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ree_1116
2017-06-01 20:02:46
3349文字
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目撃(ルロー)
ルローワンライ【目撃】なんか、これルローでいいのか微妙なものってか、ちょっと違う感じ…ぶっちゃけロビローっぽいくだりもありますが…許してくださいませ…別名狙撃手は見た。
俺は、目撃してしまった。
ある意味、驚愕の事実というか。
実際のところ、大声をあげなかっただけ、褒めてほしいと思ったくらいだ。まさかの、まさかってか、まさか過ぎて声すら出なかった。それでも、マズイと思って隣りにいるやつの目を隠したことについても褒めてもらいたいくらいだ。
「って、なんだよ
…
う、」
ウソップと続く声も、口元を覆うことに成功した。
俺よくやった、と誰も褒めてくれるはずもねぇから自分で自分を褒めて。
うがうがしてるやつは取り合えずぐぐっと押さえ込んで置き去りに、もう一度、目撃しちまった先を見る。
風の強い日だった。
夜。お月さんがでかい、日。
太陽はもう居ないってのに、すげぇ蒸し暑くて。
飯を食い終わって甲板で涼んでたら、突然大波がやって来てだな。ざばんとルフィ共々ぶっかかった。かなりの海水を浴びた所為か、ふにゃにゃとなった船長抱えて、やって来たのは、脱衣所だ。あ~濡れちまったぁと思ったけど、暑いし、このままで居ても乾くだろうと思ってふらふらしてたけど、おめぇら丁度いいから風呂入って来いとサンジに言われて、それもそうだなぁなんて、なぁんとなくやって来た、先。
先客が、居た。
トラ男と、ロビンだ。
俺の中では、図書室の本仲間というイメージの二人。特に会話するでもなく黙々と本を読みこんでいるさまはちょこちょこ見てたけど、それだけ、だ。
その二人がだな、なんだ
…
ええと、
…
抱き合ってるってか、抱擁ってか、いやどちらかというとロビンがトラ男抱き締めてる感じに見えるんだが、これ?覆い被さって一見、キスする直前みてぇってかだな。いやいや、トラ男とロビンがチューとかねぇだろ、俺。何思って、
「
…
やめろ。ニコ屋」
「ふふ。可愛いわね」
「いい加減に、」
「照れてるの?それとも恥ずかしいのかしら?」
ってーーーーー!!!なんだそれーーー!!!!
今しがた、聞こえて来た声にビシッと突っ込みたい衝動でいっぱいだが、そんなことしたら俺どうなるかわかんねぇってか、身の危険を感じる。うん、駄目だ俺。落ち着け、俺。すぅはぁ。深呼吸だ、深呼吸。よし、落ち着いた。と思ってしまったからか、何故か状況確認のように更に見てしまった、先。
とん、と壁に押し付けられたトラ男がずるずると力なく、その場に座り込むみてぇに沈む。いくら細身だからといってもしっかりした男の体を、ロビンは笑いながら支えてるってなんだ?え?これ、マジでなんだ?あだるとな感じがするんだが。
ここから早く去れ警報が頭の中でぐるぐる回って鳴ってる。これ以上見てたら危険だ病だ、これは。なのに、何故か
…
って、待て。よくよく見なくてもロビンのやつ、能力使ってねぇか?トラ男の両手、壁に拘束するみてぇにしてんの、あれロビンのやつだよな
…
って、いやいや待て。なんだってんだ、これ?この状況はなんだよっおいおいおいおい頼むって。
もしかして、ロビンがトラ男、襲ってんのか?
「え?」
いやいやそれはないないないない、とつい癖で手を横に振れば、当然の如く、片手を使うことになる。そして、当たり前に目を、口を押えてたやつが解放されてしまった。
「ぷはっ!」
聞こえた声に、ああ!と思う。
何してんだ俺、ともう一度手を伸ばしたってのに、
「あれ?」
俺同様、目撃したやつは、でかい目を更にでかくした。
だって、俺知ってんだ。聞いちまったんだ。ルフィに。つい、思わず。なんてことなく。
お前トラ男好っきだなぁなんてふざけて。
なのに、戻って来た答えは至極真剣なもので。
うん、俺トラ男好きなんだ、と何処かくすぐったいみてぇに笑いながら。
全然そんなつもりなかったってか。なんかそう思ったから、適当に聞いちまったってのに。
うん、と頷いたやつは、いつもの顔を捨てた珍しいルフィでしかなくて。
叶えばいいな、なんてことを思ったのはつい先日のことだ。
想いが通じれば、ってか、両想いになれればいいな、なんて。
なのに、こんな現場に出くわして、どうしろってんだよ。いや、つか先ず俺がとっととここからルフィ連れて戻れば良かったってのに。バカか、俺は。いやいや、でもまだ遅くない。多分。だから、まだ海水で力が抜けきってるやつを抱えて逃げ出そうとしたのに、
「あら?ルフィに
…
ウソップ」
「え?」
気付かれたーーーーー!!!!!
