雨月 ひより
2024-03-04 17:23:20
5846文字
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Acquired castle makeover

Twitter(X)のハッシュタグ『#rtの早い5人は私の超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超超ガチ勢だから願いを聞こう』でリクエスト頂いて書いたお話です。
リクエスト内容は『ワリオ愛に溢れた
ワリオワールド的なノリでパワフルに危機を乗り越えていく感じ。』とのことでしたのでイメージしながら書きました。
※6つの金貨のネタバレ要素が若干あります。
タイトルは『手に入れた城のイメージチェンジ』と言う意味です。
※Google翻訳にて。

「ワーッハッハッハ!!」

オレさまは遂に念願だった自分の城を手に入れたぞ!

一国とはいかねーが、一城の主になれたんだ!

マリオが他の国を救いに行って留守にしている隙にオレさまがこの城を乗っ取ったってワケよ!

更に、ネタバラシしちまうと、オレさまがある国の姫に成りすましてマリオに手紙送ってそっちに行くように仕向けてココを留守にさせたんだよ!

オレさまって頭イイだろ〜!?

スゴイだろ〜!

ホメてくれたってイイんだぜ?!

んでもってオレさまを崇めろ!称えよ!

「ん?待てよ?」

さっき『一国とはいかねーが』って言ったけどよ、良く考えたら、国のシンボルである城を手に入れたんだから、国丸ごと手に入れたようなモンだよな?!

ってことはオレさまは正真正銘、一国一城の主になったってことだな?!

「イヤッホ〜イ!」

早速、手に入れたマリオいや、オレさま、ワリオさまの城の中へと入った。

バターン!

デッカい城のドアを思いっ切り開けてやったぜ。

「あっ、ヤベ!」

思いっ切り開けたのはイイが、壊しちまった!

オレさまの力が強すぎるって証拠だな!

しょうがねー、あとで直すか。

「にしてもマリオのヤツめ、いつの間にこんなにイイ城を建てたんだよ

エントランスホールだけでゴウカすぎじゃないか!

頭上にはすんごくデッカイシャンデリアが吊り下がっているし、階段のデコレーションがこりゃまたおとぎ話に出てくるような造りなんだよ!

あのマリオには全っ然似合わないデザインだし、ゴウカだな!

さてはアイツ、カネをしこたま貯めていやがったな!

さすがはオレさまの永遠のライバルだ!

オレさまはエントランスホールの床に大の字になって寝そべった。

床もツルツルピカピカ、ヒンヤリしていて冷たいから真夏に寝たら最高だろうな!

ま、オレさまは年中体がホカホカしているから今も横になったけどな!

「おっ!このレッドカーペット、触り心地良すぎじゃねーかぁ!!」

敷物のレッドカーペットはめちゃめちゃキレイでイイ匂いがしやがる!

コレがフレグランスってヤツの香りか?!

「マリオのクセにフレグランスだと?!オレさまと大して変わんねー体形のクセして、中々オシャンティじゃねーか!」

フレグランスが漂って、めっちゃくちゃキレイなこの城でマリオがゴージャスな生活を送っていたイメージがいきなり頭の中を駆け巡ってきたぞ。

おい、めっちゃくちゃ腹が立つな!

「クソー!オレさまだってこれからゴウユウしまくってやるぜ!まずは腹ごしらえだっ!!」

ゴロ寝していた床から起き上がると、オレさまはすぐキッチンに向かった。



城だからかキッチンもフツーの家に比べるとめっちゃ広いし何より冷蔵庫がデッカくて一番目立った。

ガチャッ

「何だよ!シケてんな!」

こんなデッカい冷蔵庫のクセして中身は空っぽに近かった。

2リットルのペットボトルの水1本と1斤の半分の食パンがそのままに、高級っぽいような分厚いハムの塊の使いかけとバターの少しだけしか冷蔵庫にはなかったんだよ!

「オレさま大好物のニンニク持ってくるんだったな

いつも持ち歩いて、パワーが減った時に生で食うんだが、今日は生憎持ってくるのを忘れちまった。

「まー、ねーよりはマシだな!」

冷蔵庫の中にあった水、パン、ハム、バターを出して閉めた。

バタン!

冷蔵庫の中にあったヤツ全部持ってまたエントランスホールに戻ってきた。

「よっこいせっと!!」

床にあぐらかいて座ってキッチンから持ってきたさっきの食い物を口に入れる。

「ア〜ン!!」

ブチッ!
ガブッ!

ハムもパンも切らずに手掴みでそのまま食らいつく!

バターだってそのまま手でパンに塗って食うぜ!

ゴクゴク!

水をイッキに流し込んで腹ごしらえは終わりだ!

