はなおぼろ
2024-02-28 19:45:39
1778文字
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縁巌覆面作家企画4:Kグループ感想

作品の雰囲気に引っ張られてテンションが上下左右しております。予めご了承ください。

K-1:Thead

 古典文学を彷彿させる趣のある文章に、作家様絶対頭良いんだろうな、と思いながら拝読させて頂きました。私はこういう作品が書けないのでとても憧れます。
 非業の死を遂げた者の魄は人間に祟る悪鬼となるそうですが、縁壱の魄はその腕に兄を絡めとるための神鬼になったと……。兄を元(ひと)に戻しと言っていた口で、寸分違わず同じになるまでと宣っているところが、思考も人ならざるものに寄っているのだろうと。そして眼前に広がるあの三畳間。二人の思い出の場であり、天に昇り損ねた二人の魂が行きつく場所なのかと思わずにはいられません。とても味わい深い作品でした。



K-2:継国縁壱、吐く!!

 読んでいてかつて学生だった頃を懐かしんでしまいました。講義の取り方どう考えれば良いか分からなかったよなぁとか、新入生にとって先輩の助言の有無は大きいとか、飲み会の度に吐くまで飲む人マジ何なんだろう……とか。
 巌勝と縁壱、それぞれの視点で紡がれる、縁壱が吐いてからのやり取りがとても好きです。めっちゃ好きやん、縁壱。そして今めっちゃ惹かれているやん、巌勝。
 どんな酒よりも強い、一生醒めない恋に改めて落ちていく表現がとても素晴らしいです。大学生らしい、大人になりきっていない若さを兼ね備えた、とても素敵なリバースでした。



K-3:果蜜の蜜月

 但し書きを読んで、姉上だ~キャッキャッと思いながら読ませて頂きました。二人がワルツを踊る様子はまるで一枚の絵のように美しく、直接見ることのできた四男くんが少し羨ましかったです。
 姉を追いかけ姉と同じになりたくて鬼となった弟、数百年間眠り続ける弟を守り続けた姉。長い時を経たからこそ強く結ばれた愛がそこにはあるのだなと噛み締めておりました。
 鬼の存在がテレビで報道されていたり、鬼狩りの存在も一般認知されている世界観のようですが、美しい鬼の夫婦は現在鬼殺隊においてどういう認識・立ち位置なのかがとても気になります。



K-4:宇宙人あらわる

 一般的な人とはズレた縁壱を宇宙人だと形容する作品は見かけますが、そうくるか~~といった感じです。マジで宇宙人じゃん。
 宇宙人と相対しているのもかかわらず、どこか我関せず俯瞰的に話をしている青年(伴侶・恋人・親友さらに職なし)がとてもツボでした。
 あなたがいいと食らいついてくる宇宙人、本人は分かっていなさそうですが、読んでいるこちらは彼に一目惚れしたんだろうなぁとニコニコしてしまいました。
 縁壱・巌勝とも兄・弟とも書かれていないのに、しっかり縁巌していて凄いですね。とても楽しく読ませて頂きました。



K-5:絢爛たる地獄

 弟の導となるような兄として振舞っていたにもかかわらず、それを放棄して手を出してしまうほどの執着に塗れてしまった兄壱。美味しい設定です。弐の章は弟上からみた兄壱の話と思いきや、さらに遡り転生前とは。縁壱から執着を返されると黒死牟が思ってはいなかったでしょうが、巌勝を離す気のない縁壱が居る新たな生は、間違いなく彼の望んだ地獄であるのでしょう。
 しかし五年も付き合っていた彼女、恐らくこれとった瑕瑾もなく急に別れを告げられたのかと思うと、男性不信にならないか凄く心配でもあります。良い人と出会えると良いね……
 あと高三の春の一夜についてもっと詳しく知りたいです、是非。



K-6:望まれる邂逅

 とてもタイムリーなネタですね。巌勝激推しオタク(縁壱激似)と縁壱激推しオタク(巌勝激似)の邂逅、美味し過ぎます。今年の映画館でのシーンが巌勝視点しかないので、縁壱はあの時何を思ったのか、何を思い立ち上がる巌勝に声を掛けようと至ったのかが気になります。きっと縁壱も運命だと分かってしまったんだろうなぁ~~この後の二人がどう交流して関係を発展させていくのか、滅茶苦茶知りたいです!
 お菓子のパッケージに黒死牟がいないことを嘆く縁壱に、三月に発売される丸○屋のカレーのパッケージに黒死牟チラっと載りますよと教えてあげたいです。




 素敵な作品ばかりでした。様々な出会いや再会、遭遇の形を堪能させて頂きました。
 作家の皆様、素晴らしい縁巌作品を生み出して下さり、本当にありがとうございました!