ree_1116
2016-07-08 02:39:13
2929文字
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秘め事(ルロー前提、ゾロロ)

最近、一人で盛り上がってたやつです。呟いたことまんま、文章にしているだけのもの。ルローが前提なので~そーいうの苦手な方はスルーしてくださいね。つか、なんかうまく書けなかった残念…うう。

「それでね、ルフィったら」

早々に鳴った、電伝虫。
定期連絡の約束でもしてあったのか、と驚いたがどうやらナミ屋からの愚痴らしいことに気付いたのは繋がって数秒後のことだった。聞いてよ、ロビンから始まって、あーだこーだ連ねたことはその大半が麦わら屋のことで。いつ終わるのかわからないそれに、一応そろそろ潜水するからと声を掛けようと近付いたが、伝えるべき声は、無意識なまま喉の奥に消えていった。

「でね、その魚ルフィが美味しい言って食べたんだけど、それが猛毒で!」
「あら」

猛毒?

「チョッパーもお手上げでもうもうあのバカって」
「おい、ナミ屋」

続く会話の最中、麦わら帽子を被ったもんの前を陣取っていたニコ屋を押しのけ、大丈夫なのか?と問えば、あ、トラ男くんという呑気な声。その応答に、平気だったのだとは知れたが、

「サンジくんのお姉さんが来て、その人が吸い取ってくれたのよ。綺麗な人でね、」

その旨を告げた虫は、何故か頬を赤らめてて、

「顔が赤いわよ?」

ナミ、と笑顔のままのニコ屋がどうかしたの、と問うた先、

「え、だってぇ」

聞こえた真実に、何故か頭をひどく殴られたような錯覚に陥った。




だからといって、

「キャプテンー、浮上完了しましたー!」
……ああ」

数時間、波の荒い場を抜け、一旦浮上することに決めたのは、俺だ。
浮かんだ先には、まん丸なお月さん。
まだ暫くはカイドウの縄張りにも入らない。敵さんの陣地に入ってしまえば、ずっと海を潜っていくことにもなる。だから、気晴らしにと思っただけで、

「宴をするとは言わなかったんだがな」

甲板へと視線を馳せれば、既に乾杯の準備が為されていた。
ゾウでも何度もやったし、出発した当日も行われたが、まぁいいとこれ船長のですと渡された杯を片手に、輪の中へと入っていく。音頭をと言われるがままに、乾杯と掲げれば笑顔しかなくなった。皆が好き勝手に呑んでるさまを眺めながら、麦わら屋の奴らとも侍たちともすっかり馴染んでいるようで、ほっとする。この先は完全に共同戦線だ。各々を知ることも大切だろう。俺は邪魔になるかなんて何故か考え、一人誰も居ない場へと身を潜めれば、途端すべてが静寂に包まれた。心も、頭も。

暗がりばかり続く、海に。
ぽかん、とひとつお月さん。
綺麗だな、と浮かべた自分の声に、何故か思い出したのは、つい数時間前告げられた、綺麗な人という、ナミ屋の声でしかなくて、

……良かったじゃ、ねぇか」

猛毒を食って、生き永らえたのであれば。
だから、別に、

「バカ、」

知らずに声になってしまったものに、後悔する。
何考えてんだ、と自分を罵る。

ああ、駄目だな。
だから嫌だったんだ。
心が狭くなっているのが自分でもわかる。
その場に俺が居たら直ぐに抜いてやったってのに。

「何、知らない女に、」

そこまで連ねて、あえて切った。
このまま考えても意味なんてない。
既に、起こってしまった出来事に対して、あれこれ巡らせてもどうしようもねぇ。
だから、と俯いてしまっていた視線をあげようとした時、

……ゾロ屋」

いつの間に、居たのか。
少し離れた場所に、剣士が一人。
手摺に凭れ掛かり、何をするでもなく其処に居た。
手には、酒。
ああ、俺がひとり逸れたのを見て気にでも掛けてくれたのか? と、そいつの方に体を向ければあった距離を縮めてくるから、酒を渡されるもんだとばかり思ってたってのに、

「そんなにショックだったのか?」
「え?」

言葉と共に、ぐっと肩を抱かれる。
そうして、

「なら、俺と浮気でもしてみるか?」
……っ!?」

抱かれたままの距離で、耳元からの声に思わず身が跳ねた。

今、なんて?