「ロビン、トラ男?何してんだ、こんなところで?」
って、聞くな馬鹿野郎っお前っっ!!!
お前絶対、後悔するぞ。雰囲気でわかれってんだっ
あ、でも俺が目塞いでたからよく見てなかったのか?ああ、そっかぁそうだなぁって、
「待て待てルフィここはだな」
「トラ男、どうかしたのか?」
いやだから待てってんだろっ!
って、何心配げに覗き込んでんだってのっ!!
確かにくたんとしてるけどよ!
「麦わら屋、」
そこで初めて俺たちに気付いたのか、トラ男が驚いたような顔になった。
と、同時に顔が真っ赤になった。
ああ、わかるわかる。だってよ、女に襲われてたみてぇなもんだもんなぁ、そりゃ赤面もするよな。なんせ死の外科医なんて呼ばれてる男がだぞ。しかも、俺たちに目撃されてたとあっちゃ、なぁ?同情するぜ、なんて思ってたら。ロビンがとんでもないこと言い出した。
「丁度良かったわ」
「へ?」
なにが?
ちょうどいいんですか?
ろびんさん?
「お、おお???」
え?え?と思っているうちに、ロビンは両手を交差して、何故か俺の横に居るやつを引き寄せ、未だ壁に寄り掛かってるトラ男に被せるみてぇに、とん、と背を押し、
「行きましょう、ウソップ」
と、言って言葉通り、ルフィとトラ男を置き去りに脱衣所から、出て行く。
「え?あ?あの~
…
」
「なに?」
「なにがなんやらなんだけど、俺?」
「
……
私、目撃してしまったの」
「へ?」
「ふふ」
ふふってなんだよ、その笑みは?
「目撃って?」
「わかるでしょう?」
「いえ、わかりません」
「ふふふ」
いや、だからよ、
「あら、ウソップ。ずぶ濡れじゃない」
「って、気付くの遅いっての。ルフィだってそーだっただろ」
「もしかして、あなたたちも大波被ったの?」
「そうだ。だから」
って、あなたたちも?も?もって?
「トラ男くんもびしょ濡れになってたの」
「トラ男も?」
俺たちならいざ知れず、あのトラ男もって?
「気をとられてたみたい」
「は?」
何に?
「で、波を被って海に落ちそうになってたから、助けたのだけど。私の手を掴んだ彼、なんて言ったと思う?」
「わかりません」
「麦わら屋って、」
「へ?」
ルフィ?
「見たこともないような顔で名前呼ぶものだから、つい」
ふふ、とずっと笑ってるロビンは立ち止まり、
「うまくいくといいわね」
あれ?これって、
「もしかしなくてもそーいうことか?」
「そういうことよ」
ああ、なるほどなと思った。
要するに、だから、
「ルフィじゃなくてごめんなさいねって言ったら顔真っ赤にして、濡れたから脱衣所に行くって言うから後を追って、ちょっと問い詰めてたのよ」
「へぇ・・」
で、あの態勢かよ。全く、驚かせやがって。
問い詰めてたってよりも、苛めてたみてぇに見えたけどな。
でも、
「って、ことは」
くるり、と振り返る。
扉の、先。
そこには、未だ海水で力の抜けきった船長二人が居て、きっと、そのまま、
「気になる?」
「まぁ
…
そりゃ」
「私も」
「だよな
…
じゃあよ、」
抜き足差し足で、戻って。
慎重に慎重を重ねて、ついさっき閉めたばかりの扉をそぉぉと開けば、
「
……
おおお、」
「あら」
目撃してしまった。
ルフィと、トラ男。
「
…
へへ」
「ふふふ」
思わず、微笑んでしまうような、それは。
俺たち目撃者二人の秘密なのである。
2017.06.01 Ree MORITA
なんかすいませんっしたっっ
ネタ被ってないことを祈ります
………
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