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雨音
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安寧の灯
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【月白の呟きまとめ】
ついったーで呟いた月白に関する語りまとめ。
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月祈
つき
と共に過ごすことを決めた真白
ましろ
は同時に墓地、案内たちから離れることも決意する。
深白
みしろ
(じゅん)が自分が作り出した幻と知った以上、墓地に居続けてもつらいだけ。それに墓地は霊が住む場所であって、天使の自分がいるところではないから。
案内は引き止めることはせず「いつでも帰っておいで。こころは大切な家族の一員なのだから」と微笑んで頭を撫でて、真白の姿が見えなくなるまで見送ってくれた。
あと案内はただ送り出すだけでなく、真白に「音羽村の神に仕える天使」という肩書きを与えていて、何も知らない者から下手にちょっかいをかけられないようにさせている。種族の力関係で最も強いのが「神」だから、その神に役割を与えられているというだけで手を出す理由が無いという、世界のルール。
「音羽村の神に仕える天使」と言っているけど、案内は己に従えさせるつもりは1ミリも無い。周囲を牽制するための手段として用いてるだけ。だから真白には「お前がやりたいことを優先してくれ」と言い聞かせてから送り出した。
月祈の方は案内による加護は何も受けていない。案内が与えようとしたけど月祈が断ったから。完全に鬼化した月祈はめちゃくちゃ強いから単純に不要なだけ。案内と互角の戦闘ステータスだからね、何かされてもすぐに武力で対処できる
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案内の元を去った真白だけど、音羽村と墓地以外の場所にあまり出たことがない(買い物くらいなら子守や案内、深白と一緒に出たことある)から、生活に不慣れというかストレスをめちゃくちゃ感じてしんどいだろうな。
しかも「姉」として妹を守らなきゃと、しんどくても無理をして最終的に倒れてしまう。月祈も「私がやりますから」と言って止めてるんだけど、真白は「わたしがしっかりしなきゃ」と強迫観念に駆られて聞く耳を持たない。ほんの少し休んだら回復するから、ゆっくり休むという発想も無い。
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月白軸では真白が月祈のことを妹としっかり認識してるけど、そもそも記憶喪失だったはずでは?について。
深白以外のことは記憶が無いということだったけど、実際は現実を受け入れたくなくて記憶喪失だと思い込もうとした、が正解。
深白が死んだことは本当は分かっている。でもそれが嘘、間違いであってほしい。かつての幸せな記憶(誘拐される前までの記憶)のままでいてほしい。そう強く願って自己暗示した結果、擬似的な記憶喪失になった。
その後深白の死を受け入れることで自己暗示が解け、他の記憶も鮮明に思い返せるようになった。月祈は記憶の中の妹よりかなり成長しているものの、何となく妹だと確信して「月祈?」と呼ぶと月祈は涙を浮かべて頷いた。これが月白の始まり。
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誘拐される前の真白は身体が不自由な両親の代わりに弟妹の世話をしていた。幼い少女(当時5歳くらい)とは思えないほど立派に面倒を見ていた。そのときに比べて今は思うように動けなくて、逆に月祈に助けてもらっていることに罪悪感と無力さを覚えてすすり泣いてしまう真白。
真白が泣くのは、姉として何もできない無力さの他に、深白と案内に会いたいという悲しさがある。ホームシックみたいなものかもしれない。
寂しいとか苦しいとか帰りたいとか言えたらいいんだけど、まだ月祈には本音を言えない真白。心配をかけたくないから。かけたくないのに涙は勝手に出てきて止められないことが嫌で自責の念に陥る負の連鎖。
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月白の関係値が深まると、月祈の精神年齢が下がって自己中心的になり感情の起伏が激しくなる。その頃になると真白はあまり泣かなくなっていて、静かに微笑みながら月祈をよしよしとなだめるようになる。
物心がついたときには双子がいなくなって、本来はもっと遊びたいし家族に甘えたい年頃なのに、身体が不自由な両親を支えるために勉強したり働くことを余儀なくされた月祈。本当の願望を押し殺した反動なのか、ようやく落ち着きを取り戻した姉に激しい感情をぶつけながら甘え依存するようになる。
感情を上手くコントロールできないまま接するから、その勢いで物理的に傷つけてしまうときもある。その後我に返って青ざめながら「ごめんなさい姉様」と謝る月祈に、真白は「大丈夫だよ。気にしないで」と笑いながら自分の能力で傷を癒す。
真白は自己回復が可能。だからそのうち「これくらいなら大丈夫」と傷つけることに躊躇いが起こらなくなりそうな月祈。いくら傷つけても真白はただ微笑んで、ときには抱きしめて受け入れてくれるから。確実に何かが壊れていく。
以前は誰かを傷つけたら恨まれたり恐れられていたのに、真白は恨みも恐れもせず、優しく受け入れてくれる。受け入れてもらえる安心感を一度覚えてしまうと、歯止めがきかなくなる。何をしても受け入れてくれる存在が月祈にはずっといなかったから。
月白を鬱CPである最大の理由がこれ。たくさんの大事なものを失って壊れてしまったふたり。幸せになりたくて、もう一度家族として暮らしたくて、今の関係が始まったのに不幸まっしぐら。光が見えない深海に堕ちていってる。