「ルフィには、内緒な?」
「って、ちょっと待て。ゾロ屋」
「ここ最近、ずっとルフィと寝てたもんな。独り寝の夜は淋しいんだろ?」

肩を抱いていたはずの掌は、気付けば腰にあって。
引き寄せられ、とんでもない至近距離で今にも口唇が掠めそうな位置で、

……誘ってんのか?」
「そうだって言ったら、お前どうするんだ?」
「問いに問いで返すな」
「迷ってんのか?」
「何を、」
「迷ってるくらいなら、委ねろよ」

ドレスローザを発って、ゾウに至るまでも。
ゾウに滞在していた時も。
確かに麦わら屋と居た。昼も、夜も。
何があってもなくても、近くに居て。隙あらば、すぐさま抱き付いてきて。
その温度に、体温に、僅か数日だってのに慣れてしまっていたことは認める。
認めるが、

…………俺は、」
「なんてな」
「え?」
「随分と情けねぇ顔してやがるから、発破掛けたんだよ」
「情けねぇって、」
「お前が今は俺たちの頭だ。んな顔してんじゃねぇよ。どうせ、ルフィのことだ。お前が気にしてることなんぞ気にも掛けてねぇし、てめぇを手放すわけもねぇだろ」
「ゾロ屋、」
「ま、俺はどっちでもよかったんだけどな」
「え?」
「だから、あんま隙を見せんなって話しだ」

抱かれていた掌をぱっと離したやつは、食っちまうぞとくっと悪い笑みを浮かべ、すいと耳を飾っているもんに触れた。ピンと弾かれ、顔を顰めれば、くくく、と矢張り笑う。そこに、声。船首の方からキャプテンーと俺を呼ぶ、声。

「ほら、呼んでるぜ。キャプテン」
「お前にキャプテンなんて呼ばれるとは思わなかったな」
「ルフィも認めた男だ。俺も認めてる」
「そりゃ、有り難てぇな」
「だから」
「わかってる」

言い切れば、ほらよ、と手摺に置き去りになっていた杯を渡された。
行こうぜ、と三本の刀を鳴らしながら踵を返した何処かたくましい背に告げた。

……悪かったな、ゾロ屋」
「気にすんな。俺はルフィにお前のこと頼むって言われてるんでな」
「なんだ、そりゃ?」
「あいつも、お前と同じってことだろ」
「そうか」

同じ、か。

「って、何笑ってんだよ、トラ男」
「いや、なんでもね」

俺も結構単純だな、と思う。
まさか、ゾロ屋にこんなこと言われるとは思ってもなかった。
あの件を聞いた俺を慰めに来てくれたってのか? この剣士が? 人一倍、不器用そうなやつが?
それを素直に嬉しく思っている。
だから、

「ん?……っ!!」

後ろから肩に腕を廻し、珍しく怯んだやつの頬に、軽く触れた。

「って、何す、」
「礼だ」
「礼って、お前」


…………ルフィには、内緒な」


あえて、そいつから告げられた言葉を選び、耳元で悪くそう囁けば、途端真っ赤になった剣豪に大笑いしながら、クルーたちが待つ場へと向かった。


そんな、秘密の夜。




2016.07.08 Ree.MORITA
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なんかやっぱちゃんと書けなかった泣ける。
最後、チューしたのはノリみたいなもんです。
なんとなく、ローさんに勝たせたかった(?)
で、自分で書くと萌えないことがわかった誰かくださいっっ(切実)