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雨月 ひより
2024-03-02 21:24:27
1171文字
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もう一つの大切な仲間
Twitter(X)のハッシュタグ『#いいねが早かった人に適当な短文を投げる』でリクエスト頂いたフォファル。
お互いアーウィンの整備中、ファルコに『宇宙と空、お前はどっちが好きか?』と聞いてみた。
「どっちでも。アーウィンで行けるなら何処だって構わねぇけどな、お前は?」
「俺もお前と同じだけど、ちょっと違うかも」
俺とお前の答えは大体は同じだ。
でも少しだけ違う。
「同じだけど違う?何だそりゃ」
「一人で行くか、誰と行くかで想いが違うってことだ。ファルコはどちらかと言うと一人で行く方が好きだろ?」
誰にも邪魔されず一人で楽しみたい派と言う感じだ。
「そうだな。一人で行った時にトラブったら後悔はすんだけど、結局、また一人で行くしな」
「それも楽しいとは思うけど俺は
…
」
アーウィンを布で磨いていた手を止める。
「依頼でも此処での乱闘でも俺はお前と一緒に宇宙や空を駆けるのが楽しい」
今まで苦しいことも、辛くて悲しいこともあった。
でもそれは仲間達と、目の前にいる
…
。
「近くにファルコがいてくれたから、乗り越えられたこともあったんだよ
…
」
ポン
肩を叩かれた。
「お前さ、もう一人忘れてんぞ」
「え?」
スタフォの仲間(恋人でもあるファルコも含めて)とスマブラの仲間達
…
他に誰がいただろう?
「こいつ等だよ」
俺と自分のアーウィンに触れる。
「こいつ等がいなけりゃあっちにも帰れねぇし、こっちにも来れねぇだろ」
俺達が磨いていたのは二機のアーウィン。
仲間達分もあり全部で五機ある。
アーウィンは名称で、俺以外はそれぞれ名前を付けていた。
ファルコのアーウィンの名前は『スカイクロー』だ。
「俺もお前もこのアーウィンがなきゃ何も出来ねぇ。そうだろ?」
そうだ。
アーウィンは依頼でも此処に来るにも必要な物。
ファルコと同じ位大切な仲間だ。
「忘れてたよ」
「機械だから感情はねぇけど、ちゃんとメンテナンスして気遣ってやることは出来る。そしたら、こいつ等だって応えてくれるだろ」
『なのに、お前の主人は気付かねぇってひでぇな』
なんて言いながら、俺のアーウィンをそっと撫でる。
まるで大切な人を扱うかのように優しく。
それを見てちょっと嫉妬した。
「さっきからアーウィンばっかり、俺も構ってよ」
「機械相手に何、ヤキモチ妬いてんだよ、しょうがねぇ奴だな」
『来いよ』とは言わなかったが代わりに手招きをしてくる。
それに答えるかのようにファルコの傍に行く。
「全く、困ったリーダーだぜ
…
」
傍に来た俺の首に腕を絡めて耳元に囁く。
「俺にとってはお前の方が困った奴だよ、ファルコ」
首に腕を絡めて来たファルコの背中に腕を回し抱き締めてやった。
二人の傍にあるのは俺達の大切な二機のアーウィン。
念入りに磨いた輝く二機の表面には抱き合う俺達が映っていた。
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