なんか、好き好んで、ずっと何年も死なねえよう見張ってなきゃいけねえんだ、俺はそこまでお人好しに見えたのかよ?あいつがどこに行こうが関係ねえ、俺には関係ねえことだ、でも いや だから、それでも、俺の所に帰ってきてくれたら、それで、よかったのに ってッ」自分に言い聞かせてきたのに

コール「ハア 馬鹿だ……バカだ馬鹿……!!俺が、一番……あんな馬鹿に惚れてるなんて
爆発し出したコールの背中をさするローズ
コール「……あんなに心配したのが本当に馬鹿らしい」
ローズ「……………あなたはチャールズにとって大事な人よ チャールズだって ちゃんとそのことは分かってる」

コール「あいつにとって大切だったのは君だよローズ
ローズ「そうじゃない チャールズはあなたみたいに誰かを救いたかったのよ」

回想
チャールズ「今の俺がいるのはコールのおかげだ あいつが街を出るって無理やり連れてこなきゃ 俺はあのままくたばってた」


ローズ「私は確かに彼に助けられたわ でも私はもう、助けられたままの女の子じゃない チャールズは誰かのために生きたがってる あの人はそれこそが自分の存在価値だと思ってる 自分を思ってくれている人がそばにいるのに 気づいていないのね
コール「……あの馬鹿を連れて帰るよ」

戻ってきた2人
チャールズ「………………あーどうも」 
ローズ「まず謝って」
チャールズ「ハア?」
ローズ「謝って」 
チャールズ「……ご ごめん」
ローズ「私じゃない コールに」

チャールズ「あ? なん…… いや……ハア、コール…… わ 悪かったよ
コール「何に対して謝ってるつもりだお前」
チャールズ「な なんだよお前らっ!? 俺がどこで何してようと関係ねえだろ!小せえガキの親じゃあるまいし! そんなに謝罪が欲しいか?俺に反省してほしいか!?ああそうかよ謝るよ!!!勝手にいなくなって悪かった!!!連絡もよこさず悪かったよ!!!騒ぎ起こして悪かった!!!ごめんなさい!!!! ほら、これでいいか!?」

コールに殴られるチャールズ
ローズ「……っ」
チャールズ「……!?」
コール「いいか、二度と、心配かけさせんな、どこ行くのも確かにお前の勝手だがな、それでもちゃんと帰ってきやがれ、筋合いならいくらでもある、いろいろあるが、一番は俺はお前を野垂れ死にさせるつもりがねえからだ、わかったか!?」

チャールズ「お…… あ  おお……
コールに殴られたのと長々と言われた内容に驚いて言い返せないチャールズ

コール「……ズッ 行こうローズ チャールズ!!いくぞ!!!!」
チャールズ「え?ああ なんでコールそんな怒ってクソッ、」



後日 開店少し前 ローズとチャールズ

ローズ「……チャールズ」
チャールズ「ん」

ローズ「今さらどう話したって あなたがどう受け取るか分からないけど きいて
チャールズ 私はね あのとき この店に入れてもらえたあの日、あなたに本当に救われたのよ 外の世界の生き方をあなたは教えてくれた それなのに 恩を仇で返すように あなたにひどいこともした」
チャールズ「親父さんに脅されたんだろ それくらいはわかるよ」

ローズ「それだけじゃない 私、本当に自分で家に帰る選択をしたの 父やあの家に縛られるために戻ったんじゃない 大人になるために選んだの あなたと対等になるために」
自分のタトゥーをチャールズに見せるローズ

チャールズ「おれは お前に対して対等じゃなかったか?」
ローズ「いいえ あなたは私をひとりの人間として見てくれた でも あなたの助けになるには 経験も歳もやっぱり足りなかったのよ チャールズ あなたを愛していたわ 私はもう泣いてる女の子じゃないけれど これからもあなたは私の大事な人よ」
チャールズ「俺は少しでも お前の役に立ったのか?」

ローズ「愛をくれた」
チャールズ「そうか…… どこからどう見ても大人になったよ、ローズ見た目だけじゃない 中身もだ」

ローズを真っ直ぐ見る
チャールズ「もう、あの子はいないんだな 役に立てたのならそれでいい
ローズ「チャールズ コールのこと、大事にするのよ」

チャールズ「なんで急に」
ローズ「急じゃないわ 一番心配してたのはコールよ あなたがいなくなっていつもの皮肉が言えないほどすごく落ち込んでたもの それにあなた言ってたじゃない、コールのおかげで生きてこれたんでしょう?コールのこと大事にしなきゃ嫌いになるから」
チャールズ「おま……さっきと全然違うじゃねえか!なんだそれ!!」 
ローズ「甘い顔したらあなたすぐ調子に乗るでしょ」


