ree_1116
2016-05-21 23:05:31
5399文字
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恋空模様(ルロー?スモロ??)

お誕生日おめでとうございます!!!ってことで、いつもお世話になっているひらおさんに捧げますっっ!!!なんか、リク下さったのとはちょっと違うかも、ですが…受け取って頂けると幸いです。

「青い空、青い海。遥か彼方には、入道雲。そして、白いビーチには水着姿で談笑しているナミすわぁぁぁんとたしぎちゅわぁぁぁん!ああ、最高だ!夏島!!リゾー島!!!!」


突然、叫びだしたサンジくんは置いといて。
まぁ、そうねと頷けば、隣りに座っている海軍の大佐も、クスクス笑いながら私と同様、頷いていた。
ふって沸いた、休暇ってわけでもないけど。
偶々寄った島は、夏の島。その名もリゾー島。折角だから、一日遊んじゃおうとなったのは当然の成り行きで。でも、まさかG5の面々とこんなところでばったりなんて思ってもなかった。PHの件があったから、特別休暇中とか言ってたけど。そして、そこにトラ男くんとこの船も来たのはついさっき。なんでもルフィが呼んだって話しだけど。まぁ、同盟相手だし。友好を深めるってのそーいうのはありかなとは思うけど。ルフィがそんなこと考えるとも思えない。なぁんとなく、目的はわかってたけどねぇ。でも、本気なのかしらとも思ってたのよ。だって、ルフィよ。ルフィ。


「ナミさん、たしぎちゃん、冷たいお飲み物でもいかがですか?」


うおーうおー海に向かって叫んでたサンジくんは、すすすっと私達の間に立ち、ご注文があれば、と畏まってくれるから、それじゃあ、と頼んだ。何があるのかわからないから、サンジくんのおススメでと告げれば、それはもう嬉しそうにいつもながらのハートを撒き散らして、浜辺にぽつんとあるひとつのお店へと消えていったけど。


「はぁ・・」


ハートを撒き散らしてんのは、何もサンジくんだけってわけではない。
そーいうことなの?と首を捻った私に、そういうことねとにっこり微笑んだのは、ロビンだった。懐いてたのは知ってたけど。まさかまさかの本気。相手はまさかまさかのトラ男って、


「まぁ・・可愛いわよね」


あんな風に恋するやつだとも思ってなかったから、意外といえば意外だけど。
もっと、意外な風景が目の前で繰り広げられている、事実。
思わず、溜息が出そうになったけど、隣りに座ってる子のほうが私より一足先に、それを落とした。


「・・・もう、スモーカーさんったら」


困ったとも取れる、声。
まぁ、そうよね。うん、わかるわ。わかる。
暑さが苦手なのか、何処かぐったりしているようなトラ男くんを囲ってるのは、ルフィだけじゃない。あのスモーカーまで、居る。ルフィほど、ハートを撒き散らしてないにしろ、なんとなくそーいうことなの、というのがわかるような態度取ってるし。
つか、トラ男ってば、大人気じゃない。あいつもなんだかんだで結構な人たらしよね。ルフィとはまた別の意味の人たらし。困ったもんだわ。ここにこんな美女が二人も並んで座ってるってのに、そんなしかめっ面のやつの何処かいいのかしら、と思いつつもなんとなく、人を惹き付けるような何かには私も気付いてた。まぁ、美人だしね。


「てか、いいの?あんなんで?」
「え?」
「だって、海軍の中将でしょう?」
「まぁ、そうなんですけど」
「恋路は邪魔しないってことかしら?」
「あんなスモーカーさんも珍しいというか、可愛いというか」


ああ、応援したくなっちゃったってわけ?
わかり難く、口説いてるのがわかる。
自分の立場ってものもあるから、ルフィみたく全面的に好意を示してるわけじゃないにしろ、何処かぶっきらぼうに、何気なアピールしてるってのも・・・うん、可愛いわよね。いい大人が。
ほんっとに、と思ったら、トラ男くんを囲んでた二人が消えてる。はぁ、と肩を落としたやつは何故かこちらにやって来た。その後ろでは、ウソップたちがビーチボールで遊んでる。ハートの面々もG5も一緒になって。ほんと、男って可愛い生き物よね。


