ree_1116
2017-04-27 22:43:31
1598文字
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かわいいひと(ルロー)

女装ネタ。映画のルフィさんがあまりにも可愛かったので着せたくなっただけ。短いです。





「じゃじゃじゃーーーん!!」

そんな効果音と共に袋から取り出したものを見て、実際頭の中が疑問符だらけになった。

偶にはいいじゃないとナミ屋に押し切られてやって来たのは、常夏の島。
素敵なコテージがあって、と勝手に宿泊場所まで決められていた。
船長二人はここね、と皆が泊まる場から少し離れた所にあるコテージに押し込まれ、浜辺で集合だーーー!なんて麦わら屋の号令で一旦解散したが、ぶっちゃけ暑くて外に出る気はしねぇし、海なんて当然無理だし、俺は部屋で本読んでるからとは言って渋るやつをなんとか納得(はしてなかったとは思う)させて一人の時間を堪能してたわけだが。トラ男ーー!という叫び声と一緒に帰ってきたやつが何故か目を輝かせて、見せびらかせているものに全くもって疑問しか浮かばねぇってかなんてか。そもそもそれ、女物だろ?どうしたいんだ、こいつは?

「イカすだろ!!!」

イカす?
まぁナミ屋やニコ屋あたりが着ればうちのクルーたちの黒足屋骨屋あたりは大喜びだろうが、

「トラ男に似合うと思ってよ!」
「は?はぁ?」
「だから、着ろ!!!」

いや、

「待て」
「あ?」
「お前がイカすと思ったんだろ?」
「おう!」
「なら、てめぇが着ろ」
「俺はトラ男に、」
「・・・似合うと思うぜ」

そこで、軽く首を傾げ、薄い笑みを浮かべれば、

「そ、そっかな?」

なんて簡単に落ちる。
最近、これが結構有効なことに気付いた。

「でもよ、着方とかわかんね」
「あ、ああ・・・ほら、ここを」
「うん」

俺だって着方なんて知らねぇが適当に、あーしてこーしてと身に付けていけば、それなりにちゃんとなった。

「最後に、この花を」
「花?」
「ハイビスカス」
「それ、どーすんだ?」
「髪に挿すんだ、・・よし」

飾り付けて鏡と向き合わせれば、おおおおおおう!!!とまた目を輝かせて喜んでやがるし。
でも、まぁ

「ふ、」
「ん?なんだよ」
「いや、似合うよ」

似合うというか、

「可愛いな」
「俺、可愛いのか?」
「そうだな」
「そっかぁ」

可愛いなんて言ったら、格好良いだろー!とかイカすだろ!言い出すかと思ったが、予想外に嬉しそうだ。

「なぁなぁトラ男」

全く、お子ちゃまだなとこれで満足したかと思ったやつは、

「俺、着方覚えてぇ!」

なんて言って折角着たものを脱いじまう。

「覚えたいって?」
「トラ男に着せてみていいか?」

なぁなぁなぁと頼み込んでくる瞳は純粋だ。
さっき俺に似合うとか言ってたことは、多分忘れてると思う。
ただ本気で着方を覚えたいんだろうが、

「なら、俺じゃなく、っておいっ」
「ええと、これをこうして?ん?ここは・・・こうだ!!」

承諾する前に勝手にシャツを剥いで、さっき俺が適当に着せたのを思い出しながら一生懸命あーだこーだやってる。
そんな様も、

「・・可愛いな」
「あ?」
「いや、そこはこっちだ、麦わら屋」
「あ、そっか!で、ええと」

苦戦しながらも、

「これを挿して、終わりだ!」

花を髪に挿しなんとか無事俺に着せたやつは、出来たーー!と両手を広げ喜び、やったー!とはしゃいでいるから、また可愛いなと思ったが直後、

「トラ男・・・」

と今までとは全く違う雰囲気で、低い声が俺を呼んだ。

「な、んだよ」

なんか嫌な予感が・・もしかしてこいつ、

「着せたからには、」

ぐっと俺の手を引き、耳元で、

「脱がせねぇとな」

とそのまま後ろにあったベッドに押し倒された。

「おいっ!」
「だいじょーぶ、誰もここには来ねぇし」

だからって、

「やっぱ、すげぇ似合うし。トラ男、可愛いな」

なんて、そんな顔で言うな、バカ!!!







2016.07.26 Ree.MORITA
女装って、いいよねっ!笑