「ゲフッ」

味はともかく腹には溜まったしな。

あ、ゲップが出ちまった。

食えば出るんだからしょうがねーよな。

マリオのヤツ、こんなデッカい城に住んでいた割には随分と質素なメシで生活していたんだな。

ウマいモン食ってもっとハデな生活すりゃイイのに。

「アレか?単なるケチンボなだけか?それともビンボー性ってヤツ?」

マリオがケチンボでもビンボー性でもどっちでもイイけどな。

オレさまにはカンケーねーし。

ホジホジ

…………………

次は何してやろうかな

エントランスホールの床に大の字になって頭上にあるデッカいシャンデリアを眺めながら鼻をほじって今度は何をしようか考えていた。

床に大の字になる前に腹ごなしで、あれから他の部屋にも行ってみたんだよ。

マリオの寝床だった部屋に入ったらデッカいベッドがあって飛び跳ねたり、寝てみたんだけどよ。

部屋中フレグランスの香りがめっちゃくちゃするわ、ベッドがフカフカしすぎて落ち着かなかったからすぐ出てきた!

あとはフロと便所も見てきたぞ!

オレさまはフロ大キライだからそっちはササッと見ただけだぜ!

フロ大キライで入んねーから、あとでフロとシャワーは取っちまうつもりだ!

ってか、何気にフロとシャワーの蛇口とかは立派だったんだよな。

アレは高く売れそうだから残しておくか!

便所もスゲーピッカピカで便器にオレさまのイケてる顔が映ったぜ!

あんなキレイな便器なら毎日快調だな!

色んな部屋がまだあったけど、あとで見ることにするぜ!

城が広すぎて今日中には全部チェック出来ねーよ!

「ダーッ!!」

にしても、あまりにこの城がキレイすぎて全っ然、落ち着かねー!

城の外壁から床でさえめちゃめちゃキレイすぎてオレさま、落ち着かねーわ!

「ワッハッハ!たった今から汚してやるからなー!」

なーに、普通に生活すりゃすぐに汚れるだろうがな!

オレさまはキレイにするのは大キライだけど、汚すのは大スキなんだよ!

こんな広すぎな城もオレさまの手にかかれば一週間でバッチくなるぜ!

「あっ?!」

ふと思ったんだけどよ、もしかしたら、オレさまが出した手紙のワナに気付いてマリオが今日中に帰ってくるかもしれない。

そうなったら折角、手に入れた城をオレさまも取り返されたくないからな。

マリオに絶対、取り返されないようにしねーと!!

ノンキにこんな所で寝ている場合じゃねー!!

「よし、さっさとやっちまおう!!」

床から飛び起きて早速その準備を始めた。

まずはこの城をオレさま好みに変えてやるぜ!



「う〜りゃ〜!!」

ドタバタガシャン!
ベチャ、ブシャッ!

城壁から中から何まで全部汚してやったぞ!

全部の壁を真っ黒に塗って、あちこち散らかしてみたんだ!

「やっぱりこっちの方が落ち着くぜ!」

オレさまはキレイな所よりもバッチィ所の方が落ち着くんだよ。

ゴロゴロ

「お、天気も何かイイカンジじゃね?」

さっきまで晴れていたのに、急に黒い雲が出てきて雷が鳴って雨も降ってきたぞ。

いかにも悪いヤツの城に辿り着いたらこんなシチュエーションみたいなカンジがオレさまにピッタリだ!

「まだペンキ塗りたてだったけどな、大丈夫だろ」

雨で壁のペンキ落ちてもカンペキには落ちなさそうだし、ブキミさマシマシで何かイイだろ?

あとな、エントランスホールで目立っていたデッカいシャンデリアも取っ払ってテキトーに豆電球に付け替えといたぜ!

ゴウカすぎるシャンデリアなんかもったいねー!

明かりなんて1つの部屋に1コの豆電球で十分なんだよ!

ホレ、見てみろよ!

デッカいシャンデリアでマブしすぎたエントランスホールがこんなにブキミになったぜ!!

「城っつーよりオバケ屋敷になっちまったな!」

オレさまはオバケなんて信じていないし、出会ったとしてもこの自慢のパンチとケツアタックでオバケをギャフンと言わせてやるぜ!

何ならそのオバケを子分にしてやっても面白そうだな!

子分にしたオバケ見てマリオがちびっちゃうかもな!

「お、そうだ!ワナも仕掛けてみるか!」

オレさま好みにイメチェンも済んだし、次はマリオがこの城に中々辿り着かないようにワナを仕掛けることにした。

「あ、そういや

ジャラ

さっき、デッカくてフッカフカのベッドがあった部屋の立派な棚の引き出しに高そうな金貨が入ってたから持ってきたんだよ。

それは全部で6つあってそれぞれ表裏に違うマークが刻まれていた。

寝床にしていた部屋にあったモノだから、絶対にマリオの大事なモノだな!

いや、この城を手にした時点でこの金貨も、もうオレさまのモノになったんだよ!

だから、オレさまがこの金貨をどうしようと誰にもカンケーないね!

ポケットにしまっていた6つの金貨を手の平に乗せて見た。

トクベツに作らせたモノなのは一目見れば分かる。

オレさまはカネ目のモノが大スキだから、その価値も見るだけで大体は分かるんだぜ!

スゴいだろ〜!

マジで誰かホメてくれよ!

「マリオのクセに、こんなイイモン持ってるのはもったいねーぜ!」

折角、作らせても大事にしまっていたんじゃ、この金貨を持っている意味がねーよな!

