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雨月 ひより
2024-03-02 21:52:12
898文字
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その眼差しの先には
Twitter(X)のハッシュタグ『#リプきたcpで書く予定のない小説の一節を書く』で来たリクエストで書いたクロルフ。
「いよいよだね
…
」
「あぁ
…
」
僕達の目の前には、僕達を捕え縛り、僕達とは比べ物にならない別の『モノ』を創り上げた張本人達がいた。
右側には最初に僕達の『ベツモノ』を創り上げたキーラがいて、左側にはキーラから奪った『ベツモノ』を操っていたダーズがいた。
やっと此処まで辿り着いた。
僕達だけでは到底辿り着けなかった。
それが出来たのは他の世界から来た皆のおかげだ。
此処まで来るのに本当に長かった。
でもそれも、きっと、もうすぐ終わる。
この戦いが終わればまた皆で、少しの間は休息出来るかもしれない。
僕達は他の皆とは別行動を取っていた。
でも皆、必ず此処にやって来る。
別行動を取ることになった時に『あの場所で会おう、皆で一緒に戦おう!』と約束してそれぞれ離れたんだ。
皆はまだ来ていなかった。
僕達が最初に此処に着いたみたいだ。
キーラとダーズがいるこの場所に僕と、クロムだけが。
「皆が来るまで、出来るだけ時間稼ぎしておきたいね
…
」
「そうだな。出来ることなら俺達だけでこいつ等を倒したい所だが
…
」
「うん
…
」
彼の言う通り僕達だけでは倒せそうにない。
僕達を捕え縛り、操っていた者達だ。
桁外れの強さだろう。
僕達二人だけで倒すのは無理かもしれないけど、皆が来るまでならきっと何とか出来る。
いや、しなきゃいけないんだ。
今までの戦いとは違う。
此処に来るまでに策は練ってきたつもりだけど、それは役には立たないだろう。
「ルフレ」
隣にいる彼が僕の名前を呼んだ。
「何だい?」
僕の方は見ずただ真っ直ぐとキーラとダーズを見たままだ。
その目は鋭く力強い。
青い目はキーラとダーズを捉えたままだ。
クロムの鋭く力強い眼差しを見て感じていた不安は無くなった。
今までだってそうだったじゃないか。
このままでは何も変わらない。
そう、諦めてはだめだ。
絶対にやらなきゃいけないんだ。
気後れしている場合じゃない。
「行くぞ!」
「うん!」
彼はファルシオンを手に、僕は魔導書を握りキーラとダーズへ向かった。
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