【能楽鑑賞】#112 国立能楽堂 定例公演

狂言「内沙汰」 能「小督」

国立能楽堂 定例公演
2024年2月29日(木)17時半開演

《国立能楽堂開場40周年記念》
《月間特集 絵画と能・狂言 特集・英一蝶 没後300年

狂言「内沙汰」(和泉流)
右近:石田幸雄
 妻:野村萬斎
後見:月崎晴夫

能「小督」(金剛流)
源仲国:廣田幸稔
 小督:廣田泰能
 侍女:宇髙徳成
 臣下:髙井松男
  女:深田博治

  笛:成田寛人
 小鼓:古賀裕己
 大鼓:守家由訓
 地頭:種田道一

*・*・*

国立能楽堂の定例公演は、聞いたことないなーって演目を演ってくれる事が多いので、私的に注目度が高い。チケ代も安いし。難点は夜公演の開始時間が中途半端な時間帯だということだ(苦笑)

ということで、この日は休みが取れたので国立能楽堂へ。どちらも初見の演目でした。特に金剛流はなかなか観る機会が無いので、良き経験になりました。


狂言「内沙汰」

この辺りの者ではなくて、名前付きの主人公もの。

左近(さこ)の牛が、右近(おこ/シテ)の田の稲を食べたので、右近は地頭殿に訴えて、その牛を自分の物にしようとする。しかし右近は口下手で気の弱い性格のため、妻(アド)を地頭殿に見立てて訴訟の練習をすることになるのだがというお話。


まず、シテに呼ばれて出てきた妻役の萬斎さんが、白いお着物だったので、ビナン鬘との一体感もあって、とにかく美しいこと!美しいこと!!✨✨✨✨✨

自前のなで肩を活かしたラインの美しさもあって、惚れ惚れとしてしまいました😳😳😳💕

一方、右近という役は一人芝居の場面も多く、幸雄さんの巧みな話術がお見事で、納得の配役でした。ベテランの二人による狂言、とても惹き込まれて満足度が高かったです。


オチは夫婦喧嘩に発展し、右近が、過去に妻と左近が密会してるところを目撃した事があると暴露😳❗❓

浮気を疑われた妻はご立腹😡💢<ハラダチヤハラダチヤ

右近が妻に対して指差しするので、

「誰に向かって指さしてるの?😠」
「もう一度、指さしたら、その指へし折るわよ😠(意訳)」

流石の圧力にビビりながらも右近は「折れるもんなら折ってみろ!」と👉実行。すると怒り心頭😡💢の妻は、指を圧し折るどころか、右近を投げ飛ばして去っていくのでした😂(妻、強い!🤣)


ちなみに解説によると「情けない男が、抜け目のない男に妻を寝取られる話」(⁉)ってことらしいですが(これを聞いて何となく思い浮かんだのが、出木杉くんにしずかちゃんを取られてしまったのび太くんです苦笑)、この流れだと観た感じ、妻が黒か白か分からない感じになってました。どっちとも取れそうなグレーな感じ?🤔

一方、大蔵流では「右近左近(おこさこ)」の題名で、妻は完全に黒として演じられてるようです。なので和泉流はギリギリ品の良さを守った感じになってるのかな?🤔

てかさー、萬斎さんがホントに美し過ぎてさー、そもそもこんな気弱な男が、どうやってこんな美人妻と結婚出来たんだろ?って思っちゃったので、まずはそこが問題だ!🤣


能「小督」

高倉院の寵愛を受けていたが、平清盛の権勢を恐れて身を隠した小督局(ツレ)。小督の行方を気にかけていた高倉院は、臣下の源仲国(シテ)に小督を捜し出し、手紙を届けるよう命じる。


生きている男性が主人公なので直面モノです。二人の愛の仲介人となった源仲国は60歳くらいの老人らしいのですが、シテを演じた廣田幸稔師の白髪で優しそうなイケオジ風の顔立ちが役のイメージにとてもマッチしていたように思います。

この演目は場面転換が多く、またシテの動作も分かり易いものが多く、想像力を働かせやすいお話だったように思います。

仲国と小督の密会からラブシーンをイメージする人も居るようですが(てか解説に書いてあった😅)、小督が高倉院からの手紙を受け取って涙してるのだから、今回観てる限りでは、それは無いなと思いました。あくまでも、仲国は高倉院の代理なんです。

ちなみにアイの深田さんも、今回は女役。
黄色のお着物でした🤗