雨月 ひより
2024-03-02 21:38:52
1035文字
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探し人と共に

Twitter(X)のハッシュタグ『#いいねが早かった人に短文を投げる』でリクエスト頂いたリヒシモ。
(灯火のネタバレ要素を含みますのでご注意下さい)

「何故、此の世界にドラキュラ城が?!」

光の世界から闇の世界に入り、更なる空間に入り込んで先で見たのは、かつて私が乗り込んだ忌まわしき城だった。

確かにあの時、城の主であったドラキュラ伯爵を倒し、一晩で沈み行く城を見届けた筈だ。

なのに何故

「まさか

城の入り口から、中に入ると仕掛け等が益々似ている

違うのはダーズに囚われた他のファイター達を救う事位だ。

此の城に囚われたと思われる全てのファイター達を救ったが彼だけは居なかった。

彼だけは此の城では無い所に囚われているのだろうか?

「リヒター、君は何処に居るのだ?」

此の世界では城の主を倒しても城は崩れさること無い様だ。

主を失った城の最上階に来た。

当たり前だが誰も居ない。

ダーズが甦らせた伯爵は私が倒したからだ。

「リヒター

彼の名を口にした時だ。



「シモン

後ろから声がして引き寄せられた。

「何だ!?」

声がしたと思ったら誰かに後ろから抱き締められる。

「良かった、会えた

聞こえてきたのは私が探していた者の声だ。

「リヒター!」

伯爵を倒した後も城中を探し回ったが彼は居なかったのに

「心配かけて、すみません

『探していたのに君は今まで何処に行っていたのだ?』と聞きたかったが抱き締められる力が強くなり、言えなくなってしまった。

「君が無事なら良かった其よりも、顔を見せて欲しい

再会出来たものの、きちんと顔を見て話がしたい。

抱き締めている腕を解かれて後ろに振り返ると探していたリヒターが立っていた。

「すみません、俺も貴方を探してあちこち歩いていたんで汚れたけど

「其は構わない。怪我は無い様だな、良かった

私を探し回るうちに汚れてしまったらしい彼の手を握る。

「後ろから突然抱き締めるのは出来れば、あまり

驚く事はあまり好きでは無いし何より体にも良くない。

「先に言っておくが嫌、と言う訳では無いからな

「分かりました」

今にも笑いそうな顔を向ける。

笑いたかったら笑っても構わ無いのだが。

其の顔は悪戯に成功した時の少年の様な笑顔だった。

可愛らしい事をするいや、兎に角無事で安心した。

他の者達と合流しよう、行こうか」

「はい!」

彼が手を差し出してきたので其に自分の手を乗せる。



他の者達と合流する為、最上階の部屋を出た。