チャールズ「……💢 わぁったよコールにもっかいちゃんと謝るよ」
ローズ「ねえチャールズ」
チャールズ「なんだよまだあんのか」
ローズ「あなたの曲、やっぱり好きよ もしあなたがまだ気持ちがあるのならまた聴きたいわ」

驚くチャールズ
チャールズ「……お お前までなんだよマックスみたいなこと言うなって
ローズ「帰ってきてよチャールズ せっかくなら“あの曲”完成させるのはどう?」
チャールズ「!!」

ローズ「アレがまだ私の曲ってことなら 私がお願いしたら完成させてくれる?」
チャールズ「あ あれは
急にしどろもどろなる

ローズ「……ま、無理には言わない あの曲はあなたにとって本当に大切なのは分かってるし でもそんな大事ならマックスに何で渡したの?」
チャールズ「 ……もう、完成の見込みもないし ……自棄になって もう全部、アイツにやっちまえって

カセットを渡すローズ
ローズ「返すから 今度は大切にね」
ローズ「それとこれ ちゃんと教えてあげたら この曲、本当はコールのための──」
チャールズ「ワーーーーーーーーーーー!!!!!!」
奪い返すチャールズ

チャールズ「おまえ!!ほんと!!!変なことばっか!!!覚えてやがる!!!!」
ローズ「だって忘れられないわよ 私のことあやしてくれてると思ったらあなたコールの自慢話しはじめちゃって……
チャールズ「アーーーーーーーーーッッ!!!!わかったから!!!もういい!!!開店の準備あるんだから帰れ!!!!!シッッッッ!!!!!!!」
ローズ「はいはい じゃまたあとでね」



夜 店開店 マックスの快気祝い
店の常連たち「退院おめでとう! マックスおかえりー!」
マックス「ははありがとうございます皆さん!ようやく戻って来れて嬉しいです!」
客「誰かさんが遊び歩いてなきゃもっと早くお祝いできたのにねえ」
チャールズ「なんだとそこ!?💢」
コール「おいコラ 祝いの場で揉め事禁止」

ローズ「ふふ大人しく言うこと聞いてるわね」
チャールズ「チッ コールのマジギレはしばらく勘弁だからな 仕方ねえ
マックス「チャールズさん!入院中は本ッッ当にお世話になりました!!」
チャールズ「だからそれは看護師さんに て マックスもう出来上がってんのか?」
マックス「だってえ!!せっかく皆さんが俺のためにお祝いしてくれてるのにい!!」
顔真っ赤で少し呂律がおかしいマックス

ローズ「はいはいマックス 少しペース落としていきましょうね」
ローズに連れて行かれるマックス
チャールズ「ぼんぼんのくせにパーティー慣れしてないやつだな」


大盛り上がりしたお店 次第に人が減っていく
チャールズたちもそこそこ飲んで潰れてる

カチャカチャ片付けの音が聞こえてくる
人の気が少なくなってきて店の中が少し静かになってる
チャールズ「……ん ちょい寝てたな」起き上がるチャールズ
隣で誰かが片付けてる 視界はぼやけてるけどローズが見える
チャールズ「片付けなんかしなくていいよ おれの仕事だ
欠伸をしながら立ち上がるチャールズまだ少し酔いが残ってる

チャールズ「あのさ」

チャールズ「前にホラ ピンボールの件で俺が部屋で伏せてたときあっただろ」
チャールズ「あの時さ 『本当はずっと謝りたかったんだ』、って伝えるつもりだった」
片付けてる手が止まる

チャールズ「ハッ なんかいつも後出しみたいでごめんな? ハア本当タイミングいっつも悪くて自分でも馬鹿だよなぁて思う 情けねえよな」
チャールズ「あぁでも 今回は 謝罪じゃなくて感謝 かな  俺はずっと 帰ってきて欲しいなんて思われたことなかったから 帰ってこいって言われて嬉しかったよ」

チャールズ「はは ガキみたいなこと言ってら あぁもういいって、俺が片付けるから」
ローズの手からグラスを取ろうとするチャールズ 鼻を啜る音がする
チャールズ「フッお前泣いてんのか? なんでお前が泣くんだよ」
酔いに乗じて肩に腕をまわすチャールズ 昔泣いていた彼女をあやした動きと同じ動作をする


マックス「わぁ2人って本当に仲良いんですね!」

マックスの声に振り返り 一気に酔いが覚めるチャールズ
チャールズ「ワア!!?????マックス!!??ちが これは!!!!!!!」
ん?

マックスの隣にローズがいる 
ローズ「だめよマックス2人の邪魔しちゃ 仲直りしてる最中なの」
は??

自分の隣をよく見るチャールズ ローズと思い込んでいた人物は……
コールだった だけど反応がない

チャールズ「えっと………コール?」怒りのあまり固まった?


コール「バーーーーーーーーーーーカ」
2階の部屋に帰っていくコール
ひとまずパーティーは終わり人はみんな帰っていった