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ree_1116
2017-03-09 05:25:00
2024文字
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桜(ルロー)
ルローワンライお題【桜】なんか書きたくなったので…書いちゃった…青いお話しでも使ったネタですが、こーいうのもいいかなと。
「おい、ロー。また来たぞ」
そんな声と共に渡されたのは、封筒だ。
不定期にやって来るそれはもう何通目になるのか。
年に一度というわけでもなく、こうして不意にやって来る言葉なき、手紙。
「意外と風流なやつだな」
なんて笑いながら覗き込んでるのは、ふらりとここにやって来た、ドフラミンゴだ。
ベビー5から聞いたとかで、俺の元を訪れたやつ。
驚いたなんてもんじゃなかった。何を、と思ってたがいつの間にか住み着いていた。今となっては同居人だ。裏の畑で野菜を作ってる。何かを育てるってのはいいななんて言いながら。
こいつと、暮らしてるなんて実際今でも不思議だった。
「開けないのか?」
「
…
ああ」
手にしたまま、だからなのだろう即す奴に頷き、開封すればやはり今回も文字なきものがひらひらり、と落ちて来た。
桜の花弁だ。
「綺麗だな」
「うん」
海賊はやめた。
やりきって、やめた。
同盟を組んだ目的を果たし、あいつらとは別れた。
俺は俺でやり遂げたいことがあったからこそ、来た海を逆行した。
その後、数年後。
新聞の一面で知った、海賊時代の終わり。
海賊王の誕生。
先を越されたな、なんてどうでもいいことを思っていたら、数年鳴ることすらなかった電伝虫が鳴った。聞こえて来たのは懐かしい声で。おめでとうと告げた俺に、それはもう嬉しそうにありがとうと笑って。そして、待っててくれ、と告げられた。まだ夢があるから、それが終わるまで待っててくれ、と。誰が待ってるかよと返事をした俺にまた笑って、迎えに行くから、と勝手に言ったやつは、まだ迎えに来てないし、あれから声すら聞いてもない。ただこうして、不定期に言葉なき手紙がやって来るだけで、
「今回の桜はどこの何だろうな?」
「これは、
…
染井吉野だな」
「ワノ国か?」
「さぁ?どうだか」
その花の名に、最初を思い出した。
こうして、桜が送られて来る切欠となった時のことだ。
あれは、ワノ国。
ボロボロになりながらも、果たしたこと。
祝う宴は、桜の下でだった。
好きなんだとなんてことなく、見上げた桜に思った言葉は声になってて。隣にいたやつが、笑ってた。何でかわかんねぇけど、なんか好きで。続けた俺にそいつは珍しい類の顔と声で、なんだかんだ言って好きだもんな、トラ男と言われた。
そう、嫌いではなかった。
嫌ってはなかったんだ、俺。
もう直ぐ死ぬとわかっている俺を、右腕にと思ってくれ育ててくれた、人。
モンスターと呼ばれ駆除されるだけのものに蝕まれていた俺を、受け入れてくれた、人。
その人が身に纏う、色。桜色。
幼き俺が見上げると、まるで桜の木のように思えて、
「別にいいと思うぞ」
でも、と繋がるはずの思考を区切ったのは年下の同盟相手で。
「俺は、トラ男が好きだ」
と、告げられた。
桜の下、頷くでもない俺に口付け、好きだともう一度、声にされた。
そうして、桜送ると何故かそんなことを言い出して。
でも、暫くは桜はやって来なかった。当然だ。逆行した。行き先なんて告げなかった。俺がどこで何をしてるのか知らないからこそ、桜の便りは来ることはなく。
こうして、年に数度。届けられるようになったのは、全てを終え、子供の頃からの夢だった診療所を開いてからだった。どうしてここがと思ったが、ドフラミンゴが来たことでその疑問は解消された。ベビー5が知っているということは、傘下に下ったあいつの旦那も知っている。そこから聞いたのだろう。
「どういう関係なんだ?」
「どうもこうも」
封筒いっぱいに引き詰められた花弁をさらさら少しずつ、盆の上に出している俺に、何故か小さなカップと上等な酒を持って来たドフラミンゴが問うてきたから、本当のことを返した。
「どうもこうもか?」
「ああ」
何もなかった。
告白はされたし、不意に口付けられたが、その一度きりだ。
「
…
待っててくれって言われたけど」
「意外と奥手だな、お前も麦わらも」
穏やかに笑いながら、酒を注ぐ。
なみなみに注がれたそこに、花弁を一枚落とした。
「でも、それも終わりか」
「終わり?」
なんだそれ、と首を傾げれば、今度は子供のように笑った。
「なんだ、まだ気付いてねぇのか?」
「え?」
ほら、と視線が向けられたのは、手にある封筒。
ひらひらり、と花弁が溢れ出す、そこから、
「
…
あ、」
ころり、と。
桜色に転がり落ちてきたのは、
「良かったな」
「
…
っ、」
永遠を誓うもので、
「おめでとう」
かちりとグラスが合わせられた先から、
「
…
ありがとう」
入り込んできた一陣の風に、桜がひらひらり、と舞った。
2017.03.09 Ree.MORITA
うちのるろーはいつでも結婚するよ!笑
明らかに書き込み不足で
…
(>_<)
もうちょっとどーにかしたかったな
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