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ree_1116
2017-03-09 01:53:46
4536文字
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入れ替わり(ルロー)
ルローワンライお題【入れ替わり】なんか微妙なものになってしまいました…すいません。
「はぁ
…
」
青い空に浮かぶ白い、雲。
穏やかに波打つ海に、舞うカモメたち。
その美しい風景の中に、一人の美女。ああ、なんて素晴らしい光景なんだ。チェアーに腰掛けながら、俺特製のスイーツ片手に。彼女が、ひとつ溜息を落とす。その様すら、美しく。
って、
「ナミさん。何か悩み事でも?」
スイーツを運んでから、すでに何度溜息を落としたのだろうか。ということは、俺がここに来るまでも、同様にずっと繰り返していたのだろう。せっかくのかんばせを歪ませて、悩まし気に頬杖をつくさまもそれはもう絵になるが。ここは、と声を掛ける。すると彼女は、うーんと俺を見上げ、ちらと少しだけ視線を横に流した。そこに居るのは、
「ああ
…
」
「うん」
なるほど。
俺もまぁ気にはなっていたんだよな。
「なぁんか、ね」
困ったやつよね、と彼女が言ったのは、うちの船長のことだ。
確かに、困ったやつだよなと返せば、でしょとやっと笑ってくれたけど。
「あいつがあんなんじゃ」
とまたうつむいてしまう。いや、その仕草すらも麗しいのだけど。
「どーしたの聞いても、なんでもねって言い張って」
どうにもならない、ということなのだろう。
でも、わかることもひとつ、ある。
その根源から、根本を探ろうとしてもきっと無理というか、そっちのがうまくかわされて終わるだろう。
「険悪ってわけじゃないんだろうけど。なんか、」
うん、わかるよ。ナミさん。
「ケンカでもしたのかしらね?」
困ったやつらよね、と今度は複数形になった。
そうして、もう一人を見る。
黒コートのやつ、だ。
ぽつん、と一人。船尾からどこかを眺めてる。何を考えてんだかな、あいつも。いい大人なんだから、ルフィのことくらいうまくやり過ごしてくれりゃいいものの。ルフィもルフィ、だ。あんなになってるなんて珍しいというか、初めてなんじゃないかというくらい、機嫌が悪いというか。いつもであれば、何かあってもすぐさまなんでもなくなるやつだってのにな。
「全く、」
三時のおやつにすら手をつけてねぇって、重症だ。
そのうち、元に戻るだろうと思って放っておいたが、
「取り合えず、ナミさん」
「え?」
「ちょっと、いいかな?」
ナミさんまでも沈んでいるさまを見ているのは、居た堪れない。ルフィこの野郎お前愛されてんぞ、と思いつつも、耳打ちしたことひとつ。
俺からの提案に驚いたナミさんだったけど、うん、と頷いた。
だから、すぐさま実行に移った。
「ロー、ちょっといいか?」
「
…
なんだ?」
こっちはルフィほど、あからさまに機嫌が悪いってわけではないらしい。けど、いつもよりこっちに来るなオーラは漂ってる。それでも、ちゃんと俺からの話しを聞こうとしているさまは伺えたから、続けてみた。
「シャンブルズってやつ」
「は?」
「やってくんね?」
む、としたやつは、呆れたみたく息を吐いた。
そりゃそうだ。この数日、面白いってんでルフィやらウソップやら、チョッパーに何度も頼まれてたしな。そのたび、そんな顔してたけど。ちゃんと入れ替えてた。あいつらのいうことは聞けて、俺からのお願いは聞けねぇってことはないよなぁ。
「なんで、」
「面白そうだから」
「お前まで何言って」
「ナミさんと入れ替わった時あんま堪能出来なかったんだよなぁ。自分じゃないなんて、ある意味貴重体験だろ?だからよ、」
