【能楽鑑賞】#116 東京能楽囃子科協議会定式能

狂言「蝉」 能「融」笏之舞

東京能楽囃子科協議会定式能

2024年3月13日(水) 13時半開演
国立能楽堂

舞囃子「金札」
中村昌弘

 笛:寺田林太郎
小鼓:鳥山直也
大鼓:大倉栄太郎
太鼓:徳田宗久

舞囃子「忠度」
観世喜正

 笛:内潟慶三
小鼓:大山容子
大鼓:柿原孝則

舞囃子「舎利」
鈴木啓吾、永島充

 笛:八反田智子
小鼓:住駒匡彦
大鼓:亀井実
太鼓:林雄一郎

独調「屋島」
佐久間二郎、小島英明
小鼓:大村華由

独鼓「玉葛」
観世喜正、桑田貴志
小鼓:岡本はる奈

狂言「蝉」
蝉の亡霊:野村萬斎
  旅僧:高野和憲
 所ノ者:石田淡朗 → 金澤桂舟(変更)
  後見:深田博治

地謡:内藤連、野村裕基、中村修一、飯田豪

 笛:八反田智子
小鼓:住駒匡彦
大鼓:柿原孝則

一調一声「三井寺」
藤波重彦
小鼓:古賀裕己

一調「小塩」
金子敬一郎
太鼓:三島元太郎

能「融」笏之舞
尉/融大臣:髙橋忍
   旅僧:舘田善博
  所ノ者:野村太一郎

 笛:一噌幸弘
小鼓:幸信吾
大鼓:安福光雄
太鼓:大川典良

*・*・*

萬斎さんの「蝉」が観れるッ!😆✨

ってことで、平日ど真ん中でしたが無事休みが取れたので、国立能楽堂へ。

狂言「蝉」は、能のパロディーということで、能仕立てで演じられる舞狂言。空蝉の歌の短冊が掛けられた松の木で休む僧の前に蝉の霊が現れ、自身が鳥に喰われて地獄に落ちた様子を謡い舞います。

以前、小舞では観たことありますが、舞狂言の形で、しかも萬斎さんVer.は初めてだったので、これが、アノ羽生結弦くんも気に入ってた舞か!と思いながら観てました(笑)

クルクル回るところは、とても軽やかで素敵だったなァ☺️✨

最後は黒頭をそぎ落として僧の頭巾姿となり、つくつく法師となって旅僧の弟子となり成仏します。舞う姿はもちろん、黒頭を脱ぎ去る仕草も洗練されてて、流石やなァと思いながら観てました(ウットリ

ただ、この手の演目は、亡霊の役=面を着けるので、お顔が拝見出来ないのが残念😅モドカシイ

蝉の生涯のはかなさを感じていたら、何となく某カマキリ先生を思い出してしまいました(最近、動画を見たせいだなw)。話を振ったら蝉について熱弁してくれそうですw

にしても、これまでも舞狂言はいくつか観てきたけど、蝉に山芋に茶坊主だったりと、取り上げる主人公のバラエティさが良いなと改めて。命に大も小もないことを表してるかのようで、狂言の懐の広さを感じます。

*・*・*

今回はお囃子会の公演というなだけあって、舞囃子中心の、普段のお能の会では観られないような構成が新鮮で面白かったです。

装束を身に着けてる時と違って、袴姿だと体の動きがダイレクトに伝わってくるから、能楽師の体幹の良さが観ていて何だか気持ち良いと言いますか、舞囃子を観るのもなかなか面白いなと思いました(知ってる演目だと尚良い)。

先日観たばかりの「忠度」もありましたからねぇ。しかもシテはお気に入りの観世喜正さん。喜正さんの上手さに惚れ惚れしつつも、これも特徴ある舞ですので、先日観た、佐久間二郎さんの忠度も思い出しながら観ておりました。

あと今回の会も含めて、ここ最近はお囃子や地謡で女性の能楽師さんを見かけることが多くなりました。お能を観始めた時に比べるとホントに増えたなと実感しております。

*・*・*

●能「融」笏之舞

能「融」も何度か観てますが、この小書きは初めて。
しかも金春流。

前半が毎度のことながら、ちょっとおネムで睡魔との戦いになっておりましたが😅、後シテの容姿が通常版と違い、ロンゲじゃ無い(鬘なし)のに驚いてからは、目が覚めました(笑)

笏之舞では扇ではなく、笏を持って出てくるので、見た目は貴族そのもの。こちらの舞も独特で、シテが放つ優雅なオーラを感じながら観ていたら、その時代にタイムスリップしたような感覚になりました。一噌幸弘さんのお笛も凄かった〜!😆✨

演出が色々あって、改めて面白い演目だなァと思いました。