破壊
2024-03-04 17:59:21
4667文字
Public 伏せ
 

蹂躙:補足


蹂躙ホンマにありがとう。なんだこの出目カスは。紅だ。
A国のモチーフとして、先ず私は「A国をやらせてくれ、絶対に上手く出来るから」という感情を持っていて。というのも私は歴史にも世界史にも政治にも全く興味が無いんだけど、特定の時期・特定の場所・特定の"そのもの"に対する興味関心が強いんですよね。そのひとつがヨシフ・スターリンが最高指導者として君臨していたソ連だったわけ。鋼鉄の男、存在として好きにならないわけがない。歴史の一部としてその人柄と国家形態は大変興味深い。
A国の人生はスターリンの人生を所々改変しながら准って造られています。台詞も使用させてもらっているのでここで記載するね。本当にイカツくて怖いよ。


スターリンは神学校で教育を受け優秀な成績を収める程にあったが、往々にして物語のように神学への興味を失い、秘密裏に所属していた読書クラブにて禁書とされているマルクス著書『資本論』に影響され、結果熱心なマルクス主義となる。彼は自らを無神論者だと宣言し、神学校にありながら礼拝への参加や修道士への挨拶を拒否していた、とされている。
A国もそれに伴い、宗教色の強い旧国家の形式上神学校へ通い、のちに自ら働きもせず神に祈りを捧げ願うばかりの退屈で愚鈍で停滞した人間達に呆れ返り、「神は奇跡を起こすというが、意志を持ち立ち上がる者は己自身である」とし、無神論へと転向。その場でも周囲を魅了していき、同志を増やす事に成功。得てしてヴァハリーはそこで人心掌握の術を握り、人の動かし方を理解する。同年、権力が聖職者達に行き渡り、分散され、平穏ではあるが乱れ秩序の無い国家への在り方を疑問視した革命軍リーダーであるフラーダと出会い、その在り方や望む思想に強く心惹かれ、忠誠を以て革命家へと転身する。
ここまでが後に独裁者へとなるヴァハリーの歩みの始まり。

ヴァハリー自身は社会主義というわけでもなく、人民を支配しようという目論見もない。より良い国の動きと最大多数の最大幸福を考えた結果"そう"なっただけ。サビだから何度でも言うけど支配しようとはしてない。人間の良い動かし方を知っていて、更に心の掴み方と思考の誘導を知っているだけ。その為A国であるラボーチは連邦共和国を名乗っているし共和主義を謳っている。
フラーダは社会主義。ただヴァハリーが『国家形態は目に見える形で分かりやすく民草に委ねるべき。その民草の意志を我々が手招いてやればいい』とし、革命時も革命後もそれを成功させた。バリはフラーダにとって貴重な書記官であった。そして彼は野心も強く、周辺国家を蹴散らして我が祖国こそが最も偉大であり、寛大で、何物にも恐れない鋼の意志があると知らしめる事だけを望んでいた。ヴァハリーは自身を国であり国こそが己であると語っているが、それはフラーダの言葉でもあり、ヴァハリーはその精神にも好意を抱いている。フラーダはバリが、バリはフラーダが唯一の理解者であり深き同志であったとしている。

ラボーチ連邦共和国の名前由来はロシア語での『労働者』から。実際にその地区名も存在する。ラボーチ国はその広大な国土面積と人員を以て労働社会を統一し、国内総生産で莫大な国家資金を生み出している。この辺もソ連を形成するもののひとつである『労働』を意識しています。ソ連は「勝利した社会主義国家」と謳いながらも周辺国家よりも経済的に遅れた農業国であった為、国の工業化を上げるべく全国民の力を総動員する必要があり、人々は重労働に駆り出されながら社会主義競争を行い、勝者を褒め称え見習うべき偶像を生み出した歴史があるので。
ラボーチ国でもその傾向はあり、国の為に尽くす者には褒賞を。打ち勝つ者には栄光を。きみ達は国の為に何をする!そんな感じの意志の統治はありましたね。きみ達は前線で戦場を支えているか!