「悪い・・ちょっと」


何処かふらふらやって来たトラ男はそう言って、私達のパラソルに入り込んできた。
どうやら、暑かったらしいけど。


「折角ゆっくり出来ると思ってたのにな」


なんてことを、言い出す。
よくよく見なくても、片手には本。分厚い、それ。
なによ、こんなとこで読書するつもりだったの?つか、ちょーっと考えれば、うちんとこと合流して、本読むなんて時間あるわけもないって気付かなかったのかしらね。
とさり、と砂浜に腰を下ろしたトラ男は、そのまま、寝転がってしまった。日陰を陣取ってまた、はぁ、と重たく息を吐き、目を閉ざす。それだけで、イメージ変わるってのも嫌味よね。


「ね、トラ男」
「ああ?」
「ルフィたち、何処に行ったの?」
「・・・なんか、冷たいもんでも買ってくるって」
「ふーん」
「ああ」


そういうことですか、と連ねたのは、たしぎという海軍大佐ちゃん。
ぐったりしてるトラ男のために二人揃って、買出しに行ったってわけね。
ほんっと、トラ男のそーいうとこ、ズルイってか上手いってか。
人を使うってわけじゃなく、その気にさせちゃうのってズルイわよねぇ。
なんて、思ってたらふと、目の前にパラソルじゃない影がふたつ。
んん?と視線をあげれば、いいように使われた二人の男。


「トラ男っ!!」
「ロー」


声に、トラ男くんが閉じていた目を開ける。気付いてたくせに、なんだよと起き上がってから、二人を見上げたと同時に、影ふたつが、パパっと何かを差し出した。


「・・・・あ?」


トラ男が変な声で首を傾げる。
って、わかってないのかしらね、これ。
見たとおりじゃない。全く。


「なんだ、それ」


更に、首を傾げたとトラ男の目前にあるのは、花と石。
先に声を出したのは、スモーカーだった。


「デンドリテック・クォーツという名の水晶だ」
「水晶?」
「なんでも疲れた人に良く効く石って話しだ。お前、相変わらず眼の下の隈がひでぇしな」
「・・・悪かったな」
「どうせ、寝る間を惜しんで読みふけってんだろ。この石を持って眠ると疲れがとれてスッキリ目覚めることが出来るらしい」
「へぇ・・」
「成長することを教えてくれる水晶でもあるんだとよ」
「面白いな」


どうやら興味を持ったらしいトラ男が、不思議なものを見るようにその石に手を伸ばしたのが面白くないのは、隣りで花を持ったままの、ルフィで。


「トラ男っ!これっこの花!!」
「あ?」


大きな声で、トラ男の気が向いてから、あのよあのよ、と続けた。


「珍しい花だな」
「だろ!フクシアって言うんだってよ」
「ふくしあ?」
「綺麗だろ。なんでも、女王の耳飾とか言われてんだってよ。トラ男に似合うと思って」
「俺?」
「ほら、髪に挿せばトラ男の髪に映えて綺麗だろー。ああ、っとなんでも花言葉ってのがあってよ」
「どの花にもあるだろ」
「ええと、熱烈な心とか趣味がいいとか・・・後、恋の予感、とか」


あら、ルフィってば。
ちゃんと自分が恋してるって気付いてたのね。
全く、いつの間に。いやぁね。
つか、こーいうことは私達の居ないとこでやって欲しいわ。
持ってきた一輪をトラ男の髪に挿したルフィと、水晶を手にしたままのスモーカーがバチバチ睨みあってるんですけど。トラ男のやつ、どーするつもりかしら?てか、冷たいもの買いに行ったんじゃないの、あんたたち?一体、どうしてプレゼント大作戦になったのかしら?と思ってたら、トラ男が答えをくれた。


「お前ら、出店のやつらに言いように買わされたんだろ」
「んなことねぇよ!」
「そんなことはない」
「その宝石も花も、確か今日の花と石だろ?リゾート地らしい商売じゃねぇか。今日の記念とかなんとかで店頭に並べておいたもんだろ」
「へ?」
「は?」
「まぁ、綺麗だけどな」


うん、綺麗よね。
言葉は間違ってないけど。
どーしてそこで、ふと笑うのかしら、こいつ。
喜んでるようにしか見えないんですけど。
意識してやってるのかしらね、これ。それとも、無意識かしら?そうだとするととんでもないと思うのは私だけ?ほら、見てよ。案の定、前の二人がちょっと驚いてるってか、見惚れてんじゃない。ねぇ、ほんっと。此処に、こんな美女が二人も居るのよ。ビキニ姿で。こんなにも可憐な花が二輪も居るってのに、そんな小さく浮かべた笑みひとつで、虜にするってなによ。


