雨月 ひより
2024-03-02 23:08:12
1521文字
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共に挑む最終決戦

Twitter(X)のハッシュタグ『#ふぁぼした人の絵を勝手に小説にする 』でフォロワー様が送って下さった絵を元に書いたマスターハンドとクレイジーハンドのお話。
擬人化描写を含みます。

『キーラとダーズが良からぬことを企んでいるらしい』とクレイジーハンドから聞き、二人である場所へと赴く。

そこはキーラが支配していた光の世界でも、ダーズが支配していた闇の世界、どちらでもない空間だ。

この空間に敢えて名前を付けるとするなら『最終決戦』と言う所か。

闇の世界にはない光と明るさ、光の世界にはない暗さがあった。

所々輝いているこの空間は眩しく目を覆いたくなる程だ。

空間の真上には大きな裂け目が出来ている。

この空間は私が開けたもので、この裂け目から我等は入って来たのだ。

ファイター達同様、我等もまたあの二人に囚われてしまっていたが、ファイター達によって助けられた。

ファイター達に借りを返す目的もあるが暴れ出したあの二人を我等で止めなければと詫びを込め、この空間に穴を開けたのだ。

だが、残念ながらファイター達にはあの二人を倒せなかったようだ。

あの二人によって再びファイター達は囚われの身となってしまった。

ファイター達のフィギュアがあちらこちら宙へと漂っている。

囚えたファイター達のフィギュアに囲まれるようにその場に浮かんでいるのは我等から見て左にダーズ、右にキーラだ。

奴等は私が創り出した世界の征服を企む者達だ。

突如現れ私と、私と対なる者でもあるクレイジーハンドを囚えて操りファイター達の行く手を阻んで来たのだ。

そして、こうしてまた我等の邪魔をする。

我等は奴等の真下まで降りて来た。

「また俺達がファイター達を助けてやる番だぜ!」

私の隣りにいるクレイジーハンドの目は獲物を狩ろうと奴等を見上げる。

しかし口元は歯を見せて笑っていた。

余裕のある表情だ。

奴もまた一度はダーズに囚われた身でもある故、恐れを抱いているかと心配していたが、それは余計なものだった。

クレイジーハンドからはそれが全く感じなかったのだ。

流石は破壊神だ。

肝が据わっていると言うのかしかし、とても心強いし安心する。

今、我等はヒト型の姿になっている。

本来の姿でも悪くはないが、たまにはファイター達のように振る舞うのも良いだろう。

ファイター達の中にも人間がいるのだから、我等のような者達もヒト型になっても問題はない筈だ。

クレイジーハンドは黄色の長い髪に赤いリボンを巻き結んでいる。

黒いシャツを着、リボンと同色の赤く長袖のジャケットは肩に掛けている。

少々、胸が大きいのではと思ったが、それは言わないでおこう。

奴のなりたい姿なのだろうからあれこれ詮索して揉め事に発展する可能性もある。

今此処で奴と揉めて解決する訳でもなく、連携が取れなくなるのだ。

無駄な争い事は避けておく必要がある。

クレイジーハンドはそのシャツと同色の刀を利き手である左も手に持ち、右手でナイフを握り締めていた。

「気を引き締めてかかれ」

私はと言うと奴とは少々異なる姿になった。

髪の色はクレイジーハンドと同じだが長さが違う。

私の方が短髪だ。

シャツは奴と同色の黒だが、羽織っているジャケットは短く青いものだ。

そして、武器の色こそは奴と同じく黒だが私の武器は二丁の拳銃だ。

左右に構え真上で浮かんでいるキーラとダーズを見上げた。

「分かってるって」

私の方は一切見ず、ただ真上に浮かんでいるキーラとダーズを見上げたまま答える。

「じゃあ、そろそろ始めようぜ。マスターハンド」

「あぁ、お前の合図でいこう」

「おうよ!」

クレイジーハンドはそれぞれ刀とナイフを、私は二丁の拳銃を真上に浮かんでいるキーラとダーズに向けた。

さぁ、最終決戦の始まりだ。