世界が終わるまでいっしょにいようと言う気がある

1200字ほど 一次創作BLのss.0016 僕×あの人 恋人になって間もない、誕生日のプラン、プレゼントを考える

 付き合い始めて間もない時期に、誕生日に贈るものって、何がいいんだろうと僕は「プレゼント 初めて 付き合った」と打ちこんで、検索結果を見つつ、考えていた。
 贈るものによって、プレゼントによって特有の意味があるというのを考慮に入れたらいいのか、あの人はあまりそういうの気にしないタイプかと悩む。
 腕時計を贈る意味、ネクタイを贈る意味、香水を贈る意味。
 でも、それなりに重い意味のものじゃ、ちょっとドン引かれてしまうよなとマグカップを手に立ち上がった。

 それから、僕はどうにか、欲しいものをさりげなく聞き出そうとした。今必要なものありますか、なんて。
 趣味とか、あの人の好きな分野の品は、こだわりとかあるだろうから、贈るのはためらわれた。

 ドン引かれるかもしれないけど「貴方が大切で、これからずっといっしょにいたいです。そばにいたいです」ということをわかりやすく知らせるものを贈りたい気持ちと、スマートに全てが上手くいく映画みたいに恋人に驚きのものをプレゼントし喜ばせたい気持ちと、こっちだけがとびきりサプライズのつもりで実際全然喜んでもらえないものは贈りたくない気持ちが拮抗していた。

 あの人の誕生日が近づいても、僕は適したものがわからなかった。決められなかった。
 だから訊くことにした。「誕生日に欲しいものを、用意したいので、何を」と。

 いつも僕は直球で何でも訊いてしまうから、このときも、別段いつもの通りの「また、コイツは……」というクールなフェイスで、大きなリアクションはなかった。

 そのあと、僕の部屋のソファで、寝そべって天井を見上げて、ゆったり考えていた。僕は横で、忠犬みたいに待っていた。

「写真撮りたいな」

 こっちを見て、言った。

「オマエと、その日に記念写真。……フォトなんとか」

 この人は、まるでコーヒーの種類を注文するみたいな声音で、僕がおもわず身体を強ばらせて言葉を失って見つめてしまうようなことをたまに言う。

 ソファから小柄な身体を起こし、足を下ろして、僕をじっと見た。そして、動揺して答えを返せない僕の表情に、ちょっとだけ笑った。

「あと、オマエの、シャツとか。この前買ってたやつ、あれ……

 まだ追撃してくるから、僕は腕を伸ばして、抱きしめたいのに、腕はうまく動かなくて、するっとかわすようにされる。
 そして逃げる振りで、こっちにぐっと近づいて、膝にのってくる。

「あとは、いつもみたく、オマエの考えてる候補全部あげて訊いてこいよ……

 こちらの顔をのぞきこんで、ふふ、と囁いた。
 ようやっと付き合い始めたのは最近で、知り合ってからは長い間柄だから、行動パターンは読まれている。

 僕は考えていたプラン、プレゼント候補をあげていった。そのあいだに、僕の膝の上で眠そうに座り直して、左手の指だけ絡めて掴んできて、僕はもう途中からまともに話せなくて、離せなくなった。