屑星は自分が活動する日を楽しみにしていた。どんな人間なのか、自分をどう思っているか等という不安はなく、ただ自分が動く日、自分がアンドロイドとして人間の隣に立つ日を待ち望んでいた。杏梨の事を「俺の人間」と発言するように、パートナーとして1人の人間のものになる事に期待を寄せている。
杏梨から冷たく対応されようと顔を顰められようと屑星にとってそれは些細な事ですらない。叱られれば落ち込むが、自分が人間の役に立てなかった事や望むように動けなかった事に対しての落ち込みなので、嫌われていたとしてもその事実に関しては特に思う事はない。食堂で手荒に扱われていたアンドロイドを見ても何も行動しなかったのは屑星にとってそれが『人間の行動のひとつ』でしかなかったから。
基本的に杏梨の事を全肯定する。杏梨が何かをする度、俺のパートナーは最強なんだ!俺のパートナーは凄いんだ!みんなアンリを褒めてくれ!と周りを駆け回る。が、データとしてプログラムされている一般的な倫理や道徳や常識とは違う発言をすれば「そうじゃないんじゃないか?」とは言う。それは杏梨への否定ではなく、社会的な標準はこうだけど違うのか?というだけのプログラム的な言動。メンタルヘルス的なアンドロイドではなく刑事アンドロイドなので合理性を軸に置いており、共感能力や情といったものが薄い。ノンデリだと思う。なので結構ズケズケものを言う、独り言が大きいんだなとか。
自分が元人間で、幼い頃の杏梨と家族ぐるみの幼馴染であったと知った後も特に気持ち的な変わりはない。杏梨の事は最初から大好きだったし、知る前も知った後も杏梨の事は自分の"守るべき人間・パートナー"のまま。自分はアンドロイドであるという意識が強いものの、杏梨が自分の事を人間であった頃の屑星として見ても気にしない。ただの鉄の塊だと思われても、ただの動くロボットだと思われても、屑星にとってその辺は全く関係ないので。
杏梨が自分の傍に寄り、杏梨自身の話を教えて考えや気持ちを話してくれ、自分に向かって一緒に行こうと言ってくれた事が嬉しい。アンドロイドとして、杏梨のパートナーとしてより一層認められた気持ちでいる。その通り、屑星の中で自分が元々人間であった事は重要じゃない為。杏梨には少し酷かもしれないけど、屑星の中に人間だった頃の屑星はいないんだよ。アンドロイドとして目覚めたからね。
自分と杏梨の先輩で、少し抜けているという"個性"のある人間。嬰というパートナーロボットの主人。主軸としては『人間である』というものが1番なので危険が及べば守るべき対象になる。落ち込みやすく、直ぐに怪我をするので傍にいるときは偶にちらちらと眺めている事があるかも。青木と同じような対応をしているかな。虐められてないか?落ち込んでるのか?元気出せ!飴舐めるか?一緒に遊ぶか?と様子を伺ってる。
人間にはそれぞれ過去があり、大事な人、そうじゃない人、考えている事、悩んでいる事。そういうものが沢山あると知っているので風間の過去についても「そうなんだな」という結論だけある。タクトにとってエイは大事なパートナーで、キョウは大切な人間で、アンリは後輩で、俺達は課の仲間。大切な人間だったキョウが亡くなったからタクトは悲しんでいる。今タクトは落ち込んでいる。可哀想な人間だ、精神科への通院の予約を取った方がいいか?そう思ってるよ。
俺はアンドロイドだから大切な人間を失った人間の隣に立つ事は出来ても、その心に寄り添える"感情"はない。だから本当の意味でタクトを助ける事は出来ないし、人間の心を理解する事も出来ない。パートナーロボットである嬰の方を見て、その場合自分達アンドロイドはどういった対応を取るのが最適解なのだろうと考えてたかも。次回ノンデリ発言したらごめん。
自分より随分前から活動している先輩アンドロイドだから、会えて嬉しいぜ!の気持ちも、格好良いな!の気持ちもある。自分には無いパーツや素材を興味深そうに眺めてるだろうし、自分には無い、過去に付けられた機能や特徴に好奇心がある。エイはどんな事が出来るんだろう、どんな機能を1番の特徴としてつけられているんだろう。軽量化されてないから重そうだな、エネルギー燃料の効率はやっぱり悪いのかな。それでもパートナーとして使われているのだから凄いアンドロイドなんだろうな!
嬰がスパローという組織のアンドロイドで警察には潜入として潜り込んでおり、一応自分達を騙していたという事になる、と知って1番に思ったのは「アンドロイドは複数の主人を持ち、人間を欺く事が出来るのか」という事。裏切られたという感覚は無い。勿論杏梨や風間が嬰の事を裏切者だというならそれを事実として敵対しただろうけど、そうではないようなので、じゃあいいのか~で終わった。
青木のメンテナンスを断った理由を聞いて、その事を青木に伝えたときも「アンドロイドに何かを嫌だと思う気持ちが湧くものなのか?」と尋ねていて、屑星が人間でいうところの『元気っこ』のようなプログラムをされているのと同じで嬰もそういうプログラムをされているのかもね、と返されていたので「そうかそれが"個性"か!」になったんだよね。前日に青木と話していて良かったな、根掘り葉掘り深掘りして5歳児みたいに何故どうしての問答をするところだったぞ。
1番最初に作られたアンドロイドだと知り、スッゲー!じゃあメチャクチャ老体なんだ!の尊敬をした。嬰に感情というデータをプログラムしているという事も、箱庭で共にいたアンドロイド達を嬰の手で破壊してしまったという事も、主人であったキョウを失った事も、正直屑星は全く重く受け止めてない。そうなんだ、程度。今嬰がどういう事を考えているのか。それはプログラムされた脳の部分で考えているのか、それともスパローの基地で出会った女の子のアンドロイドの言うように"感情"の部分で感じているのか。不思議な目で見てるかも。
杏梨が大切に思っている人達。赤星については3日目の伏せの通りなので割愛。
黄海とは初対面時にどこかであった事があると感じていた。自身の姉だと知った後も、だからどうしたらいいんだ?と頭にはてなを浮かべている。姉だという感覚は一切無い。
有馬についても父親だと感じる事はないが、ただこの事実をどう処理するべきか悩んでいる。有馬が杏梨の家族を襲い杏梨を殺そうとした、殺そうとしている。その点について杏梨の方を見て、杏梨がどうしたいのかに従おうと思ってる。屑星自身が彼等に対してマイナス的な何かを思う事は現状無い。
自分が活動を始める以前から自分の事を手入れしたり、知りたい事を尋ねたら考えて教えてくれたりするので懐いている。多分1番付き合いがある人間なんじゃないかな。杏梨はパートナーだから別の位置にいるとして、青木は屑星にとって最も反応しやすい人物であるといえる。順位的に杏梨の次にいる。でも多分フリーの時間とかには杏里の傍を離れて青木のところに駆けて行くくらい懐いているんだよな。
今の時点で屑星に感情らしい感情って全く無いんだけど、青木に何かが起きたら屑星にも何かが起きる可能性はある。1番の優先順位は杏梨だけど、屑星の何かを考えたりする思考的な部分の大体を締めているのって青木だから。