もう一回体験してみてぇんだ、と両手を合わせれば、懇願に弱いのか、まぁいいが、なんて簡単に承諾する。そーいうとこ、嫌いじゃねぇぜってか、意外とお人よしなのかもな、こいつ。
「で、誰と入れ替わるんだ?ここには、俺とお前しかいねぇが
…
ゾロ屋あたりか?」
「それだけはごめんだな。少しでいいんだ。だから、俺とお前で」
「俺と?」
「ああ。本当に少しだけでいいんだ。もうすぐ夕食の準備に入らねぇと駄目だしよ」
「
…
はぁ」
仕方ないみたくしてから、ひとつだけと告げられたのは、能力は俺に残るから元に戻るには、お前が悪魔の実を使わないと駄目だということだった。
「どーやるんだ?」
「こうやって、」
掌に集中して、ROOMを広げる。
そして、対象を中に入れて、と説明をしながらも、器用に
「シャンブルズ」
くるっと、手を翻した。
「おお!」
「わかったか?」
目の前にいるのは、俺。
眉間に皺寄せて、咥えてたタバコはすでに指に挟まっていた。
「すげぇな、俺ローになってる。へぇ視界が違う。不思議な感じだな」
「
…
堪能したか?」
「いや、もうちょっと待ってくれ。おお、すげぇ」
素直に喜べば、なんてことなく気を抜く。ふ、と笑みを象る。
けど、その表情は次の瞬間、一変した。
「ごめんね、トラ男くんっ!!」
しゅるしゅるという音と共に、あっという間に拘束されたのは、俺のロー。
なんだ?という声すら出ない程、驚いてる。
「縄?」
「ちょーっとだけ、我慢してね」
「どういうことだ、ナミ屋。黒足屋」
「だから、ちょっとだけだからよ。待ってろっての」
作戦はまんまと成功。
グッと親指をたてた俺に、にっこり微笑むナミさん。
ああ、やっぱりナミさんは笑ってたほうがいい。
「って、トラ男くんの顔で目をハートにするのはやめて」
「やめろ」
「あ、悪い悪い」
「お前らマジでどういうつもりだ」
「まぁまぁ、少しの間だけだからよ。んじゃ、ナミさん、こいつ頼むね」
「任せて」
さて、と踵を返す。おい、と呼び止める俺の姿のローに軽く手を振って、その場を後にした。
ここからだ。
と、向かったのは、いまだにおやつを食ってもない、船長の元だ。
「る、
…
麦わら屋」
「
………
」
声を掛ければ、やっぱむっとしたまま、振り返る。
なぁにそんな顔してんだか。
「ちょっといいか」
くい、っとローっぽく、顎で船内を指す。
どこにしようかと思ったけど、この時間誰もいないだろう、アクアリウムにした。
魚たちが漂う中、とさりとソファに偉そうに座り込んで、足を組んでから、まだまだむっとしたままのやつを見上げた。ええと、ローはこんな感じか、と少しだけ首を傾げ、麦わら屋とまた名を呼べば、真正面に立ったやつは、いつもにはない顔をしてた。
「何、怒ってんだよ、お前」
「何って、」
「お前がそんなんだと船の空気が悪い」
「お前がいうのか?」
って、やっぱこいつの所為かよ。
ケンカしてますってか?
「俺、何かしたか?」
「しらばっくれるのか?」
あ~マジでこれ、なんか怒ってんな?
ローの野郎。ルフィになにしたってんだ、こんなになってるルフィなんて、
「え?」
どうすっかなぁと一瞬、目を逸らしただけの、間に。
ルフィの手が、とんという音をたてて水槽についてる。ってか、これ壁ドンってやつじゃね?男にされてもなぁと呑気に考えてたら、
「ちょ、」
「黙れって」
「いや、お前」
「だから、黙れって」
いやいやいやいや、なんだこれ?なに、この距離?ルフィがすげぇ近いんですが?え?ちょっと待ってくれ。これって、あれじゃね?ほら、あれ。あれって、
「キス、」
「いいだろ?」
待て。何がいいんだ?え?なに?マジでなにこれ?はい?