ピン!

「そうだっ!!」

この金貨に相応しい使い方をオレさまがしてやるぜ!



ギュッ!
ダダダダダダ!

イイコトを思いついたから金貨を握りしめてポケットに突っ込むと階段を駆け上がり、城の屋上に行く。

バン!

ドアを開け屋上に入るとオレさまはポケットに突っ込んだ金貨を出して空を見上げながら叫んだ!

「6つの金貨よ!オレさまの願いを叶えろ!」

ゴロゴロッ!
ピカッ!

雷は城の中から見た時よりもヒドくなった。

音は鳴りっぱなしだし、雷の光も消えることなくずっと見えたままだ。

更に雨も風も強くなってきてオレさまはズブ濡れになっちまったぜ。

カゼでも引いちゃマジでシャレになんねーから今日中にニンニク持ってくるわ!

ピシャア!!

「ゔお!!??」

稲妻がオレさまに向かって落ちてきたからちょっとだけビビっちまったが、オレさまは雷に当たったって平気だぜ!

シュウゥゥ
プスプス

「ケホッ、コホッ

まー、さすがに体が真っ黒コゲにはなったけどな!

オレさまの体がコゲ臭いし、口から煙が出てきたぞ。

パァァァ

「おっ!?」

雷に撃たれたからなのか、持っていた6つの金貨が輝き出した。

「何だっ?!」

ヒュン!ヒュン!
ヒューン!

輝き始めた6つの金貨はオレさまの手の平から離れて宙に浮くと、あちこちに散らばってしまった!

金貨の光はあっという間に消えてなくなっちまったぜ!

ゴゴゴゴゴ

「今度は何だっ?!」

金貨が消えてなくなったすぐあとに今度は地響きが聞こえて、この城が揺れだした。

さすがのオレさまでも建物が揺れていちゃ動けねーから止むまでその場で大人しくすることにした。

ドガーン!

地響きのあと、下の階からめっちゃくちゃデッカい音が聞こえてきた!

「何だ?!何だ?!」

地響きが治まってやっと動けるようになると、オレさまはまた下の階に走って戻った。

「何じゃこりゃ!?」

この城に入ってきた時に勢いよく開けたからドアが壊れちまったけど、あとで違うドアに変える予定でいたのが、突然、何か別のドアが現れていた。

「何とまー、悪シュミなドアだな!」

オレさまがイメージしていたものとはまるで違う、マジで悪者のシュミ丸出しなイカついドアが現れたんだ!

「フーン

鼻の穴をほじりながら突然、現れた悪シュミなドアを見回す。

城に入ってくる前は木で造られたモノだったが、現れたのは石で造られたドアだった。

そこには丸く穴が空いていて、それが出入口を囲むかのように見えた。

「あ?この穴って

手元にはもうないが(突然、オレさまの手から離れて消えちまったから)さっきまで持っていたあの金貨の大きさとピッタリだと思う。

「ほーん!そういうことかー!おもしれーじゃねーのー!!」

突然、6つの金貨が消えちまった時はどうしようかと思ったけど、この悪シュミなドアを見て考えが変わった!

石で造られたこのドアは、マリオをカンタンにこの城に入れない最大のワナになるってことだ!

オレさまの手から離れて消えちまったあの6つの金貨がこの城のドアを開けるカギになったんだ!

6つの金貨がドコに飛んで行っちまったかまでは分かんねーけど、多分、この国のドコかにはあるハズだからマリオは見つけ出すしかねーってワケだ!

例えすぐにこの城に来ても、あの6つの金貨がなければマリオは永遠にこのドアを開けることが出来ねーから引き返すしかねーってことだ!

つまりこの城はこれで完全にオレさまのモノになったんだ!!

「参ったかマリオめー!ワッハッハッ!」

思わぬ副産物が出来たぜ!

全く予想していなかったことだったが折角だし、ありがたく使わせてもらうぞ!

「マリオめ!いつでも来やがれってんだー!」

城の中からオレさまは外に向かって叫んだ。

城の外はまだ雨が降り続いていた。

多分、しばらくは止みそうにないだろうな。

「ゲッ!ニンニクのこと忘れてたぜ!」

大好物のニンニクのことをすっかり忘れてたぜ!

取りに行かなきゃとは思っていたが、今はイイや。

さっきは大急ぎで城のイメチェンしてみたものの、改めて見てみると、突貫でやっちまったからもう少し工夫してもイイんじゃねーのかなと思うようになった。

折角、手に入れたんだし、この城をもっとオレさま好みに染めてやりたい!!

「よっしゃー!これからこのワリオさまの城をもっともっと、オレさま好みにしてやるぞー!」

そうと決まれば、やることは山積みだ!

パンッ!

「ウオオォォー!!」

オレさまは気合を入れるために自分のほっぺたを叩くとイッキに階段を昇っていった。



ゴゴゴゴゴ
バタン!!

オレさまがエントランスホールを去ったあと、また地響きがして石で造られたドアが閉まった音が聞こえた。