梶間
2024-03-13 10:59:51
577文字
Public カブライ
 

スキップする二人(カブライ)

スキップができるかどうかで大論争。実演することになり二人でスキップしてるところを第三者に目撃され変な噂がたつ。
#今日の二人はなにしてる #shindanmaker
https://shindanmaker.com/831289

「ライオスってスキップ出来なさそうですよね」
「お、俺だってスキップくらいできる」
「へー?」
「ほら!」
「なんかちょっと重そう」
「じゃあ君もやってみてくれないか」
「こうやるんですよ」
「なんかリズムが違くないか?」
「あんたが遅いんです」
「じゃあせーのでやってみよう、せーの。ほらズレてる」
「今のは前置きなしで唐突にやるからズレたんです」
「じゃあもう一回。はい、せーーの」
「そっちが重くて遅い」
「いや君がズレてる」
「こうですよこう」
「こう」
「違う違う、あーもー手を出してくださいほら」
「ランランランって感じだろ」
「違いますよランラランラランですよ」
「君とはこれ関しては合わなさそうだな」
「奇遇ですね俺もです」


城の中庭で王と従者がなんかやってるなあ、と道行く臣下たちは一瞥して通り過ぎて行く。
スキップできるかできないか論争はしばらく続き、ひとしきり言い争いをした後に自分たちはなにをくだらないことをしているんだ、と二人は我に返った。
このくだらない争いは人から人へと伝わるうちに、王と従者がダンスの練習をしていた、今後舞踏会が開かれるに違いない、いやいやそれはきっと悪魔召喚ための儀式に違いない、王が以前も怪しげな踊りをしたと聴いたぞ、などなど根も葉もない噂となって城下町を少しだけ賑やかすことになるのだった。