「待てっってのっ!」
「だから、なんだよお前っ!」
「お前こそなんだよっ!!」
「別にいいだろ、キスしたって!!!」
「いいわけあるかっ!」
バカかっと肩を押せば、ん?と嫌な顔をして、ああ、と頷いた。
「トラ男じゃねぇな、お前」
あ、バレた。
「サンジ、か?」
おお、バレた。
「ルフィ」
「なぁんだ」
「なんだってお前」
頭の後ろに手を組んだ船長はそのまま何も言わずに出て行ってしまった。
「
…
って、なんだよ」
確かに騙そうとした俺も悪いけど。
それよりも、なんだ
…
今の一連の。まるで、
「恋人?」
ルフィとローが?
「ええ~
…
」
ずるずる、と背が落ちる。
なんだよそーいうことかよ、と頭をかく。
いつもの癖でタバコを取り出そうとしたけど、懐にあるわけもなく。
「戻るか」
肩を落としながら向かった先には、ナミさんに見張られて、完全に口をへの字にしてる、俺の姿の死の外科医。
「サンジくん。どうだった?」
「あ~うん、まぁ
…
うん」
「なによ?」
「とりあえず、ローと話しさせてくんない?」
「ん?」
まぁいいけど、とロープを解き、ナミさんはその場を後にしてくれた。
「おい、黒足屋。戻せ」
「ああ、そうだな。俺もタバコ吸いてぇしな」
何度かの失敗のあと、元通りになれた。
そしてやっと一服できたわけだが、
「あ~お前さ、ロー」
不機嫌丸出しのやつに、
「キスくらい、させてやればいいんじゃねぇの?」
と、言った瞬間。
「ん?なんだこれ?」
ぶあっと広がった、青。
これってさっき俺もやったROOMってやつじゃと思った途端、
「うああああーーー!なんじゃこれーーーー!!!!!」
体がバラバラになってた。
これ、錦えもんがなってたやつじゃねぇかっ!!
「何すんだよっロー!」
「それはこっちのセリフだっ」
余計なことすんな、という顔は怖いが、耳が赤い。頬もなんとなく赤い。
ってことは、こいつ。
「なんだよ、照れてんのかぁ?」
「もっとバラされてぇか?」
「いいじゃねぇか、付き合ってんなら付き合ってるでよ」
「
…
」
「ルフィがあんなになるなんて滅多にねぇんだぞ。お前とキスしたいってだけで」
そういうこと、だろ。
お前、キス拒んだんだろ。だから、ルフィが怒ってんだろ。でも、あのルフィがなぁ。キスしたいだなんて。なんてか、いや参ったな。しかも、あの押せ押せの野郎が、皆の前じゃそんな素振りを見せることもなくだ、なんて。どうせ、お前が言ったんだろ。付き合ってることは皆には内緒とかなんとか。それをちゃんと実行してるんだぞ、あのルフィが。あのルフィが、だ。わかるか、ロー。お前すげぇ、
「愛されてんなぁ」
この野郎、と笑った俺に、さっきより明確なまでに顔を染めた死の外科医は、照れ隠しなのだろう、更に俺を刻みやがった。
「照れんなって」
「バカっ!!」
子供かよ、お前とバラバラになったまま、笑えば、そいつはどこかへ行っちまった。
って、俺はこのままかよ。おいおい。
「でもまぁ、」
耳も首も真っ赤にしたやつが向かった先は、船首。
多分、恋人の元だ。
とりあえず、
「今日は赤飯だな。うん」
2017.03.09 Ree.MORITA
なんか変になっちゃった
…
すいません。久し振りに書いたらやっぱまとまらなかったです。とても残念
…
最後までお付き合いありがとうございました。
この数時間後には、元通りになってると思います。るろーちゃん(笑)
ルフィさんに迫られて、ドキドキしちゃったサンジくんとかも書きたかったんですが、時間なかった
…
つか、男のルフィなんて知りたくなかったかも、みたいにしたかった(笑)
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