ジキルとハイドでのハイドは当時のロンドンが織りなすところの"純然たる悪"だったけど、ハイド自身は厄災のようなものではなく、強く生を求め愛した単純にして純粋なものだったように思う。
片鱗での殺人鬼も、ほいちが受けた虐待により剥離した精神が生み出した"己を守る理想の存在"だとして、その辺の表裏を上手くやれたらいいな。ほいちの身勝手さという醜悪な部分を殺人鬼であるほにが全て引き受けたい。
ピレニーズという白くて大きな犬を飼って、その毛に埋れて眠りたかったんだねえ。俺がなってやるよ。お前が望んだ白くて大きな犬のように、お前が泣くなら頬を舐めて慰めてやる。
やっぱチャラさというか、純粋で単純で無邪気で愛の強い、トンボの羽を毟ったりカエルに爆竹を突っ込んだりするような、そういう善意と悪意と好奇心と自分のものに対する執着で動く男として行動する事になりそうだな。
第一前提としてほいちの事を凡ゆるものから守りたいと思っているので鳴上慈雨の事を"愛している"事は確かなんだよね。『この子を守りたいから殺す』だけじゃ、なんとなくこの殺人鬼のイメージには沿わないかも。善悪を理解しているのか自身の事をどう思っているのかによって変わるからな。殺して解決させる事が"愛"だと考えているのかどうか、その辺も難しい。
献身的なのも合わないし、1番は鳴上慈雨の感情も今後の人生も全て捨て置いて、突発的で衝動的で子供じみた"ぬいぐるみを思いきり抱き締める"ような感じがいいかも。