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雨月 ひより
2024-03-02 21:21:15
980文字
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お前と星空を眺めよう
Twitter(X)のハッシュタグ『#いいねが早かった人に適当な短文を投げる』でリクエスト頂いたレオファルです!
地上に降りたのはいつぶりだろうか。
月も綺麗な夜、ウルフェンを飛ばしあいつが今来ている世界に降り立った。
広い草原にウルフェンを着地させ機体を降りるとあいつは既に待っていた。
「おせーよ」
あいつの愛機は見えない。
「お前のアーウィンはどうした?」
「此処まで来るのにそんなにかかんねぇから歩いて来た」
「そうか」
降りてすぐあいつ、ファルコを抱き締める。
「会いに来てやったぞ」
「おう」
風に吹かれると青い羽毛がふわふわと揺れる。
その感触がなんと心地良いことか。
羽毛の柔らかさとファルコの匂いが混ざり嗅ぐと自分の体が震えた。
「お前、寒ぃのか?」
「少しな
…
」
少々の興奮も混じるが悟られないよう『寒い』と誤魔化す。
だが、本当は少しどころではなく、夜のこの草原の吹く風は冷たく私には寒すぎる。
しかしファルコの羽毛を抱き締めているからなのか少しずつ体が温まっていくのが分かった。
「俺も寒ぃのは嫌いだけど、お前の方がもっと寒がりなんだな」
「温室育ちなものでな」
「へいへい」
顔を下へ向けると此方を見上げるファルコの目と合う。
「この草原で見上げる星はめちゃくちゃ綺麗なんだぜ?」
「私にはお前の方が星よりも綺麗に見える」
「よくそんな、クセェセリフ言えんな
…
」
事実を言ったまでなのに顔を赤くさせそっぽを向いてしまった。
「分かった、では今からお前が薦める星空を眺めようじゃないか」
「そうこなきゃな」
ファルコの体が私から離れてしまうのは名残惜しいが折角、薦めてくれた星空を眺めなければ
…
。
ファルコは私の手を取ると丘へ向かい歩き出す。
あの上から寝転がり眺める星空は最高だと言う。
本当だった。
草原に寝転がり空を見上げると星一つ一つが光輝いていた。
星なんて宇宙から毎日のように見ているから気にも止めなかったが、地上から見る星はまた違う。
「本当に最高だ、ファルコ
…
」
隣に横になったファルコは眠ってしまった。
「お前が起きるまで星を見上げながら待とう」
久々に会えたのだから話したいことはあったが起こすのも可哀想だ。
ファルコの寝顔を見つつ、輝く星を見ながら待つとしよう。
愛しき者の寝顔と輝く星を交互に見ながら、愛しき者が起きるまで待っていた。
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