sui0m
2024-03-12 00:54:02
2823文字
Public TRPG関連
 

Log|ソロジャーナル-ひとりきりであるためには


ソロジャーナル「ひとりきりであるためには」
 (https://booth.pm/ja/items/4132211)
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▼はじまりは?
 真夜中、とっくに静まり返った街の中、あなたは自室でひとりきりでした。低くこもった息を吐く空調や、規則的に鳴る時計の針の他に、あなたの耳を撫ぜるものはありません。

【 奇妙な現象 】
 🎲3:家のどこかからぽたりと、水が垂れるような音が聞こえる。

 これをきっかけにして、あなたは今夜一度限りの調査を行うことになります。ノートに今日の日付と調査開始時間を記入した後、一箇所だけ【好きな場所】を自由に調査することができます。調査の後、調べた内容と結果をノートに記入しておきます。
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2024/02/19/月 25:11

 深夜、家のどこかから水の垂れる音が聞こえた。
 何でもないありふれことなのに今夜はやけに気になる。一度気になるとずっと気になってしまいよくない想像が頭を占領し何かの気配がするような気がしてくる。昔見たテレビか漫画で屋根裏に人が潜んでいたとか、押し入れ中で息を殺していた人がいたとかそんな普段思い出さない記憶がこういうときばかり顔を出す。自分の根が臆病だからなのだろう。見えないから、わからないから気になるのだと思う。ならいっそ調査をして、いないことを確認すればこのぐるぐると思考を回し続ける頭も少しは睡魔を受け入れてくれるかもしれない。

 というわけでこの調査記録をつけることにした。

 最初に自室の机の上を見回した。思ったより近くで水音がしたので咄嗟に飲み物が置いてある机の上を見たが水の垂れる音の前後で特に変化はなさそうだ。変わらずコップには豆乳が入っている。何かが浮いていることもなければ匂いも変わりなし。恐る恐る飲んでもいつも通りの味だ。
 他に気になるところがないか机の上を見る。黒い髪の毛が落ちていた。よくあることなので自分のものだろう。テープに張り付けてたたんで捨てる。机の上にあるPC上部に埃が溜まってうっすら灰色になっていたのでティッシュで拭く。近くにあるコップの中に埃が落ちないようにそっと。
 机周りが少し綺麗になっただけで他に気になるものはない。

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▼だれかいるのか?
 部屋は決して広くありません。誰かが潜んでいるのなら、調べればすぐに分かるはずです。この部屋にはあなたの知っているものしかありません……少なくとも、あなたの記憶には。

①【 調べる回数 】
 🎲1D6 >  4回

②調べる場所
 ダイスを振り、自分の家の「どこを調べるのか」を決めます。
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#1 🎲2:ベランダ・窓の外

 次に、ここから近いので窓の外を確認する。窓と言っても人が出入りできるサイズだしこれはガラス張りの引き戸という表現のほうが合ってるのかもしれない。水の垂れる音なら一般的にはトイレや風呂場、キッチンを確認すればいいけれど、どれも自室からは遠くて聞こえるはずがない。その自室で水音が聞こえるなら可能性として一番高いのは窓の外だ。雨が降っていれば安眠を脅かす正体は判明する。のだが。当然降っていない。さすがに雨の音と水の音の違いはわかる。
 汚れて見にくいため少しだけ窓を開け目を凝らして見る。深夜のためぼんやりと畑や木のシルエットが見えるだけだ。今日は動物の声も聞こえないし、もちろん土や植物が雨に濡れた特有のにおいもない。山の中で息づくはずの動物の気配もない。(普段から感じてるわけでない。)つまりいつも通りの風景だ。


#2 🎲2:ベランダ・窓の外
  ┗🎲4:カメラで部屋の天井の角を撮影する。何か写っている?

 ふと背後から気配を感じた。さっき窓を開けたから部屋の明かりに惹かれて何かが入ってきたのかもしれない。羽虫、カメムシ、ムカデ(ムカデは飛び込んでこないだろうが。)なんにせよ喜ばしくない客人であることには間違いない。部屋を見渡すと天井の角がやけに気になった。何かいるかもしれない。自分が思っている虫がいるようには見えなかったが、どうしても気になってしまい何を思ったのかスマホのカメラを向けシャッターを下ろす。
 撮影した画像にはいつも通りの天井の角が写っていた。掃除が行き届いていないのかどことなく黒い気がする。暗いだけかもしれない。


#3 🎲1D6 > 1 1:キッチン

 水音がするのだから、と一応キッチンを確認する。今夜はやけに静かだったのでもしかしたら蛇口が締まり切っていないがゆえに水の音がしたのかもしれない。……さすがにそんなことはなかった。蛇口はきちんとしまっているし、そもそもキッチンは自室から靴を履き替え扉を3枚開けなければならないのだからたとえ水がだばだば出てても気づかない自信がある。
 水場周りだからかどことなく空気が冷たい。
 見たことのないポットのようなものがある。小綺麗ではあるが中古品のようだ。ピンク地に花柄のよくイメージされる古いデザイン。家族の誰かが誰かから譲り受けたのかもしれないが、欲しいと思うだろうか……。しかし、異変というには異質な気配は感じない。


#4 🎲1D6 > 5 5:ベッド・布団

 自室に戻って布団を確認する。何かがいるとして、今から寝る人間が何かと遭遇するうえで一番怖いのはここだと思う。布団をめくり、ついでに整ええるが特に異変と言えるものはない。いつも通りの軽く暖かい羽毛布団にヒートループの毛布、ホテル仕様の大判の枕。安眠にこだわりがあり、それなりにつぎ込んでいるためこれ一式でいいお値段がする。何かがあったら一番気落ちするかもしれない。いや、一番はパソコンだな。
 とにかくここにも異変はない。

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▼ねむりにつく?
 思いつく限りすべての調査を終えたあなたは、その文末に「調査結果」を書き記すことにしました。
 あなたの部屋に、あなた以外の “誰か” はいましたか?
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 調査結果。
 この家には誰もいなかった。夜の静けさが少し不安な心をを煽ったのだと思う。もしかしたらどこかで何かが息をひそめている可能性もあるが今日は、今は何もなかった。それでいいのだと思う。
 もういい加減寝るべき時間だ。この少しの達成感で心が満たされきっと眠れる。

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 何を書いても、どれだけ時間をかけても構いません。自分が思ったことを、そのままの言葉で綴るとよいでしょう。そして、その後にやっておくべきことがひとつだけあります。


 どうか、鍵をしっかりとかけてください。
 これにてゲームは終了です。お疲れさまでした。
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身近でざわりとする真夜中が暗く彩られるごくつぶしさんの世界観で素敵でした。
最期の結びまでとてもとても素敵。