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雨月 ひより
2024-03-02 21:33:47
908文字
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共に束の間の休息を取ろう
Twitter(X)のハッシュタグ『#いいねが早かった人に適当な短文を投げる』で書いたリヒシモ。
リクエスト、CPお任せだったので此方で決めました。
「では、また昼間に
…
」
「はい、では
…
」
今夜の依頼が終わり、休息の為、互いの部屋の前で少しの間、別れの挨拶を交わす。
自分の部屋に入ろうとドアノブに手をかけるシモンを見届けてから俺も部屋に入ろううと思ったが、ふと何だか寂しく感じてしまい、部屋に入ろうとしたシモンの肩を抱くように後ろから抱き締める。
「リヒター
…
?」
「貴方の傍にいたい
…
」
「そんな聞き分けの無い事を
…
」
分かっている。
少しでも休まないと、今日は乱闘の予定も入っているんだ。
今回はチーム戦、シモンと組むことになっているから迷惑をかける訳にはいかない。
だが、どうしても離れたくない。
「こんな聞き分けの悪い俺のこと、嫌いか
…
?」
少し意地悪なことを耳元で囁く。
薄暗かったが目の前にいるシモンの耳が赤く染まるのが見えた。
「そんな事は無い、寧ろ
…
」
そのあと少しの沈黙。
すると、シモンの前に回していた腕を解かれて俺の方を向いた。
「どの様に振る舞おうとも君の事を嫌いになる筈がないだろう?私は君が好きだ
…
」
耳と同様に、頬を赤く染めたシモンからの告白だった。
「暫しの間でも、私も君と離れていたくないが
…
」
「それなら
…
!」
俺の少し大きめの声に、しっ
…
と右手の人差し指を口元に当てる。
今はまだ夜明け前だから皆眠っている筈だ。
大きな声を出せば迷惑がかかるし、苦情も来るだろう。
「すみません
…
」
「昼間には乱闘が控えている。ほんの少しだけでも良いから休息は必要だ。其は君も分かっているだろう?」
シモンの言うことは当然だ。
年柄にもなく『離れたくない』と言うのは、俺の我が儘だ。
「はい
…
」
「ならばどうだ、私の部屋で共に休まないか?」
「え、あっ
…
!」
部屋で共に休まないかと誘われる。
そんなつもりで我が儘を言った訳ではなかった。
「嫌か?」
「そんな訳
…
!」
シモンからの誘いに乗らないなんて、そんなことは出来ない。
「ならば、どうぞ
…
」
先に入れとシモンがドアを開けると部屋に招かれる。
夜が明ける束の間の時、二人で共に部屋で休んだのだった。
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