ヴァハリーは不屈の意志を信じており、設定の通り第三次世界大戦に歩みを進めた理由は『国と人を結束させ、更なる成長を望む為』であった。勝利する事を前提としていたが、例え自身が地に伏したとしてもそこからの這い上がりこそが己の最も望んでいる世界の在り方であるので、不満はない。死刑となった事に対しても特に悲観はしていないし、いざとなればどうとでもさせるさ、とも思っていた。
キャラシメモに『人は、巨大な悪を指差せば手を取り肩を組み、踏まれた花はまた新たな種を残す。どのような結末になろうとも、終息を迎えた世界は停滞した時間を過ぎ去り素晴らしい発展を遂げるだろう。全ては歴史の塵の為に、我が誉れ高き祖国の為に。咲き誇る花の下では小さな芽も出るまい。枯れたてた大地に芽吹く双葉のなんと美しき事か。人は怠惰な生き物だ。1の喜びを知れば、巨万の富を望むだろう。ならば与えてやるのみだ。』て書いたんだけど、これ、まさにじゃない?まさにあの存在が降臨した現在の状況で笑っちゃった。国も志も違う人間達がただ未来の為に手を取り合ってるよ。A国はこの景色が見たかったんだなあ。

反乱大好き。反乱大歓迎。逆境こそ己を奮い立たせる強き意志となる。平和に明け暮れた凡庸で停滞した世界などに興味はない。進むべくは赤に燃えた荒廃した世界。そこから差す朝の光に、人は言いようのない生の尊さを見出すものだろう?
あと追記だけど国の標語『理性によって。秩序と力によって』かなり気に入ってます。


◇ラジオ:音楽が流れている。退屈なクラシックだ。
 ヴァハリー・ヴィリキイ:「凡庸なクラシック音楽だ。貴殿の心が落ち着けば良いがね」
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ソ連革命後では音楽といった芸術作品は淘汰されるべきか検討しており、最終的に"芸術もまた革命思想を反映しなければならない"とし、つまるところ『社会主義を称賛し、革命国家が勝利に向かって進んでいる現状を平易に描き、人民を思想的に固め革命意識を持たせるべく教育する目的を持った』芸術でなくてはならない、とされていた。その為ヴァハリーにはクラシック音楽に対して「凡庸だ」と言わせました。


◇ヴァハリー・ヴィリキイ:「一人の死は悲劇だろう。だが大戦での死はただの統計データに過ぎない。彼等はただ、己達を殺すのに正当性が欲しいのさ」
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スターリンの発言『たった一つの死は悲劇だが、百万の死は統計に過ぎない』から。


◇軍服:貴方たちが国際同盟に捕まるまで来ていた服。
 軍帽から軍靴まで一通りそろっているが、胸に付けていた勲章の一切が懇切丁寧に取り払われている。武器などはいくら探しても見当たらない。
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ヴァハリーの衣装に勲章といったものがついていないのは、この正装が『神はいない』としているラボーチ国にとって『神のような存在』である最高指導者の着る『神である為の服』だからです。神は存在自体が高貴な身である為、勲章などは必要ないとしています。勲章を与える立場だしね。ヴァハリーは実際この服がメチャクチャ嫌い。


◇ロロギ:「ああ。お前が喋っていると相手を支配しようという意図を感じることがある」
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スターリンの発言『私が信じているのはただ一つ、人間の意志の力だ』から。


◇ヴァハリー・ヴィリキイ:「思想は銃よりも遥かに強力である。現在『平和』という言葉に取り憑かれている者達は、我々より余程愚かな事を望むだろう」
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スターリンの発言『思想は銃よりも遥かに強力だ。我々は国民に銃を持たせない。何故彼らに思想を持たせる必要があるのか?』から。


