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はとこ
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幕間エモーション
翔×藍 SSS2のメモリー公演、ビューティフルラブ後の舞台袖の二人。恋人設定。#翔藍春待ちチャレンジ
聖川のソロのイントロ、疾走感のあるピアノの旋律とファンのはち切れんばかりの黄色い声が、一気に遠のいた。
舞台袖に入り、次のステージへの待機場所へ向かっていた藍が突然振り返り、オレの体を抱きしめてキスをしてきたせいだ。触れるだけのそれはすぐに離れていったが、オレを見つめる藍の目はライブ後の高揚で潤んでいて、唐突なキスに驚いた心を瞬く間に藍への愛おしさへと塗り替えていく。
「ごめん」
そう呟いて、藍がこつ、とオレの額に自分のそれを押し当てる。汗ばんでいるオレと違って藍の肌は少し冷たくて気持ちよかった。
「ライブが終わるまで我慢しなくちゃって思ってたんだけど、できなかった。ごめんね」
重ねられた言葉は藍への思いをさらに強くするものだった。
今度はオレが藍の頰を包んでキスをする。オレは藍と違って一度だけじゃ済まない。角度を変えて何度も啄んで、そのうち唇を舐めて、うっすらと開いた隙間に舌をねじ込んだ
――
ら、流石にダメだったらしく、肩を掴んで引き離された。
「こら。君まで我慢できなくなってどうするの」
眉をキュッと吊り上げて一応怒ってる顔を作っているが、その海色の目はキスを仕掛けてきた時と同じ熱が灯っていて、藍が今のキスを全然嫌がってないことが分かっちまった。思わずにやける。
「そうだな。すっげえ続きをしたい気分だけど、そういうのも含めて、次のステージにぶつけてくる。だから、お前もちゃんと聞いててくれ。特大の愛、込めてやるからさ」
そっと人差し指で藍の唇をつつけば、吊り上っていた眉がふっと緩んだ。
「じゃあ、その愛をたくさん受け取って、そのお返しをボクのステージで披露するよ。君の愛に口付けられたこの思いを歌に乗せるから。君はもっと大きな愛で口付けられる覚悟をしておいてよね」
藍の指先がオレの唇をとんとんとたたく。
オレを真似たその仕草がくすぐったくて、またキスがしたくなったけど、聖川の歌声がBメロに突入したのを聞いて堪えた。
代わりに唇に触れていた藍の手を取って、しっかりと指の間を絡めて握ると、オレは暗がりの通路へ再び駆け出した。
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