にしても。
どーするつもりなのかしらねぇ、トラ男のやつ。
だって、ルフィは諦めることなんて知らない子供だし。
スモーカーにしたって、子供と張り合うくらいにその気なんだろうし。
この先が気になるけど、こんな鉢合わせなんて、滅多にないだろうし。
取りあえずはこの場をどうするのか、よね。


と、石と花を手にしたトラ男をじじっと見てたんだけど。


「キャプテーーーン!」


全く持って予想外なとこから、声が掛かった。


「ベポ?」


ととと、っと駆け寄ってきたのは、クマちゃんだ。


「これ見て、キャプテンーー!」


パッと出したのは、真っ白な氷。
てか、あら、可愛いんだけど。


大きなカップ(でいいのかしら)に、山盛りの氷に、アイスクリーム。しかも、クマちゃんの顔してる。可愛くトッピングされてる。色取り取りの、フルーツが沈んでる。こんなの一体誰が、と思ったら少し離れた場に行列が見えた。あそこってさっきサンジくんが私達に冷たいものをって行ってくれた店よね?んん??


「黒足屋がね、俺の顔にしてくれたんだ!」
「すごいな」
「でしょー!!キャプテンの分も作ってくれたから、あっち行こう。暑いでしょ?」
「そうだな」


同意したトラ男くんは、手を広げた。
え?なに?と思ってたら、クマちゃんがそのまま、抱き上げてトラ男つれて行っちゃったんだけど。って、えええええ???って、ちょっと待ってよ。ほんっと待って。この場どうしてくれんの??


「えっと・・・ルフィ?」
「あの、スモーカーさん???」


呆気にとられたままの、男二人。
ぽかんとしたさまは笑えるけど、笑えない。
どうすんのかしらと思ってたら、


「・・・・・・俺も冷たいもん欲しかったんだよな」
「奇遇だな。俺もだ」


なんて、二人で頷いてあっという間に、トラ男が連れ去られた先へと駆けて行ってしまった。
スモーカーは煙になってるし、ルフィが走った後は、燃えてるけど・・・・


「本当にもう・・」


今の今まである意味傍観者だったたしぎが、言葉通りの顔をして消え去った先を見てる。


「ほんっと、困ったやつらよね」


言葉にならなかったものに賛同すれば、ですよね、と可愛らしく微笑んだ。



「ルフィは欲しいものは欲しいな子供だし言い出したらきかないし」
「スモーカーさんも、ああなったら結構頑なというか頑固なんで」
「どっちを選ぶのか興味あるけどね」
「どうするつもりなんですかね、トラファルガー」
「どうもしないんじゃないですかね」
「キャ!!」
「あ、すいません」


またしても思ってないとこから声が出て来て思わず悲鳴あげちゃったけど。
さっきまでトラ男くんが居た私達の間で、両の手に美味しそうなドリンクを持ってたのは、ペンギンだった。


「黒足に頼まれたんです」
「サンジくんに?」
「ええ。手は離せなくなったから、仕方ねぇからお前が持っていけって」


どうぞ、と渡されたのは、パイナップルでグラスが飾られてた。中にはハートを象ったものも浮かんでる。ってことは、買いに行ったんじゃなくてサンジくんお手製のものってこと。これを見たクマちゃんが、俺の顔作ってとでも言ったってとこかしらね。で、それを見た廻りの客達が列をなしちゃったわけね。


「キャプテン、嫌なやつには容赦なくバッサリですからね。あの様子だと、二人ともちゃんと好きなんだと思いますよ。選ばないってか、選べないんじゃないですかねぇ」
「いやだ、二股??」
「いえいえ、だから・・・なんというか、曖昧にしてるってことじゃないですか」


なによ、それ。
贅沢じゃない?
微温湯に浸かってたいってこと?


でも、


「しばらくは温かく見守ってやってください」
「そうね」
「それがいいですね」



いつかは、きっと。



「愛されるの、大好きな人なもんで」




遠く、そう声にした人が見た先は、何処までも晴れ渡る、空。
真っ青で、綺麗な綺麗な、空。
でも、一寸先にはどんな色になるかわからない、新世界の空。
どんな未来がこの先待っているのか。
嵐が来るのか、それともこの空のように澄み渡ったものになるのか。



「航海士でも、読めないわ」






2016.05.22 Ree.MORITA


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改めまして!
お誕生日おめでとうございますーーーー!!!!
折角リク頂いたのに、こんなものになってしまってスイマセンです。
こそっと、5月22日の誕生花と石を取り入れてみたです(笑)
少しでも楽しんで頂けると幸いですっっっ!!!

この一年も、ひらおさんにとって素敵な一年になりますよう。
心と愛を、込めてvvv