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ひむ
2024-02-26 01:13:54
479文字
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【クリテメ】落ち葉、栞、君の声
※正史 ※テメ最終章までのネタバレ注意
一枚の葉がひらひらとテメノスの足元へ揺れ落ちる。常夏のこの地に似合わない、燃えるような赤い紅葉。これは
―――
「見てくださいテメノスさん!この落ち葉とても綺麗じゃありませんか?よかったら栞にいかがです?」
そうだ、フレイムチャーチであの時聖典に挟んでそのままにしていた落ち葉だ。何かの拍子に聖典からすり抜けてきたのだろうか。
「テメノスさん、この町の紅葉って言うんですか?赤い木々がとても見事ですね!」
この葉を見ていると記憶から抜け落ちていた君の声がよみがえってくる。まるで、君という読みかけの本の栞を開いたかのようだ。取るに足らない、どうでもいいやりとり。
きっとフレイムチャーチにも、カナルブラインにも、そしてストームヘイルにも、まだ君の声が残る落ち葉がそこら中にたくさん落ちているのだろう。一枚一枚、拾い集めてあげなければね。
しかし、その前に
―――
「君の物語を勝手に終わらせてしまった者たちの、すべてを終わらせなければ。守ってくれますか?クリック君」
テメノスは手に持った栞に口づけを落とし、迷いの森への道を進んだ。
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