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元人間で簡単に死ねなくなった者同士の月白。ハピエンになるとしたらふたりとも不死であることを最大限に活用して日常を楽しむ、という発想であちこち旅するくらい?だけど月祈はともかく真白はその気力が無さそう。「その考えも素敵だね」と微笑むだけで終わる。
月白は誰かに命を狙われているとかそういう危機感を持つ必要が無いので、心持ち次第で自由に日々を過ごすことができる。ただ真白が動かない。意見を否定はしないけど乗り気にもならない。月祈がその気になったらおぶってでもいろんな場所に連れて行ってあげて。
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月白が住むエリアは案内も知っている場所で、そのエリアの管理者とも知り合い。どこを見ても青色で染まっている幻想的なところ。
あの世の中ではかなり端の方に位置している。病気などで体や心を壊した者たちが集う癒しの静養地。
管理者は案内から直々に「こころたちを頼む」とお願いされているので、しっかり月白たちを見守ってくれるし、状況によっては助言を与えてくれる。
ホームシックがひどくて泣いている真白に「手紙を書いてみたらいい。ここから音羽村まではすごく遠いから届けるのに数日を要するが。そしてあなたが望むなら返事をもらって帰ってくるよ」と便箋とペンを手渡してくれる。
それで一瞬希望が芽生えた真白だけどすぐに暗い表情で俯いてしまう。どうしたのかと管理者が問うと、字の書き方が分からないらしい。「それならば字の書き方を習えばいい。字が上手い先生を紹介しよう」「それが難しければ代筆屋もいるから、代わりに手紙を書いてもらうといい」と至れり尽くせり。
字は月祈も書けるけど月祈に教えてもらうとなると罪悪感が襲ってきて頭に入らなさそうだから、外部の先生を紹介してもらえるのは真白にとって安心。とはいえそれだと月祈がショックを受けてしまうから、同じ先生に別のこと(料理や掃除などの家事)を教えてもらうことに決まった。
先生は器用で面倒見が良いようで、真白には字の書き方、月祈には家事の仕方を同時進行で教えてくれる。
ちなみに教えている場所はカフェ。学校が無いエリアなので教える内容によって授業場所が変わる。
カフェの店員たちも授業を開くことに関して許容してくれていて、勉強の手助けになるようにとお菓子やジュースを定期的に持ってきてくれる。あとこのエリアは通貨や会計の概念が無いので全部無償。
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字がある程度読み書きできるようになって、初めて案内への手紙を書いてみた真白。届けてもらう前に一応先生に確認してもらってOKを貰ってから管理者に託した。
数日後届いた手紙を見た案内は「上手に書けてる」と微笑み、すぐに返事を書いた。
さらに数日後、案内から返ってきた手紙にはたくさんの褒め言葉が並べられていた。心がぽかぽかと暖まる感覚と嬉しいという感情。読み終わる頃には気づけば涙がぽろぽろこぼれ落ちていた真白。嬉しくて泣いたのはいつぶりだろう。
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ホームシックで泣いている真白を見るときの月祈は胸が痛む。同情と嫉妬。特に嫉妬の割合が多い。「姉様には大切な存在が他にもいるのは分かっている。でも私には姉様しかいないの。私だけを見てよ、私のことだけを考えてよ姉様」と喉まで出かかった言葉は結局外に出ることは無かった。
言ったところで姉を困らせてしまう。さらに泣かせてしまう。他の誰かを想って泣くことは許せないけれど、自分の言葉のせいで泣かせてしまうことの方がもっと嫌で許せないから。
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いつの日か真白が月祈のことを考える割合が増えたら、無意識に束縛してしまいそう。「勝手な行動しないで」「明日はいつどこに行くの?」と行動を制限したり把握しようとする。
ふとした瞬間に自分が何を言っているのか気づいた真白が「こんなこと言ってごめんなさい」と謝るけど、月祈は真白の束縛を自分に興味を持ってくれている証拠だと捉えて嬉しく思うだけなので「気にしないでください、姉様」と笑顔で抱きしめるんだろうな。
🌱
買い物から帰ってきたら家のどこにも真白がいなくて外へ探しに行くと、近くの海で腰まで浸かってぼんやり立ち尽くす真白がいた。
必死に駆け寄り後ろから抱きしめて引き戻す月祈。
息切れしながら泣く月祈に心底不思議そうな顔で「欲しいものは買えた?」と普通のトーンで聞く真白。
「姉様
…
どうしてこんなところに
……
」
「どうしてって散歩してただけだよ」
「それなら何故、海に浸かっていたのですか」
「
……
海?(ここで腰から下が濡れていることに気づく真白)」
「
……
どうしてだろう。
……
それよりそろそろおやつの時間だから帰ろう。先生にいただいたケーキがあるから、一緒に食べよう」
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真白は目を離すと消えてしまいそうな儚さがある。それを美しく思うと同時に怖くて仕方ない月祈。どこにも行かないでとそのうち月祈も真白を束縛するようになる。
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真白が先立ったら月祈は後追いか心中を躊躇うことなく実行する。だけどこのふたりは何をしても死ねない不死の存在なので、どちらも普通に生還してしまう。痛みが残ってしまうだけで終わる。
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