鹿
2023-12-31 20:04:01
2440文字
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クリスマス現パロ土斎2023『クソガキ斎藤とかわいそうな新八とはしゃぐ土方』

クリスマスは(略)なので現パロラブラブ恋人設定の土斎にパチが巻き込まれてかわいそうな話を書いたもの。地の文が無い。

「土方さんと一緒にクリスマスを過ごしたい」
「勝手にしろよ。俺じゃなくて土方に言えよ、付き合ってんだろお前ら」
「付き合ってるし来年から一緒に住む約束したし毎日ラブラブだわ、馬鹿八に言われるまでもなくそのつもりだったわ」
「じゃあ何の問題があるんだよ、そんでなんで俺に言うんだよ」
……土方さん、クリスマス仕事かもしれない……
「はあ……まあそういうこともあるだろ、仕事人間だしなあいつ」
「は? お前が土方さんの何を知ってんだよ調子乗んなボケ八が」
「キレ方の意味がわかんねえよ! 俺がそんなに土方に詳しい必要ねえだろ!」
「当たり前だコラ詳しかったら土方さんを狙ってると見なすぞテメェ」
「理不尽が人間の形した生物かテメーは⁉︎」
「無知な新八にもわかるように話してやる。土方さんはああ見えて、付き合って三ヶ月とかにもちょっとしたプレゼントくれるくらい記念日にはマメだし、花が咲いたり日の長さが変わるたびに一句ひねろうとするくらい季節の移り変わりを大事にしてる人なんだよ。お前みたいにクリスマスとかうっかり忘れる不粋な人間だから仕事してんじゃねえんだよ、本当は楽しみでしょうがねえんだ。今年は恋人おれへのプレゼント選ぶためにスマホの検索履歴いっぱいにしてるくらいで……
「何さりげなく人のスマホチェックしてんだよキメェぞ」
「違うから。浮気を疑ったりとかの器の小さい動機じゃないから。何かしらの特殊性癖とかあってもこの人の望みなら応えたいというかわいい年下の恋人の健気さと好奇心からの行動だから。結局めちゃくちゃ巨乳が好きなこと以外いたってノーマルだったけど」
「世界一いらねえ情報押し付けんな!」
「あんな強面のくせにいつも優しくてさ……俺が何気なく言ったあれ買いたいなとかこれ食べてみたいなとかどれも覚えててくれてて……クリスマス、本当に楽しみにしてるんだろうなって思うと、俺より年上で背も高いワイルド系イケメンなのに可愛く見えてくるっていうかさ……
「お前の見えている世界が俺と違いすぎてもはや怖えよ」
「だけどさ、本当は細やかで優しい人だからこそ、社内のあいつは子どもがまだ小さかったなとか、あいつらは集まって女子会するって言ってたなとかもちゃんと覚えててさ……! この年の瀬になって、そっちの確認不足を棚に上げてクレームつけてくるような、クソ取引先の対応なんかも引き受けかねねえんだよなぁ!?」
「うるせー! だから土方に言え! 仕事なんかブッチして恋人の僕を優先してくださいってよ!!」
「救いようのない馬鹿が!! ただ仕事ほっぽってくださいなんて、働き者で気遣いができてお茶目でかわいい部下兼恋人のはじめちゃんが言っていいわけねえだろ!! 第一なんのためにお前になんか話してると思ってんだこのニブ八が!!」
「どんだけ頭を強く打ったら斎藤テメェがそんな存在に見えるんだよ仕事してねえで病院行け土方! なんで俺に言うんだって最初からずっと聞いてんだろ!!」
「全部説明しないとわからんレベルの馬鹿だったか……わかった、新八バカにもわかりやすく言う」
「新八と書いてバカって読むんじゃねえよ!」
「俺たちのラブラブハッピークリスマスのため、お前が土方さんの代わりに出勤しろ」
「そんな頼み方で聞く奴がいるかボケが――――ーッ!!」
「お前どうせ独り身だし、クリスマスとか忘れてたわって毎年言ってんじゃねえかよ、じゃあ代われよ」
「いつもは平日だから気にしてねえけど、今年日曜だろ! 普通に嫌だ! てか今年は普通に予定あるからな⁉︎久々に佐之助んち集まって有馬記念見て鍋食うかってちょうど連絡きたとこだよ!」
「原田とはクリスマスじゃなくても会えるし競馬は毎週やってるし鍋だっていつでも食えるだろうが!」
「有馬記念は一年に一回だコラ! そんなん言ったら土方なんて毎日顔合わせてるだろうが! クリスマスのたった一日予定が合わねえくらいでグチグチ言ってんな! 来年からは一緒に住むんじゃねえのか!」
「それはっ……そうだけどな…………! 一日潰れたくらいで何が揺らぐわけでもねえよ。俺との将来を考えてくれって言われたし、多分来年の誕生日にはプロポーズされるだろうし……!」
「なんでこの状況で惚気重ねてきやがんだお前、無敵か?」
「それでも……恋人になって、初めてのクリスマスなんだから……! はしゃぎ散らかしてもいいだろクソ~~! そうだよ! 俺はうきうきしてる土方さん見て、自分もテンション上がりまくってたんだよ~~~~!! これまでの人生で一番楽しみなクリスマスだったんだよ悪いか~~~!!」
「よし! 正直に言えて偉えじゃねえか! そのまま回れ右して帰れ! 土方んとこに!」
「俺がどうかしたか」
「あ、ひ、土方さん⁉︎」
「土方⁉︎ってなんだお前、外回り予定なんてあったか?」
「ああ、例のクレームの件でな。直接先方に対応しに行くことにした。今日は帰社できんだろうから伝えておこうと」
「え、二十四日にって話じゃ……
「あそこは古い体質のとこだからな、直接出向いて話つけんのが多分一番効果的だ……何としても、今日中に終わらせる。だから、お前も二十四日は空けておいてくれるか?」
「え、土方さん……それって……
「去年までなら、俺が休日に出れば済むならそれでいいと思ってたんだが……お前と恋人になって初めてのクリスマスだって考えたらな。今日が深夜帰りになろうと、どうしても空けたくなっちまった。別にただの日曜の一日って思うかもしれんが……
「そんなことありません、嬉しいです……! あの、僕も一緒に行きます! 絶対今日でケリつけましょう!」
……! そうか、いつも世話かけるな。じゃあすまんが永倉、そういうことであとはよろしく頼んだ」
「じゃあな新八、原田によろしく!」
「とっとと行け色ボケ野郎ども! そして二度と巻き込むんじゃねえ!!」