◇大いなるクトゥルフでのダイスロール後
 ヴァハリー・ヴィリキイ:「きみ達が急におかしくなるから驚いたぞ。何をそんなに動揺している、ただの存在ではないか
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ここのダイス2???鋼かも。ヴァハリーは無神論となる際「神が行うのは奇跡のみ。事実存在するものは己のみ」と周囲に語っているんだけど、ここでクトゥルフの事を"存在"と言ったのは『相手は神ではなく自分達と同じただの存在である。つまり如何様にも殺す手段はある』と思っているからです。勝つ気しかない。何故なら勝利は常に我々のものだから。


◇演説台詞
 ヴァハリー・ヴィリキイ:「さて。今は無き連邦国の指導者が述べた言葉がある。己はそれを甚く気に入っていてね。『死が全てを解決する。人間が存在しなければ、問題も存在しないのだ』と。で、あるのなら、諸君。ならば我々が生まれた意味を推して知るべし。きみ達はただ邪悪に生かされているだけであろうか?」
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スターリンの発言『死が全てを解決する。人間が存在しなければ、問題も存在しないのだ』から。


◇演説台詞
 ヴァハリー・ヴィリキイ:「声を上げた者が最たる悪だとするのなら、勿論己がその通り。この血に濡れた石畳を洗わせた罪を認めよう。だが、我々こそが正当な理由だ。勝利は我々のものである。今も、過去も、そしてその先も」
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『地に濡れた石畳を洗わせた罪を認めよう』の部分は、レ・ミゼラブルのワンシーンを引っ張っています。革命後青年達の血で濡れた道を女達が掃除するシーンです。朽碌さんとはエチカでレ・ミゼラブルの共演をした過去があるので、ちょっと入れてみようかなと思って持ってきました。これ本当は他の探索者達から大責めに遭うかと思って用意してた台詞なんだよね。
スターリンの発言『我々のものは正当な理由である。勝利は我々のものである!』から。


◇演説台詞
 ヴァハリー・ヴィリキイ:「諸君!その手にあるものが怒りならば。我々の勝利を望むのならば。諸君に望むものはただ一つ」
 ヴァハリー・ヴィリキイ:「……意志を、見せてみろ」
 ヴァハリー・ヴィリキイ:「勝利はいつだって、我々の手の中に」
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勝利と意志と手の中。蹂躙するは我が手にて!




私がA国は悪い事してませんっていう時に使っていた武装解除云々もスターリンの発言だよ。『反対派が武装解除すればすべてが上手くいく。反対派が武装解除を拒否すれば我々が武装解除させなければならない』ね。『我等の戦地に捕虜は存在しない。存在するは反逆者のみ』も言わせたかった。あとスターリンもね、『英雄が歴史を作るのではない。歴史が英雄を作るのだ』て言ってるんだよ。ベオ~!俺達は英雄だぜ!歴史の教科書に載っちまったもんなァ~!
みんなから大責めされたらさっきの台詞と一緒に「貴殿達が己の影を踏んで歩いただけであると言うのなら、どうやら己は世界を支配したらしい」も言うぞって決めてた。己の言う通りに動く諸君は己の配下という事になる。ならば己は既に世界を手にしたも同義だろう。

演説台詞、時間が時間だったので早く終わらせなきゃと思って急いでしまったんだけど、時間があったら赤子を抱いた女に向かって「その子の名は?」と尋ねて、名前があれば「○○。きみに明日の輝きを贈ろう。未来の栄光を、そして我々からの祝福を」って伝えたし、名前がまだついてなかったら「であれば、これも縁だ。己から名を贈ろう。『フラーダ』、わたしが貴殿に栄えある未来をお見せしよう」て返そうと思ってた。
演説を褒められたとき「まあ、こんなところだろう」と言ったのはそれが当然の結果だったからだね。こんなもんでいいだろう、て感じ。生まれながらの演説家だから余裕感を出したくて。私はダイスか~終わりかなッ!てなってたけど。本当に楽しかったです、こんなにも楽しいが詰まってる。みんなのロール何遍読み返しても熱くて涙出る。かっけ~!!!